貯金なしでも結婚式を挙げたい!結婚式の節約方法とは

晴れてカップルから夫婦になったら、「結婚式を挙げたい!」と思うのは自然なことでしょう。しかし、「貯金がないから結婚式を挙げられない」と、結婚式を半ば諦めてはいませんか。

結婚式の費用は工夫次第で節約できるうえに、資金があまりなくても結婚式を挙げられる方法があるのです。ここでは、結婚式にかかる費用を踏まえ、貯金なしでも結婚式の資金をまかなう方法、結婚式の費用を節約する方法について解説していきます。

 

結婚するまでの貯金額は?

結婚を決めたカップルの多くは、早い時期から結婚式の費用を意識して貯金しているようです。結婚する時点の貯金額を、男性と女性に分けて紹介します。

<男性の貯金額>
・ 100万円未満:31%
・ 200万円以上300万円未満:13%
・ 100万円以上200万円未満:12%

<女性の貯金額>
・ 100万円未満:30%
・ 100万円以上200万円未満:21%

上記のデータからわかるように、結婚時の貯金額は男性の56%が300万円未満、女性の51%が200万円未満となっています。

一方、ふたりで貯めた場合、結婚資金は100万円~200万円が平均です。カップルが貯金をする理由には、結婚式の費用だけでなく新婚旅行や新居への引越し、生活資金なども含まれます。貯金なしよりもあるに越したことはないため、少しでも多く貯金をしておいたほうがよいでしょう。

 

結婚式を挙げるにはいくら必要?

結婚式の費用総額は354万9,000円、ご祝儀は224万3,000円が平均です。この数字からわかるように、約6割をご祝儀でまかない、約4割は自己負担するケースが多いようです。親や親族からの援助を受けられると、自己負担額をさらに抑えられる場合もあります。

また、近年では結婚式に対する意識が、「感謝の気持ちを伝える場」「人生を振り返る場」というものに変わりつつあります。ゲストをおもてなしする志向が強くなったことで、ゲスト一人あたりの費用が増加傾向にあるようです。

 

貯金なしでも結婚式を挙げる方法

貯金なしでも結婚式を挙げる方法

ご祝儀や親族の援助が受けられたとしても、自己負担額をゼロにするのは難しいものです。貯金なしで結婚式を挙げたい場合、以下の3つの方法がおすすめとなります。

格安プランを利用する

多くの結婚式場では、貯金が少なくても利用できる格安プランを用意しています。例えば、神社やチャペルの挙式のみを行なうプラン、衣装を着て写真撮影のみを行なうプランなどです。

披露宴ができる格安プランもありますが、格安なだけに衣装や料理のグレードが低くなることがあります。しかし、オプションを追加すると費用が膨らみ、格安とはいえない額になることもあるので注意が必要です。

少人数制にする

披露宴に招待するゲストが多くなるにつれ、結婚式の費用はどんどん高くなります。そこで、家族と親族、限られた友人のみ、といった少人数制にすると、費用を抑えることができます。

会費制にする

結婚式の費用を抑えるには、ご祝儀制ではなく会費制の結婚式にするのもおすすめです。

会費制の結婚式とは、披露宴と二次会の中間となる1.5次会のようなパーティーを指します。ご祝儀がない代わりに、料理はコース制ではなくビュッフェ式、引出物には少額のプチギフトを贈るのが1.5次会の特徴です。結婚式の費用とゲストのご祝儀の負担を減らしたい、カジュアルな結婚式を挙げたい、といった方には最適でしょう。

しかし、会費制は会場代や料理代などが抑えられる反面、新郎新婦の衣装や演出にこだわると費用が高くなることがあります。披露宴のようにご祝儀でまかなうことができず、自己負担額が高くなる可能性もあるので注意しましょう。

 

貯金なしで結婚式は不安……資金をまかなうときは?

貯金なしで結婚式は不安……資金をまかなうときは?

貯金がない、または結婚式の費用が足りない場合、以下の方法で資金をまかなうことができます。

ご祝儀でまかなう

親や親族、仕事の上司や同僚、友人からいただくご祝儀は、結婚式の費用にあてるのが一般的です。ご祝儀は、結婚のお祝いと今後の結婚生活のために出してくれるものなので、結婚式の費用としてありがたく使いましょう。

ただし、ご祝儀で結婚式の費用を支払いたい場合、支払い方法を「後払い」にしなければなりません。先払いではご祝儀が手元にないため、親や親族からお金を借りることになります。ご祝儀があるからと安心せず、支払い方法をあらかじめ確認しておきましょう。

親からの援助

結婚式を挙げたカップルが親や親族から援助を受けたケースは7割を超え、援助を受けた場合の援助総額は平均167万8,000円というデータがあります。

親から1年間に110万円を超えるお金を受け取る場合、一般的には「贈与税」の課税対象になります。しかし、結婚資金の場合は税制上の「結婚・子育て資金の一括贈与」に該当するため、贈与税の対象にはなりません。

結婚・子育て資金の一括贈与とは、20歳以上50歳未満の子供に対し、最大1,000万円までの贈与が非課税になる制度です。結婚資金が目的の場合は最大300万円までが非課税のため、平均額のように110万円を超える金額の援助を受けられます。しかし、これは2021年3月末までの制度であり、所得制限などさまざまなルールもあるので注意しましょう。

 

結婚式の費用を節約する方法

貯金がない場合、ご祝儀や援助を気にしがちですが、結婚式の費用自体を節約することも大切です。ここでは、結婚式の費用を抑えるためのポイントを3つ紹介します。

閑散期に結婚式を挙げる

結婚式の費用は、「閑散期」に結婚式を挙げることで抑えられます。

閑散期に該当する時期は、6月~8月、12月~2月といわれています。真夏と真冬は気候的に厳しく、屋外で行なうガーデンウェディングや、結婚式用の衣装を着用して過ごすことが適さないためです。一方、結婚式場としては閑散期も予約を入れる必要があるため、こうした閑散期には料金を割引するケースがあります。

また、結婚式のお日柄(六曜)を重視する習慣は今でも根強いものです。そのため、縁起が良くないといわれる赤口と仏滅には、お祝いごとを避けるケースが多くあります。こうした事情から仏滅割引を実施している結婚式場もあるので、日柄にこだわらない方は検討してみるとよいでしょう。

近年では、「仏滅=縁起が悪い」という考え方も変わりつつあります。仏滅の「物が滅びる」という意味を「ゼロからのスタート」とポジティブにとらえ、結婚式を挙げるべき日とする考え方もあるようです。結婚式の費用を抑えられるメリットもあるので、あえて仏滅を選ぶのもよいでしょう。

時期や六曜のほかに、ゲストが集まりにくい平日や、夕方~夜にかけてのナイトウェディングも、繁忙期よりも安く結婚式を挙げられます。

手作りや持ち込みアイテムを活用する

結婚式の招待状や席次表、ウェルカムボード、ブーケといったアイテムを、すべて結婚式場に依頼すると費用がかさみます。この場合、手作りできるアイテムを自分たちで作って持ち込むことで、結婚式の費用が節約できます。

招待状などのペーパーアイテムは、さまざまな種類のキットが市販されています。キットを使用すれば、用紙に名前をプリンターで印字するだけなので、結婚式の準備で忙しいなかでも簡単に作成が可能です。

パソコンの動画編集ができる場合、結婚式の最中に流すムービーを自分で作成してもよいでしょう。ただし、結婚式の準備と並行して行なう必要があり、想像より時間がかかる場合もあるので、スケジュールに余裕を持つことが大切です。

また、ウェディングドレスやカラードレスを自分で探し、結婚式場に持ち込むことも可能です。外部の業者からレンタルしたり、フリマアプリで安く買ったりと、ウェディングドレスやカラードレスを調達する方法はいくつもあります。自分で用意することで、結婚式場で借りるよりも費用を大幅に節約できるでしょう。

ただし、これらのアイテムを持ち込む場合、持ち込み料がかかることがあります。事前に持ち込み料を確認し、持ち込んだほうが本当に安くなるかを事前にチェックしておきましょう。

結婚式場のサービスを利用する

結婚式場を探す際、結婚式場を紹介するサービスを利用するのもおすすめです。結婚式場紹介サービスとは、結婚式場を検索できるサイトのことです。

好みの条件に合った結婚式場を簡単にピックアップでき、サイトによっては独自の割引制度や特典が受けられるので便利です。ただし、特典を受けるには、ブライダルフェアや結婚式場見学への参加、結婚式場との成約といったアクションが必要な場合があります。

キャンペーンではギフトや商品券がもらえるケースが多く、お得に結婚式場を探せるのは大きなメリットでしょう。また、多くのサイトでは利用者の口コミを閲覧できるので、結婚式場を探す際の参考になるはずです。

 

貯金なしの状態から結婚式資金を貯める方法

貯金額が少なくても、結婚式を挙げることはできます。しかし、今後の生活を考慮するならば、できるだけ多く貯金したほうが安心でしょう。これから結婚式の資金を貯めるカップルに向けて、上手にお金を貯められる3つの方法を紹介します。

給料から一定額を貯金

給料が入った時点で、すぐに一定額を貯金に回す方法です。貯金用の口座を作り、ふたりで一緒に貯金するとお金の管理がしやすくなります。結婚式を挙げるという目標に向かい、少しずつお金が貯まっていくことを実感できるはずです。

また、なかなかお金が貯まらない場合、普通預金から天引きで自動的にお金が貯まる、定期預金にしてもよいでしょう。定期預金は手取り月収の10%程度で始めると、無理なく貯金ができます。

一緒に暮らす

ふたりがそれぞれ一人暮らしをしている場合、一緒に住むことで家賃や生活費を節約できます。新居を用意すると費用がかかるので、どちらかの部屋で同棲するとよいでしょう。 ただし、単身者専用のマンションの場合はふたりで住むと契約違反になってしまうため、注意が必要です。同棲ができるかどうか、管理会社に確認してから行ないましょう。

同棲中に貯金をするコツは、同棲して浮いた分の家賃を払ったつもりで貯金に回すことです。仮に家賃7万円の部屋に住んでいた場合は、1年間で84万円も貯金できます。光熱費と食費も一人暮らしより割安になるので、その分のお金も貯金するとよりよいでしょう。

結婚式後でもよいものは後回しにする

結婚式を挙げることを優先し、結婚式後でも問題ないものは後回しにすることも大切です。例えば、新居探し、新婚旅行の予約、家具や家電などの購入が挙げられます。結婚式が終わってからでも遅くはないので、これらの費用は結婚式の資金に回しましょう。

また、家具や家電は独身時代に使っていたものを使い、必要なものだけを買い直すと無駄がありません。決算期に大々的なセールが開催されるので、家具や家電はお得に買える時期を選びましょう。

 

まとめ

結婚式を挙げるのはお金がかかるため、コツコツと貯金をしているカップルは多いようです。しかし、結婚式でいただくご祝儀や親からの援助も資金にあてられるので、貯金がない、または少なくても結婚式は挙げられます。結婚式場の格安プランを使う、閑散期を選ぶ、持ち込めるアイテムは持ち込むなど、工夫次第で結婚式の費用は大幅に節約できます。

また、貯金はあるに越したことはないので、これから結婚式を挙げたいカップルは、この記事で紹介した方法で貯金することをおすすめします。給料の一部を貯金する、または同棲で浮いた家賃を丸々貯金に回すといった方法で貯金しましょう。なかなかお金を貯められない場合は、定期預金で自動的にお金を貯める方法もあります。

結婚式は一生に一度の大切な思い出になるので、できる限りの工夫をして結婚式を挙げましょう。

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