90人の結婚式、自己負担はいくら?費用を抑える8つの方法

「ゲストの人数が90人くらいになりそうだけど、結婚式の総額はいくらくらいになるだろう」と心配になってはいませんか?結婚式場を決める前に、自己負担がいくらになるのか、おおよその金額を知っておくと安心でしょう。

90人規模の結婚式の費用やご祝儀、新郎新婦が支払う費用の目安について紹介します。自己負担を抑える方法も詳しく説明しますので、計画の参考にしてください。

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【90人規模の結婚式】費用目安はいくら?

90人規模の結婚式にかかる費用を算出するためには、まず結婚式の費用やゲスト人数に関する平均値を知る必要があるでしょう。リクルートブライダル総研の調査では、結婚式にかかる費用の総額について、以下のようなデータが出ています。

・挙式、披露宴・披露パーティ総額は、平均362万3,000円
・披露宴・披露パーティの招待客人数は、平均66.3人
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ

このデータをもとに、1人あたりの結婚式の費用を算出してみます。

354万9,000円(結婚式費用の総額の平均)÷66.3人(平均ゲスト数)
=5万3,529円(ゲスト1人あたりの結婚式費用)※1円未満切り捨て

さらに、90人規模の場合、結婚式にかかる費用の総額を計算すると以下のようになります。

5万3,529円(ゲスト1人あたりの結婚式費用)×90人
=481万7,000円(結婚式費用の総額の目安)※1,000円未満切り捨て

つまり、ゲストを90人招待する場合の費用の目安は、481万7,000円ほどだということがわかります。

 

【90人規模の結婚式】ご祝儀はいくらくらい期待できる?

結婚式の自己負担額を知るには、ゲストからいただくご祝儀も考慮に入れておく必要があるでしょう。90人規模の結婚式では、いくらぐらいのご祝儀が期待できるのでしょうか。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、ご祝儀総額の平均は、227万8,000円となっています。
ゲスト人数の平均が66.3人であることから計算すると、ご祝儀の総額の目安は以下のとおりです。

227万8,000円(ご祝儀の総額の平均)÷66.3人(平均ゲスト数)
=3万4,000円(一般的なご祝儀の平均額)※1,000円未満切り捨て

3万4,000円(一般的なご祝儀の平均額)×90人=306万円(ご祝儀の総額の目安)

ただし、この数字はあくまでも目安と考えておきましょう。
なお、新郎新婦との関係別に見るゲスト1人あたりのご祝儀の平均額は、以下のように紹介されています。

友人:3万円
上司:4万3,000円
親族:7万0,000円
恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020首都圏調べ

このデータをもとに考えると、ゲストの年齢層が高い場合はご祝儀の総額が多くなり、反対に20代などの若い人が多い場合は少なくなることが予想されます。
以上の内容をふまえ、ご祝儀の総額について予測を立ててみましょう。

 

【90人規模の結婚式】自己負担目安はいくら?

90人規模の結婚式の自己負担目安は、先ほど説明した「結婚式にかかる費用の総額」と「期待できるご祝儀の総額」から、以下のように算出することができます。

481万7,000円(結婚式費用の総額の目安)-306万円(ご祝儀の総額の目安)
=175万7,000円(自己負担額の目安)

ただし、両親や親族から援助を受けられる場合は、上記の金額から援助総額を差し引いた金額が、最終的な自己負担額となります。ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べによると、親・親族から援助があった人は全体の72.0%で、援助額の平均は192万4,000円とされています。

仮に平均と同じ金額の援助が受けられた場合、自己負担額は以下のように計算できます。

175万7,000円(自己負担額の目安)-167万8,000円(援助の総額の平均)
=7万9,000円(援助があった場合の自己負担額の目安)

このように費用や自己負担の概算をしてみた結果、「結婚式の自己負担が大きすぎる」「新生活に余裕がなくなりそう」と感じた場合には、次章以降で紹介する結婚式の費用の節約にチャレンジしてみましょう。

 

【90人規模の結婚式】自己負担を抑える4つの方法~予約編

結婚式の自己負担額を抑えるには、費用を減らすコツを知っておくことが重要です。まずは、結婚式場を予約する際の節約のポイントを紹介します。

1.お日柄や日時にこだわらない

お日柄とは、カレンダーに書かれている大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の六曜のことです。

結婚式には「大安」や「友引」が、縁起が良いふさわしい日とされています。一方、「仏滅」や「赤口」はお祝いごとを避けるべきとされているため、結婚式の日取りとしては人気がありません。
しかし、近年はお日柄を気にしないカップルも多く、仏滅の日にはお得なプランが用意されていることもあるため、自己負担を抑えるという意味では狙い目といえるでしょう。
また、土日ではなく、平日に結婚式をおこなうことで費用を抑えられるケースもあります。そのほか、人気のある午前中~正午の時間帯を避け、夕方~夜の時間帯を選ぶと、お得なプランで結婚式を挙げられる可能性があります。

ただし、結婚式の日取りを決める前にはお日柄を気にしないかどうか、両親や親族の意向も確認しておくことが必要です。お日柄や日時の希望がない場合には、費用の安さを追求して日取りを決めてもよいでしょう。

2.割引のあるシーズンを選ぶ

結婚式は春や秋におこなわれることが多く、過ごしづらい気候の夏や冬には少ない傾向があります。夏や冬のオフシーズンには、割引プランを提供している結婚式場も多いため、こういったプランを利用するとよいでしょう。

なお、結婚式のシーズンを選ぶ際には、新郎新婦側の都合だけでなくゲストの都合も考慮する必要があります。例えば、真冬の場合には、大雪で交通機関に影響が出る恐れがあります。そのようなリスクを考慮したうえで、結婚式のシーズンを検討してみてください。

3.式場紹介サイトの特典を利用する

式場の紹介サイトを介することで、結婚式の費用を大幅に割引してもらえることがあります。ブライダルフェアなどに参加したからといって契約をする必要があるわけではないので、希望条件に合う結婚式場を見つけられるよう、式場紹介サイトの力を借りて探してみるのもよいでしょう。

4.限定の割引プランを狙う

気になる結婚式場が見つかったら、お得なプランが用意されていないか、ホームページをくまなくチェックしましょう。
Web限定のプランやオフシーズン限定のプランのほか、90人前後の大人数であれば、結婚式の費用が割引になるプランが用意されている場合もあります。

 

【90人規模の結婚式】自己負担を抑える4つの方法~準備編

結婚式場を決定したら、担当者と打ち合わせをして準備を進めていきます。
準備段階では、以下の節約ポイントを押さえておきましょう。

1.持ち込み可能なものはできる限り持ち込みする

結婚式場で注文すると費用が高くなるアイテムも、自分で準備して持ち込むことで大幅に節約できるケースがあります。
持ち込み可能なアイテムの例としては、以下のようなものが挙げられます。

・ウェルカムアイテム
・ペーパーアイテム(招待状・席次表・メニュー表など)
・引出物、引菓子
・プチギフト
・衣装
・ムービー
・会場内の装飾

ただし、結婚式場やプランによって、持ち込みができない場合や持ち込み料が必要な場合もあります。持ち込み料についてもしっかりと把握しておかなければ、かえって費用が高くなることもあるので注意しましょう。結婚式の費用の高さが気になるなら、なるべく結婚式場を選ぶ段階で担当者に確認しておくと安心です。

2.手作りできるアイテムは自作する

ハンドメイドやDIYが好きな人は、手作りのアイテムを用意してみるのもよいでしょう。結婚式場やほかのショップでアイテムを注文するよりも、手作りのほうが費用を抑えられることがあります。

「アイテムを手作りしたいけれど、時間が足りない」という方は、市販の手作りキットを使うとよいでしょう。市販のキットであれば、材料や道具を用意したり、作り方を本やインターネットで探したりする手間が省けます。

3.引出物は宅配で送る

引出物を結婚式場以外のところで購入して持ち込むと、費用が安くなることがあります。しかし、持ち込み料がかかるパターンが多いのが悩みどころです。

費用の節約を考えるのであれば、引出物の宅配を利用してみてはいかがでしょうか。
引出物の宅配とは、結婚式場で直接ゲストに引出物を渡すのではなく、結婚式後にゲストの自宅に引出物を届けるサービスのことです。ゲストは引出物を持ち帰る負担がなくなるため、遠方に住む方や年配の方には特に喜ばれるでしょう。

また、持ち帰り用の紙袋を用意する必要がなくなるため、その分の費用を節約できる点も魅力です。ゲストの人数が多いほど引出物の割引率が大きくなるショップもありますので、利用してみるとよいでしょう。

4.不要なものは縮小・カットする

大人数の結婚式であれば、人数が多い分、自然と場がにぎわうものです。したがって、演出を控えめにしたり、装花を無理に華やかにしたりしなくても、物足りなさや寂しい印象を感じることはないでしょう。

90人規模の結婚式となると、にぎわいも十分ですので、不要な項目は思い切って縮小・カットすることを検討してみてもよいでしょう。

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90人規模の結婚式を成功させるポイント~準備編

90人規模の結婚式を成功させるためには、事前準備も重要です。準備を進めるにあたっては、以下のポイントに気を付けましょう。

90人という大人数でも窮屈でない結婚式場を選ぶ

チャペルや待合室、披露宴会場の最大収容人数は必ず確認しておきましょう。披露宴会場の収容人数だけを確認していると、チャペルや待合室にゲスト全員が入らないパターンもあるため注意が必要です。

また、チャペルに関しては、ホームページなどに記載されている収容人数が、立ち見を含めたものとなっていることがあります。披露宴会場についても、ある程度の広さがないとテーブル同士の間隔が狭くなりすぎてしまうので、慎重に選ばなければなりません。

それぞれの会場を実際に自分の目で確かめ、スペースに余裕があるかをチェックしておきましょう。

料理・ドリンクの予算決めは慎重におこなう

ゲストへのおもてなしは大切であるものの、料理やドリンクのグレードアップについては慎重に決める必要があります。基本メニューだけでは物足りないと感じる場合には、追加オプションも選択可能ですが、ゲストの人数が多いほど、当然費用もかさみます。
自分たちの予算と相談しつつ、無理のない範囲で料理やドリンクを決めましょう。

持ち込みや手作りアイテムは余裕を持って準備する

自己負担額を抑えるために、結婚式場に持ち込むアイテムを、結婚式場以外のショップで用意したり、手作りしたりする方も多くいます。しかしゲストの人数が多いと、その分結婚式の準備も大変になります。

睡眠不足な状態で結婚式当日を迎えないよう、持ち込みや手作りアイテムの準備はスケジュールに余裕を持たせ、早めに済ませることを心がけましょう。

 

90人規模の結婚式を成功させるポイント~当日編

ここでは、結婚式当日に戸惑うことがないよう、90人規模の結婚式を成功させるポイントを解説します。

テーブルラウンド時の演出は1つに絞る

結婚式の定番演出であるテーブルラウンドには、キャンドルサービスやフォトラウンドなどさまざまなタイプがあります。しかし、ゲストテーブルを1卓ずつ回っていくとなると意外と時間がかかるものです。

90人規模の結婚式の場合、テーブルラウンドの演出は1つに絞ったほうがよいでしょう。ほかに演出の数が多いなら、思い切ってカットして、ゲストと自由に話す歓談の時間を取ってもよいかもしれません。

さまざまな立場のゲスト全員が楽しめるよう余興を工夫する

90人規模の結婚式で余興をおこなう場合は、ゲスト全員が楽しめるような内容にしましょう。一部のゲストだけが楽しむ内容にならないよう工夫が必要です。

また、人数が多い場合は特に、余興の時間配分に気を付けましょう。1つの演出に時間をかけすぎると、ゲストが待ちくたびれて飽きてしまう可能性があります。

スムーズに進行するためには、結婚式場のスタッフ・司会者との入念な打ち合わせが肝心です。当日は、ゲストが盛り上がることでなにかと時間が伸びやすいため、余興の演出時間は5分程度で組んでおくと安心です。

ウェディングケーキは大きめのものを

披露宴会場を華やかに彩り、ゲストも注目をするウェディングケーキは大きめのものを選びましょう。

ウェディングケーキは、ケーキ入刀やファーストバイトなどの演出に使われたあと、デザートとしてゲストにふるまうパターンが多くありますが、ウェディングケーキが小さすぎると、ゲストに配る量も少なくなってしまいます。
ウェディングケーキはサイズや段数、デザインによって費用が変わってきますので、予算に合わせて検討してみましょう。

 

まとめ

90人規模の結婚式について、イメージは湧きましたでしょうか?
自己負担を抑えるコツを知っているのと知らないのとでは、最終的な金額に大きな差が出てきます。90人という大人数であるからこそ、しっかりと工夫をして自己負担を抑えましょう。
新婚旅行や新生活にお金を回したい方は、ぜひ今回の記事の内容を実践してみてください。

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