30人の結婚式、自己負担はいくら?人気の演出と成功のポイント

結婚式に親族や親しい友人だけを招く場合、ゲスト数は30人程度になることが考えられます。このような規模感の結婚式の際には、どれくらいの自己負担額を想定しておけばよいのでしょうか。

30人規模の結婚式で必要な自己負担額について、計算方法を紹介します。また、人気の演出や成功のポイントも解説しますので、結婚式の準備を進めていくうえでの参考にしてください。

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30人規模の結婚式の特徴

まずは、30人規模でおこなう結婚式の特徴とゲスト構成の目安を解説していきます。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、5.0%のカップルが、ゲスト20~30人未満の結婚式を選んでいるようです。そのほか、 5.9%のカップルは、ゲスト30~40人未満の結婚式を選んでいます。

ゲストが20人未満の結婚式は、どちらかというと食事会に近いイメージになりますが、30人規模になると通常の披露宴に近いスタイルになる傾向があり、ケーキ入刀などの演出を取り入れるカップルも多いようです。

30人規模の結婚式は、親・きょうだい・祖父母・叔父叔母(伯父伯母)などの親族と、親しい友人を数名というのが基本的なゲスト構成です。少人数であるからこそ、新郎新婦とゲストとの距離が近く、ゆったりとした雰囲気で感謝の気持ちを直接伝えることができます。

また、30人規模の結婚式には、大人数でおこなう結婚式と比べると準備にかける時間が少なく、費用を抑えられるメリットがあります。

 

【30人規模の結婚式】費用目安はいくら?

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、結婚式費用の総額は平均362万3,000円、ゲスト数は平均66.3人という結果が出ています。ここから、ゲスト一人あたりにかかる結婚式の費用を計算すると、以下のようになります。

362万3,000円÷66.3人=5万4,000円 ※1円未満切り捨て

ゲスト一人あたりにかかる結婚式の費用が5万4,000円ということは、30人規模の結婚式で考えると以下の計算式となり、費用の総額が162万円となることが算出できます。

5万4,000円×30人=162万円

 

【30人規模の結婚式】ご祝儀はいくらくらい期待できる?

次は結婚式の自己負担額を計算するために、ご祝儀がいくらくらい期待できるか確認していきましょう。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、ご祝儀総額は平均227万8,000円で、ゲスト数は平均66.3人となるようです。
この結果から、一般的なご祝儀の平均額はおよそ3万4,000円であることがわかります。

さらに、ゲストが30人である場合のご祝儀目安は、以下のとおりです。

3万4,000円×30人=102万円

ただし、30人規模の結婚式の場合は親族が大半を占める場合が多いため、上記の目安よりもご祝儀総額が若干多くなる可能性が高いでしょう。

ご祝儀総額をより正確に計算するためには、親族とゲストとの関係性を踏まえた平均額を調べておく必要があります。以下の調査データを参考にしてみましょう。

・友人・同僚:3万円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
・恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020首都圏調べ

若い友人や同僚が多めの場合、ご祝儀総額も少なめとなることが多いです。招待するゲストが確定したら、ゲスト構成を考慮したうえで、おおよそのご祝儀総額を計算してみるとよいでしょう。

 

【30人規模の結婚式】自己負担目安はいくら?

結婚式費用とご祝儀の目安がわかったら、自己負担額の目安についても計算してみましょう。30人規模の結婚式の場合、自己負担額の目安は以下のとおりです。

162万円-102万円=60万円

ただし、親や親族から結婚式の費用を援助してもらえるケースもあるでしょう。援助額はさまざまですが、ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、以下のような結果が出ています。

・親、親族から援助があった人:72.0%
・援助総額の平均額:167万8,000円

もし、親や親族に結婚式の費用を援助してもらえる場合は、上記で計算した自己負担額から援助額を引いて計算してみましょう。

また、結婚する際に必要なのは、結婚式に関わる費用だけではありません。新婚旅行や新生活など、あらゆる場面で費用がかかります。事前にしっかりと計画を立てておくことで、予算を超えることなく無事に結婚式を挙げられるでしょう。

 

30人規模の結婚式で人気の演出5選

30人規模という少人数の結婚式では、ゲストは新郎新婦と関係の深い方が大半となるパターンが多いでしょう。ですから、新郎新婦の人柄や今までの人生に触れるような演出・アイテムを用意するのがおすすめです。

30人規模の結婚式では、以下のような人気の演出を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ウェディングツリー

ウェディングツリーは海外で人気のある演出で、ウェルカムアイテムの1つとしても使われています。

ウェディングツリーの作成手順としては、まずウェルカムスペースに、幹と枝だけが書かれた木の絵とインクを用意しておくことから始まります。その幹と枝に葉っぱをつけるように、ゲストの指でスタンプを押してもらいましょう。ゲスト全員にスタンプを押してもらえば、記念のウェディングツリーの完成です。

また、結婚誓約書をウェディングツリーとして使ったり、自宅で額に入れて飾ったりするのもよいでしょう。

ダーズンローズ

ダーズンローズとは、12本(1ダース)のバラを使っておこなうプロポーズ演出のことです。12本のバラには、誠実・尊敬・幸福・感謝・愛情・信頼・希望・真実・情熱・栄光・努力・永遠の12の意味が込められています。

新郎はゲストから12本のバラを受け取り、ブーケとして束ねたものを新婦に手渡して、プロポーズをおこないます。新婦は12本のバラのなかから1本を選び取り、新郎の胸元に差して永遠の愛を表現します。

ダーズンローズはヨーロッパ発祥の演出で、日本では人前式や披露宴でおこなわれることが多いようです。

フラワーガール・リングボーイ

フラワーガールやリングボーイは、親戚の甥っ子・姪っ子や友人の子どもなど、小さな子どもに協力してもらう演出です。

フラワーガールを担当する女の子には、挙式での入場の際に、カゴのなかに入った花びらをまきながら歩いてもらいます。そして、リングボーイを担当する男の子には、結婚指輪を乗せたリングピローを運んでもらうことになります。

男の子、女の子の役割は固定ではないため、フラワーボーイ・リングガールと逆にしてもかまいません。心が和む可愛らしい演出で、会場は大いに盛り上がるでしょう。

生い立ちムービー

親族のゲストが多い結婚式であれば、華やかな演出をいくつも用意するより、生い立ちムービーの内容を充実させるのがおすすめです。幼少期の写真やムービーなど、ゲストと共有できる懐かしい思い出をたくさん詰め込むとよいでしょう。

なお、ムービー作成は外部の業者に依頼するのではなく、手作りで用意することも可能です。その場合には、時間に余裕を持ってはやめの手配を心がけましょう。

ケーキサーブ

ケーキサーブとは、新郎新婦のケーキ入刀のあと、ウェディングケーキをゲストに配る演出のことです。ゲスト一人ひとりと直接話す時間を確保できるため、キャンドルサービスの代わりにおこなわれることもあります。人数が少なめの結婚式であれば、特におすすめの演出です。

 

30人規模の結婚式を成功させるポイント

最後に、30人規模の結婚式を成功させるために、注意しておきたいポイントを解説します。

人数にあったコンパクトな結婚式場を選ぶ

人数に対して、あまりに広すぎる結婚式場を選んでしまうとスペースが余り、全体が寂しい印象になることがあります。結婚式場を決める前に、招待する予定のゲストが何人になるか、リストを作ってよく確認しておきましょう。

少人数ならではの距離感の近いおもてなしをする

30人という少人数であるからこそ、一人ひとりの印象に残るように、丁寧なおもてなしを心がけましょう。
例えば、ゲストごとにメッセージカードを用意してみるのも1つの方法です。結婚式という特別な機会に、普段は恥ずかしくていえないような、心からの感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

また、それぞれの好みに合わせた引出物を選ぶのもおすすめです。「自分のことを考えて選んでくれたのだ」とわかれば、さらに喜んでもらえるでしょう。

結婚式の規模感を事前に家族に伝えておく

最近は身近な人だけでおこなう少人数の結婚式や、ふたりだけの結婚式なども珍しくありません。

しかし、親世代など年配の方の場合、大人数の結婚式をイメージしている方も多くいることでしょう。認識の違いを防ぐためにも、30人規模の結婚式をおこなう場合は、前もって結婚式の規模感を家族に伝えておくことが大切です。

ゲストとして招待しない人にも配慮する

少人数であるからこそ、ゲストの厳選が難しいと感じる場合もあるでしょう。
30人規模の結婚式をおこなう際には、招待できなかった方を不快な気持ちにしないよう、十分に配慮することが重要です。

また、招待できなかった方に対して、結婚報告のはがきなどで結婚式の写真を見せる機会もあるでしょう。その際に使えるよう、カメラマンを入れてしっかりと写真撮影しておくのがおすすめです。

少人数の結婚式では親族の割合が多いこともあり、新郎新婦の姿を目に焼きつけたいという方が多い傾向にあります。結婚式中の写真を確保したいのであれば、親族の誰かに写真撮影を任せるよりも、プロのカメラマンに依頼しておくほうがスムーズです。

 

まとめ

今回は、30人規模の結婚式をおこなう際の、自己負担額の計算方法や人気の演出、成功のポイントを紹介しました。結婚式にかかる費用の自己負担額を適切に把握したうえで、演出にかける予算などを決定しましょう。

30人という少人数であるため、「物足りない雰囲気になってしまうのでは?」と不安な方もいるかもしれません。しかし、少人数の結婚式ならではのメリットもたくさんあります。
規模に合った演出を選び、ゲスト一人ひとりに対するおもてなしを大切にしましょう。

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