70人の結婚式、自己負担はいくら?結婚式にかかる費用と節約法

70人規模の結婚式をおこなうにあたり、何から手をつければ良いのかわからない、招待するゲストが多く、結婚式の費用が心配だという方も多いのではないでしょうか。

70人規模の結婚式を予定しているカップルに向けて、結婚にかかる費用や自己負担額の目安を紹介します。結婚式にかかる費用の節約法など、結婚式の準備で役立つ情報をご紹介します。

関連記事:90人の結婚式、自己負担はいくら?費用を抑える8つの方法

 

70人規模の結婚式を選ぶカップルの割合

70人規模の結婚式を選ぶカップルの割合は、どれくらいなのでしょうか。
リクルートブライダル総研の調査データによると、以下のような結果が出ています。

60~70人未満の結婚式を選ぶカップルの割合:13.2%
70~80人未満の結婚式を選ぶカップルの割合:12.4%
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ

ゲスト数が平均66.3人であることを考えると、70人規模の結婚式は、最も一般的な規模であるといえます。また、ゲスト数70人程度に対応している結婚式場も多いため、自分たちのイメージに近い場所を見つけやすいでしょう。

結婚式での理想を叶えるためには、70人規模での費用目安や効果的な節約法を知っておくことが大切です。続いては、結婚式の費用に関わる内容をチェックしていきましょう。

 

【70人規模の結婚式】費用目安はいくら?

結婚式場のグレード・プラン内容によって、かかる費用は異なります。結婚式場を探し始める前に、まずはおおまかな費用目安を知っておくとよいでしょう。

結婚式にかかる費用の総額は、以下のゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べから、平均値を確認することができます。

・挙式、披露宴、披露パーティーの総額:362万3,000円
・披露宴、披露パーティーのゲスト数:66.3人

これらの調査データから、ゲスト一人あたりの結婚式の費用を計算してみましょう。

362万3,000円(結婚式の費用の総額の平均)÷66.3人(平均ゲスト数)
=5万4,000円(ゲスト一人あたりの結婚式の費用)※1円未満切り捨て

ゲスト数が70人の場合、以下のように結婚式の費用の目安を算出できます。

5万4,000円(ゲスト一人あたりの結婚式の費用)×70人
=378万円(結婚式の費用の総額の目安)

つまり、378万円が、70人規模の結婚式にかかる費用の目安となります。

 

【70人規模の結婚式】ご祝儀はいくらくらい期待できる?

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、結婚式のご祝儀総額は平均362万3,000円で、ゲスト数は平均66.3人です。この結果により、ゲスト一人あたりからいただくご祝儀の平均額はおよそ3万4,000円であることがわかります。

さらに、70人規模の結婚式の場合、ご祝儀総額は以下のように計算できます。

3万4,000円×70人=238万円

なお、ご祝儀は新郎新婦とゲストとの関係性によって金額が変動するとされています。より詳細に計算したい場合は、以下の関係性別のご祝儀平均額を参考にするとよいでしょう。

・友人、同僚:3万円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
・恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020首都圏 調べ

上記の内容からわかるとおり、親族や上司の割合が多いほど、いただくご祝儀の総額が高くなる傾向にあります。思っていたよりもご祝儀が少なかったという事態を防ぐためにも、招待するゲストの構成を確認し、ある程度予測を立てておきましょう。

 

【70人規模の結婚式】自己負担目安はいくら?

70人規模の結婚式となると、自己負担額の目安はどれくらいになるのかが、最も気になるところでしょう。結婚式の自己負担額は、以下の計算式で求めることができます。

結婚式の費用の総額-ご祝儀総額=自己負担額

つまり、ゲスト数が70人の場合は以下のようになります。

378万円(結婚式の費用総額の目安)-238万円(ご祝儀総額の目安)=140万円(自己負担額の目安)

上記の計算によって、自分たちが用意しなければならない費用の目安が140万円であることが確認できたでしょう。

ただし、親や親族から金銭面での援助を受けられる場合には、金額が大きく変わってきます。自己負担額を計算する際には、ご祝儀総額だけ注目するのではなく、援助額についても忘れずに計算に含めましょう。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、親や親族から援助してもらった人の割合と平均額は以下のとおりです。

・親、親族から援助があった人:71.3%
・援助の平均額:172万1,000円

70人規模での自己負担額が平均143万7,030円で、援助額が平均167万8,000円となることから、自己負担が0円の新郎新婦もいることが予想できます。

 

結婚式の費用だけじゃない!そのほかにかかる費用とは?

結婚式だけではなく、婚約や新婚旅行、新生活に必要な費用を用意しておくことも重要です。カップルによって費用のかけ方はさまざまですが、おおまかな金額を把握しておきましょう。

以下の項目については、ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べをもとに、全国の平均値を記載しています(一部、首都圏のデータを含みます)。

実際にかかる費用の目安を把握したうえで、どこを節約できるのか、結婚式・婚約・新婚旅行・新生活のうち、どれを最優先するのか、などをふたりでよく考えてみましょう。

婚約の費用:90万円

婚約にかかるおもな費用は、下記のとおりです。

・結納式:22万7,000円
・両家の顔合わせ:6万5,000円
・婚約指輪:35万7,000円
・結婚指輪(二人分):25万1,000円

結婚前には、両家で顔合わせをおこなうのが一般的ですが、その際に結納式や食事会をおこなうかどうかは、その家や地域によって異なります。結納式をレストランなどでおこなう場合は、会場代が必要となるほか、食事代や結納品の費用なども必要となります。また、結納で仲人役を引き受けてくれた方には、しっかりとお礼をしましょう。

顔合わせを食事会だけで済ませる場合にも、会場代や食事代は必要です。遠方から集まる場合は、交通費や宿泊費の用意も必要になるので、費用の負担が同じくらいになるよう、両家で前もって話し合っておくのがよいでしょう。

さらに、婚約にあたって婚約指輪や結婚指輪を用意したり、彼女から彼に婚約指輪のお返し(平均15万円)を贈ったりすることもあります。ただしなかには「指輪はつけないので必要ない」というカップルもいるため、指輪を購入するかどうかはふたりでよく話し合って検討しましょう。

新婚旅行の費用:76万7,000円

新婚旅行の費用は平均で76万7,000円がかかり、このなかにはお土産代(平均11万6,000円)も含まれます。

ただし、この金額はあくまで平均のものであり、行き先や日数、時期によって費用が大きく変わることに注意が必要です。新婚旅行を豪華にしたいという方は、結婚式の費用など全体の予算を考慮したうえで、早めに手配しておきましょう。

 
 

70人規模の結婚式で自己負担を減らすコツ

新生活の費用などを確保しておくためにも、結婚式にかかる費用はできる限り減らしておきたいものです。
続いては、70人規模の結婚式で自己負担を減らすコツを4つ紹介します。

お得なプランや割引のある結婚式場を利用する

結婚式場をいくつか比較するときに注目しておきたいのが、お得なプランや割引です。
70人の結婚式であれば、その条件に合った割引や特典が用意されていることもあります。

期間限定プラン、Webサイトからの限定プランなど、結婚式場によって用意されているプラン内容はさまざまです。同じ結婚式場でも時期によって利用できるプランが異なるケースもあります。

どうしても気になる結婚式場があるなら、早い段階から情報を集めておき、お得な時期を見逃さないよう、まめにチェックするようにしましょう。

費用の安いお日柄やシーズンを選ぶ

結婚式の費用をなるべく抑えるため、人気のないお日柄やシーズンをあえて選ぶことも1つの方法です。

真冬や真夏、ゴールデンウィークなどの時期、平日や仏滅、ナイトウェディングなど、条件を少し変えるだけで大幅に費用を割引してもらえることもあります。結婚式を挙げるタイミングに特にこだわりがなければ、条件を変えてプランを比較検討するとよいでしょう。

見積書は3パターンもらい、納得がいくまで調整する

結婚式場を決めるため、無料相談会に通うカップルが多いですが、ただ見積書をもらって、ほかの会場と比較すれば良いわけではありません。見積書は必ず3パターンもらい、内容を精査した上で結婚式場を決めるのがおすすめです。

1パターン目の見積書では、結婚式にかかる費用の概算を把握します。この結婚式場を選んだ場合には最低いくらかかるのか、イメージするための参考程度と考えておくとよいでしょう。

2パターン目の見積書では、現実的な金額感を確認します。ふたりが希望する結婚式の内容や予算を細かく担当者に伝えたうえで、実現可能な内容での見積書を出してもらいましょう。

3パターン目の見積書では、料理やドリンク、装花などを豪華にした場合の金額感を確認します。すべての理想を叶え、贅沢な結婚式にした場合、いくらくらい費用がかかるのか、ということも、費用の上限を知るうえで貴重な判断材料になります。

これら3パターンの見積書で金額の上り幅を踏まえ、じっくりと比較・検討して、慎重に結婚式場を選ぶことで、費用の節約につながるでしょう。

持ち込みや手作りができるアイテムを工夫する

衣装やブーケ、アクセサリー、引出物、ムービー、ペーパーアイテムなどは、持ち込みや手作りで対応できるケースが多いものです。外部の業者に依頼したり、自分で手作りしたりすることによって、大幅に費用を節約できる可能性もあります。

ただし、結婚式場によっては持ち込み料が必要となることに注意が必要です。持ち込みの際にはどのような対応になるのか、必ず担当者に確認しておきましょう。

 

70人規模の結婚式をおこなう際の注意点

最後に、70人規模の結婚式を成功させるための注意点を紹介します。

結婚式場はやや大きめな場所を選ぶこと

最大収容人数が70人以上とされていた場合でも、結婚式場によっては立ち見を含んだ人数を表示しているケースもあります。また、披露宴会場のスペースが予想以上に狭ければ、希望する演出や余興を実施できないかもしれません。

そのため、結婚式場を決める際には、やや大きめの場所を選ぶことが大切です。担当者に収容人数を確認するだけでなく、スペースの広さも確認しておきましょう。

料理やドリンク、引出物のグレードは慎重に決めること

料理やドリンク、引出物など、ゲストに節約が気づかれやすい項目に関しては、なるべく節約しないほうがよいでしょう。

ただし上記は、人数が増えれば増えるほど費用が増加する項目でもあります。結婚式にかかる費用総額の高さが気になるようであれば、無理せず自分たちの予算に合わせて選ぶようにしましょう。場合によっては、グレードを下げるという判断も必要です。

なお、結婚式で大量にドリンクばかりを頼む人は割合として少ないため、料理・ドリンク・引出物のなかのどれかを節約したいという場合には、ドリンクを削るのがおすすめです。

結婚式当日の時間配分に気をつけること

結婚式には、キャンドルサービスやフォトラウンドなど、新郎新婦が各テーブルを回る演出があります。ゲストとの交流のためにおこなわれる、結婚式の定番ともいわれる演出ですが、時間配分には十分に注意しましょう。

特に、70人規模の結婚式の場合は、全部のテーブルに移動するだけでも時間がかかります。ほかの演出との時間配分も考え、スムーズに進行できるように時間にゆとりを持って進めましょう。

ゲストへの感謝とおもてなしを忘れない

結婚式の自己負担を減らすことは大切ですが、節約ばかりにこだわるのも考えものです。来てくれたゲストへの感謝と、おもてなしの心を忘れないようにしましょう。

大切なのは、ゲストの満足度を考えつつ、上手に費用とのバランスをとることです。
例えば、衣装代や演出代を削ってもゲストはそこまで気にならないでしょう。一方、料理やドリンク、引出物など、ゲストの満足度に関わる部分の節約については、慎重におこなう必要があります。

 

まとめ

70人の結婚式は、ごく一般的な規模といえます。70人に対応できる結婚式場も多く、選択肢が広いため、ふたりのイメージに合った結婚式を実現しやすいのではないでしょうか。

なお、費用に関しては、結婚式だけでなく婚約から新婚旅行、新生活にかかる費用を含めて準備しておくことが大切です。
今回の記事を参考にしながら、ふたりで結婚準備の計画を立ててみてください。

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