100人規模の結婚式を成功させる費用、ご祝儀、自己負担の目安

多くのゲストに囲まれてとりおこなう、華やかな結婚式に憧れを抱くカップルは多いでしょう。しかし、ゲストの人数が増える分、費用面が不安になってしまうかもしれません。

そこで本記事では、たくさんのゲストを招待したいと考えるカップルに向けて、100人規模の結婚式の費用感やご祝儀・自己負担の目安を紹介します。100人規模の結婚式を成功させるコツも解説しますので、ぜひ参考にして、すてきな結婚式を叶えてください。


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100人規模の結婚式を選んだカップルの割合とは?

ゲストの人数は、結婚式の内容を決めるうえでも大切なポイントの1つです。「招待したいゲストをリストアップしたら100人ほどになったけれど、これは結婚式の規模として大きいのだろうか?」と気になっている方もいるでしょう。

実際に、どれくらい多くのカップルが100人規模の結婚式を選んでいるのでしょうか。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020によると、90~100人未満の結婚式をおこなったカップルは8.0%、100~110人未満の結婚式をおこなったカップルは6.6%でした。つまり、全体の14.6%のカップルが、100人程度の規模の結婚式を挙げていることがわかります。

同じ調査によると、平均ゲスト数は66.3人となっています。このデータから、100人規模の結婚式は、一般的な結婚式よりも規模が大きいといえるでしょう。

 

100人の大規模結婚式が選ばれるおもな理由

先輩カップルは、どのような理由から100人規模の結婚式を選んだのでしょうか。大規模な結婚式を挙げる理由は、おもに以下の4つに集約されるようです。

学生時代の交友関係が広いから

新郎新婦が学生時代に体育会系の部活や大規模なサークルに所属していて、卒業後にも交友関係が続いているような場合には、結婚式のゲスト数も増える傾向にあります。

同じグループ内に仲が良い友人がたくさんいる場合、招待する方としない方を区別するのはなかなか難しいでしょう。そのため、メンバー全員を結婚式に招待すると、ゲストが100人ほどになったというケースも多いようです。

部活やサークルのメンバーに留まらず幅広い交友関係を築いてきた場合にも、ゲストの人数が増えやすくなります。

会社で大人数の部署に所属しているから

会社の慣例にもよりますが、多くの場合、結婚式には新郎新婦の会社関係者を招待することになります。仕事で付き合いのある方を、どの範囲までゲストとして招くかは新郎新婦が自由に決められない、というケースは多いのではないでしょうか。

そのため、新郎新婦が大人数の部署に所属しており、部署内の方は必ず招待するといった慣例がある場合には、ゲストの人数が増えることになります。

親の意向で多くの親族を招くから

親族が多い場合にも、全体のゲスト数が増えやすくなります。新郎新婦が決めるというより、親の意向を汲んだ結果、招待する親族の人数が増えるケースが多いようです。

新郎新婦がどちらも広い親戚付き合いをしているケースでは、親族関係のゲストだけで両家合わせて数十人にのぼることもあります。

地方で、近所の人なども招く風習があるから

地域によっても、ゲストの人数は変わってきます。冠婚葬祭に関しては、それぞれのエリアに独自の風習があるためです。

地域によっては、遠い親戚や幼馴染、家族の知人、近所の方などを招き、盛大に結婚を祝う習慣もあります。このような理由からゲスト数が増える傾向は、都市部よりも地方のほうが強いでしょう。

ふたりの出身地における結婚式の風習を知らないという場合には、一度家族や親戚に話を聞いてみても良いかもしれません。

 

100人規模の結婚式の費用目安

100人程度のゲストを招待して大規模な結婚式を挙げたい、という方のなかには「ゲストが増える分、費用がかさむのでは」と心配になる方もいるかもしれません。理想の結婚式に向けて資金計画を立てるためにも、まずは結婚式にかかる費用の目安を知っておきましょう。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020によると、結婚式にかかる費用の総額平均は362万3,000円で、平均ゲスト数は66.3人でした。

上記のデータから算出すると、ゲスト一人あたりの費用は5万4,000円です。よって、100人の結婚式にかかる費用目安は540万円となります。

結婚式場のグレードや料理の内容などによって費用は増減しますが、100人程度の結婚式を挙げるなら、平均的な結婚式の費用よりも約178万円程度多めに費用が必要になると考えておきましょう。

 

100人規模の結婚式、ご祝儀の目安は?

ゲストの人数が変われば、ご祝儀総額も変わります。ご祝儀は自己負担額に影響するので、どれくらいいただけるのかが気になる方は多いでしょう。
100人規模の結婚式でいただくご祝儀の目安を紹介します。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020によると、ゲストからいただいたご祝儀総額は227万8,000円が平均という結果が出ています。平均ゲスト数は66.3人なので、ゲスト一人あたりのご祝儀は3万4,000円程度が平均となります。

したがって、100人のゲストを招いた場合、ご祝儀総額の目安は340万円程度です。

ご祝儀の金額は、関係性によって変わることが一般的です。ご祝儀をより詳しく計算したい場合には、以下に挙げる関係性別のご祝儀平均額を用いるとよいでしょう。

•友人・同僚:3万円
•恩師:3万9,000円
•上司:4万3,000円
•親族:7万円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ

例えば、友人・同僚を70人、上司を6人、親族を20人、恩師を4人招待する場合は、以下の計算式となり、391万8,000円程度が目安ということになります。

(3万円×70人)+(4万3,000円×6人)+(7万円×20人)+(3万9,000円×4人)=391万4,000円

 

100人規模の結婚式、自己負担の目安はいくら?

結婚式の費用を考えるうえで最も気になるのが、ふたりの自己負担額でしょう。
新郎新婦の自己負担額は、「結婚式費用総額−ご祝儀総額=自己負担額」という計算式で求められます。

ここまでに見てきた、100人規模の結婚式にかかる費用目安とご祝儀の目安を用いると、以下のようになります。

540万円-340万円=200万円

つまり、100人規模の結婚式をおこなう場合、自己負担額の目安は200万円になることがわかります。結婚式の費用総額を見ると非常に高額だと感じるかもしれませんが、自己負担額の目安は、その半分にも満たないのです。

もし、親や親族からの援助が受けられる場合には、上記の金額から援助額を引いた金額が自己負担額になります。ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020によると、親・親族からの援助があったカップルは全体の71.3%で、その援助額は172万1,000円が平均となっています。

 

【100人規模の結婚式】初回の見積書より費用が上がりがちな項目

多くの卒花嫁から聞かれるのが、「実際の費用は初回の見積書よりも高くなった」との声です。どのような項目で費用が上がりやすいのかを知っておくと、対策も立てやすいでしょう。そこで、大規模な結婚式で費用が上がりがちな項目を紹介します。

料理代・ドリンク代

料理やドリンクは、ゲストが楽しみにしている可能性が高いもののひとつであることから、グレードを上げたくなるカップルは多いでしょう。

ただし、料理代・ドリンク代はゲスト一人ひとりにかかる費用なので、特にゲスト人数が多い場合には、少しの費用アップでも全体に大きく響いてきます。

100人規模の結婚式だと、ゲスト一人あたり数千円の費用アップでも、全体で見ると数十万円の負担増になります。料理やドリンクのグレードを上げるときには、「数千円くらい大丈夫だろう」と考えずに、全体の費用をしっかり確かめましょう。

装花代

結婚式場の装花代も、大規模な結婚式で費用がかさみやすいアイテムのひとつです。多くのゲストを招待するためには大きな結婚式場が必要となり、大きな結婚式場を華やかに飾るには、装花にもある程度ボリュームが必要になるからです。

初回の見積書の段階では、一番下のグレードで金額が計算されていることも多いため、どの場所にどのようなボリュームの花を置く想定なのかをプランナーに聞いておきましょう。

使いたい花が旬のものではない場合には、費用が上がりやすくなります。花の種類にこだわりがあるなら、結婚式の季節にも気を配るのがおすすめです。

引出物

引出物も料理やドリンクと同じく、人数に比例して費用が増えるアイテムです。特に、当初の予定よりゲスト数が増えた場合には、費用が膨れ上がりやすいので気をつけましょう。

引出物の内容は、ゲストの年代や新郎新婦との関係性によって変えるのが一般的です。親族関係のゲストや、上司・恩師など目上の方には、グレードの高い引出物を用意する必要があります。

ゲストの内訳も考慮して、引出物にどれくらいの費用がかかるのか、しっかり計算しておきましょう。

 

100人規模の結婚式を成功させる4つの秘訣

多くのゲストを招待しておこなう大規模な結婚式でも、すべてのゲストに満足してもらい、新郎新婦にとっても最高の一日にしたいものです。

そこで、100人規模の結婚式を成功に導くための秘訣をご紹介します。すてきな結婚式を実現させるために、ぜひ以下の内容を役立ててください。

待合スペースの設備や広さに気を付ける

結婚式場を選ぶ際には、挙式会場や披露宴会場だけでなく、ゲストの待合スペースも重視しましょう。ゲストの人数が多い場合、平均的な広さの待合スペースでは窮屈に感じられる可能性が高いです。

広さだけでなく、お手洗いなどの設備もチェックして、大人数が快適に待てるスペースがある結婚式場を選ぶようにしましょう。

挙式会場・披露宴会場の収容人数をよく確認しておく

チャペルや神殿、披露宴会場に十分な広さがあるか確認することも重要です。

当日になって、挙式中に席に座れないゲストが発生するようなことは避けたいものです。
十分な広さがあり、ふたりの理想に合う挙式会場を見つけるのが一番ですが、希望する会場では立ち見のゲストが出てしまうこともあるでしょう。
その場合、挙式を親族のみに限定するという選択肢もあります。

披露宴会場は、キャンドルサービスなどの演出で新郎新婦が会場内を歩けるよう、十分なスペースを確保しなければなりません。したがって、ゲスト全員よりもやや多い人数を収容できる会場を選ぶのがおすすめです。100人のゲストを招待するなら、110~120人が収容できる会場を選びましょう。

ゲストとの交流の時間を持てるよう工夫する

大規模な結婚式だと、ゲストと話せる時間が十分に取れず、寂しく感じる方もいるでしょう。多くのゲストを招待する場合にも、一人ひとりに直接感謝の気持ちを伝えたいものです。

あれもこれもと余興を盛り込みすぎると、ゲスト一人ひとりと話せる時間が減ってしまいます。大規模な結婚式の場合、テーブルラウンドで時間内にすべてのテーブルを回れない可能性もあります。

テーブルラウンドをキャンドルサービスにする、フォトブースを設けるなど、なるべくすべてのゲストと会話ができるように工夫するのがおすすめです。

席次表は大きく、見やすいものを用意する

ゲストの人数が多い結婚式では、テーブルの数も多くなります。どのテーブルへ着けば良いのかゲストが迷わないように、席次表は見やすく作りましょう。

テーブルの数が多い分、一般的な席次表のフォーマットでは文字が小さくなってしまう可能性があります。ゲストがすぐに自分の席を見つけられるよう、大きな紙を用いて、わかりやすく表記するよう心がけましょう。

 

まとめ

100人規模の結婚式の費用感と成功のコツをご紹介しました。

ゲストの人数が多い結婚式は、一般的な結婚式よりも費用が高めになります。その分、ご祝儀総額も高くなる可能性があるので、ゲストとの関係性も考慮して、ご祝儀の目安とふたりの自己負担額を計算してみましょう。

たくさんのゲストに祝福を受けられる大規模な結婚式は、ふたりにとってきっと忘れられない思い出になるはずです。一人ひとりのゲストが快適に過ごせるように気を配り、すてきな結婚式を実現させてください。

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