貯金100万円未満でも理想の結婚式を叶える5つの方法と貯蓄のコツ

カップルが結婚を考え始めた際に気になることの1つが、「結婚式の費用はいくらくらいかかるのか」ということではないでしょうか。特に20代のカップルは、勤務年数があまり長くないため収入もそれほど多くはなく、結婚式の費用にあてられる貯金も少ないケースが考えられます。

そこで、費用や貯金などのお金に関する心配ごとを抱えているカップルに向けて、結婚式にかかる費用の相場をはじめ、費用を抑える方法や貯蓄のコツをご紹介します。

関連記事:貯金なしでも結婚式を挙げたい!結婚式の節約方法とは

 

結婚時の貯金額は「100万円未満」がトップ

まず、結婚を考えたカップルはどのくらい貯金をしているものなのでしょうか。
20代~40代の婚約中または既婚の男女を対象としたアンケートで、「結婚時の貯金額はいくらだったか」という質問に対する回答を紹介します。

結婚時の貯金額【女性編】
1位:100万円未満(30%)
2位:100万円以上200万円未満(21%)
3位:300万円以上400万円未満(10%)
4位:200万円以上300万円未満(9%)
5位:400万円以上500万円未満(7%)
※未回答を除く

結婚時の貯金額【男性編】
1位:100万円未満(31%)
2位:200万円以上300万円未満(13%)
3位:100万円以上200万円未満(12%)
4位:300万円以上400万円未満(9%)
5位:500万円以上600万円未満(5%)
※未回答を除く
出典:ゼクシィユーザーアンケート 2018年調べ

このアンケートを見ると、男女とも貯金額が100万円未満の方が全体の30%を占めており、最も多いことがわかります。

また、別のアンケートでは、結婚時の貯金額が10万円未満という回答結果が22%となっており、ほぼ貯金がない状態だった方も少なくないことが明らかになりました。 出典:『プロポーズ準備室アンケート(2016)』

この結果から、結婚時に十分な貯金がある方は少数派だということがわかります。貯金が少ないと心配しているカップルにとっては、結婚に対するハードルが下がる結果ではないでしょうか。

 

結婚にかかる費用の平均額は354.9万円

次に、結婚にかかる費用について、項目別に平均額を紹介します。

・結納~両家の顔合わせの費用:29万2,000円
・婚約指輪・結婚指輪の費用:60万8,000円
※婚約指輪35万7,000円、結婚指輪(2人分) 25万1,000円
・結婚式・披露宴の費用:平均362万3,000円
・新婚旅行の費用:76万7,000円
※ 新婚旅行65万1,000円、土産代11万6,000円
合計529万円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ

結婚の費用に含まれるのは、結婚式や披露宴の費用だけではありません。
結婚する前には両家の顔合わせをし、結納を交わすことで晴れて婚約が成立します。そのため、結納式や両家顔合わせの際に使用する個室や食事の費用、婚約指輪を購入する費用なども必要になります。さらに、結婚式で新郎新婦が交換する結婚指輪の購入費用や、新婚旅行代などもかかるでしょう。

このように、結婚に際してはさまざまな場面ごとに費用がかかり、合計金額の目安は505万9,000円にもなります。また、新生活にかかる費用も忘れやすいので注意しましょう。新生活を始める際には、上記の合計額以外に平均72万3,000円かかるという調査結果が出ています。

結婚にかかる費用のうち3分の1~半分程度は、ゲストからのご祝儀や自治体・職場からの祝い金でまかなえる見込みもあるでしょう。しかし、ご祝儀はゲストの人数や顔触れに左右されるので、あくまでも参考程度に考えておくと安心です。

これらの平均金額を見てみると、結婚時の平均貯金額に対して結婚にかかる費用がやや高い、という印象を受ける方も多いのではないかと思います。

 

貯金100万円未満で結婚式をする方法~予約編

「結婚式や披露宴はしたいけれど、費用の相場を知った今となっては諦めるしかない」と考えているカップルに、100万円未満の貯金で結婚式をする方法を紹介します。

人気の挙式シーズンや日取りを避ける

まず、費用を節約できるポイントは、結婚式を予約するときにあります。なぜなら、結婚式の費用は「いつ式を挙げるのか」によって変わるものだからです。人気の時期や日程、時間帯に予約すると費用は高くなりますが、オフシーズンなどを選べば安くなる場合があります。

例えば、以下は結婚式の費用が安くなりやすい時期や日程・時間帯です。
・大雪になる可能性もある真冬の12月~2月
・暑さが厳しい真夏の7月~8月
・結婚式にふさわしくないとされる仏滅・赤口
・直前でも予約が取りやすい平日
・通常は結婚式をしない夕方から夜にかけての時間帯

いわゆるオフシーズンとされる時期や、一般的には結婚式をしない日程・時間帯です。これらを結婚式の日取りに選ぶことで、結婚式の費用が割引になる、新郎新婦の衣装が無料になるなどの特典を受けられる可能性があります。

ただし、オフシーズンに結婚式を行なう場合は、ゲストのことを考慮し屋外での演出は控えめにするとよいでしょう。両親や親戚に六曜を気にする方がいる場合は、仏滅や赤口の結婚式に難色を示すこともあるので、事前に家族に相談することをおすすめします。

後払い可能な格安婚を利用する

予約の際に節約するなら、格安婚サービスを利用するという方法もあります。一般的な結婚式では費用の全額を前払いするため、100万円未満の貯金で結婚式を挙げたいカップルには負担が大きいものです。しかし、スマ婚などの格安婚サービスなら後払いが可能なので、ご祝儀を頂いた後に結婚式費用を支払うことができます。

100万円未満で結婚式をしたいと考えている方は、格安婚サービスの利用を検討してみましょう。

結婚式の規模を小さくする

結婚式の費用を抑えるという意味では、結婚式の規模自体を縮小するのも有効といえます。ゲストの人数が多ければ、それだけ費用も高くなりますので、100万円未満の貯金でも無理なく挙げられるアットホームな結婚式に縮小するといった方法です。

ただし、人数が減ればご祝儀の金額も減ることになりますので、費用とのバランスを見て慎重にゲストの人数を決定しましょう。

会費制の結婚式にする

ゲストからご祝儀ではなく、一定の金額に設定した会費をもらう「会費制結婚式」なら、新郎新婦とゲストの両者の費用負担を軽減できるでしょう。

会費は1万円~2万円が相場で、カジュアルな立食形式からフルコースの付いた豪華なパーティ形式まで、費用に応じてさまざまなスタイルを選ぶことができます。費用においても結婚式の準備においても手頃な会費制結婚式は、近年話題の挙式スタイルの1つとなっています。

海外挙式で結婚式と新婚旅行を兼ねる

「海外での結婚式はとにかく高い」というイメージがあるかもしれませんが、結婚式と新婚旅行を兼ねれば、海外挙式でも意外とリーズナブルに済む場合があります。平均的な新婚旅行の費用は61万4,000円ですが、結婚式も海外で挙げるのであれば、新婚旅行の費用を結婚式と別で用意する必要がなくなります。

海外での結婚式の費用はシーズンやエリアによって大きく異なるため、時間に余裕を持ってリサーチするようにしましょう。

 

貯金100万円未満で結婚式をする方法~準備編

結婚式の予約が済んだら、次は結婚式や披露宴のための準備が始まります。
ここでも節約ポイントがありますので、100万円未満の貯金で結婚式を挙げたい方は、把握しておきましょう。

もちろん、ゲストに「ケチってる?」と思われにくい節約ポイントを紹介していますので、ご安心ください。

ペーパーアイテムなど手作りできる小物は自作する

ペーパーアイテムには、招待状、披露宴で提供する料理のメニュー表、ゲストの席に置く席札、ゲストに席を案内する席次表といったものが含まれます。どれも人数分必要になるため、ゲストが多いほど費用が高くなります。

このようなペーパーアイテムなど、手作りできるものは積極的に自作することで費用を節約することが可能です。すべて自作する自信がない場合には、費用が安い外部の業者にデザインのみを依頼する、もしくはデザインは自分で用意し印刷のみ業者に依頼する、というように部分的に自作する方法もあります。

お花・ドレス・演出などのうち、こだわりのないものはカット・縮小する

装花やドレス、演出などは、特にこだわりがない部分を省いたり、数を減らしたり、グレードダウンさせることで節約につながります。

例えば、結婚式に欠かせないテーブル装花は、旬の花を使うことや生花の量を減らすことで費用を節約できます。旬の花であれば、市場に多く出回っているので安い費用で用意できるでしょう。もし生花を減らすなら、キャンドルなど花以外のアイテムを入れて、テーブルが寂しく見えないように工夫するのがポイントです。

持ち込み可能なものはできる限り持ち込む

完全にカット・縮小をするのは気が引けるものや、自分で手配できそうなものに関しては、持ち込みをして節約するという選択肢もあります。

例えば、結婚式の記念として撮影する写真やムービーは、節約しやすいポイントです。自分たち用に撮影するだけなら、結婚式場の専属カメラマンではなく安い費用で撮影してくれるフリーランスのカメラマンに依頼してもよいでしょう。また、写真撮影が得意な友人などにカメラマンをお願いするのも1つの方法です。

そのほか、ドレス専用の下着である「ブライダルインナー」や、スカートを膨らませるための「パニエ」など、ゲストから見えないアイテムを持ち込みするのもおすすめです。ぜひ、通販やインターネットオークションを利用して、安く手に入れられるアイテムを探してみてください。

ただし、結婚式場で紹介していないサービスやアイテムを持ち込む場合は、持ち込み料がかかることもあります。持ち込み料の有無や金額を確認したうえで、手配を進めるようにしましょう。

 

結婚式・新生活に向けて効率的に貯金するコツ

最後に、「結婚式や新生活に向けて、少しでも多く貯金をしたい」という方に向けて、貯金のコツを紹介します。

金額・期間を決めて明確な目標を設定する

まずは「いつまでに、いくら貯金するのか」という明確な目標を決めましょう。目標・ゴールなどを意識せずに毎月余ったお金を貯金する、といったスタンスでは、まとまった結婚資金を貯めるのは難しいものです。

目標金額・期間が決まったら、毎月の収入と支出を書き出し、実現可能な毎月の貯金額を概算しましょう。毎月の貯金額は、一般的に手取りの10%~20%が目安といわれていますので、参考にしてください。また、ボーナス時にも、あらかじめ「ボーナスの○%を貯金する」などと明確にしておくことで、散財を防ぐことができます。

カップルで共通の口座を作る

結婚資金の積立用にふたりで共通の口座を作ると、目標達成までの進捗を共有しやすく、モチベーション維持にもつながります。また、夫婦として一緒に家計を管理する予行演習になるという意味でも、おすすめの方法です。

「それでもついつい無駄遣いしてしまう……」という方は、給与天引きにして確実に貯金ができるよう工夫しましょう。

ふたりの通信費・食費・交際費などを見直す

それぞれの通信費や食費、交際費など、日々の出費を一から見直しましょう。スマートフォンやインターネット回線を安いプランに変更する、外食の回数を減らして自炊する、予定外の飲み会などに使っている交際費を減らすなど、ふたりでよく相談しながら進めることが大切です。

そのほか、現金ではなく各種キャッシュレス決済を利用し、ポイントの還元を受けることでも、日々の支出を抑えられます。ポイント還元率の高いクレジットカードを使えば効率良くポイントが貯まるので、長期的に見ればかなり有効な節約のコツといえるでしょう。

挙式前に同棲して家賃・光熱費を節約する

月々の支出のなかで大きな割合を占める家賃や光熱費、食費などを節約するため、結婚式前に同棲を始めた、というカップルもいます。共同生活をすれば、金銭感覚なども統一しやすくなるため、より効率的に結婚資金を貯めることができます。

もちろん、同棲をする場合にはお互いの家族や親族の理解も必要になりますが、新生活のスタートが多少早まるだけと思えば、十分に検討の余地はあるでしょう。

 

まとめ

結婚式はあらゆるものにお金がかかるため、費用が高くなりやすいものです。しかし、「一生に一度の結婚式だから、なんとしても理想を叶えたい!」という気持ちは誰しもが持っているでしょう。

「結婚時の貯金額は100万円未満」という方が多い一方で、実際に結婚式にかかる費用の平均は354万9,000円と金額に大きな差がありますが、賢く費用を節約したり、スマ婚などの格安婚サービスを利用したりすれば、理想の結婚式を叶えることも十分に可能です。

今回紹介した効率良く貯金をするコツをぜひ参考にして、すてきな結婚式を挙げてください。

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