失敗しない親への結婚挨拶|当日までの流れや手土産、服装のマナーを解説!

結婚の挨拶をする男女

結婚が決まったら、次に待っているのが両家への結婚挨拶です。結婚挨拶は、これから家族になる相手の家族との顔合わせの場であり、人生のけじめとして大切な瞬間でもあります。

一方で、「どんな準備をすればいいの?」「当日はどう振る舞えばいい?」「もし反対されたらどうしよう」といった不安を抱える方もいると思います。

そこで本記事では、結婚挨拶を成功させるための準備から当日の流れ、よくある質問まで詳しく解説します。この記事を読んで、自信を持って結婚挨拶に臨みましょう。

結婚挨拶で会話が弾む!

結婚挨拶前日までの準備

結婚に向けていろいろ相談するカップル

結婚挨拶を成功させるカギは、事前準備にあります。当日になって慌てることのないよう、計画的に準備を進めていきましょう。具体的な準備の流れは、次のとおりです。

結婚挨拶前日までの準備・自分の両親へ結婚の意思を伝え、日程を決める
・お互いの親の情報を共有する
・結婚後のビジョンやイメージを合わせる
・挨拶に行く服装を決めておく
・手土産を用意しておく

やることが多いため、準備期間は最低でも2週間は見ておくことをおすすめします。相手の親御さんとの初対面や改まった挨拶は緊張するものですが、しっかりと準備をすれば大丈夫です。着実に準備を進めていきましょう。

自分の両親へ結婚の意思を伝え、日程を決める

最初に行うべきことは、自分の両親に結婚の意思を伝えることです。いきなり「結婚相手を連れてくる」と言われても、親も心の準備ができません。事前に結婚を考えている相手がいることを伝え、正式に紹介したい旨を話しましょう。

日程調整は、親の都合を最優先に決めます。仕事の都合や体調、家の行事なども考慮して、ゆっくり話ができる日を選んでください。家庭によって異なるものの、土日の午後2時~3時頃が理想的です。この時間帯なら昼食の準備に気を遣わせることもなく、夕食までに余裕を持って話を終えられます。

日程は最低でも2週間前には確定させ、相手にも早めに伝えます。急な変更は避けたいので、確実に都合がつく日を選ぶことが大切です。

関連記事:結婚の挨拶に伺う時間帯は?滞在時間はどれくらい?

お互いの親の情報を共有する

パートナーと事前に、お互いの親について情報交換をしておきましょう。名前や年齢、職業はもちろん、趣味や好きなもの、苦手なものなども把握しておくと、当日の会話がスムーズです。

特に重要なのは、親の性格や価値観です。堅い性格なのか、フランクな性格なのかによって、接し方も変わってきます。健康状態や持病がある場合も共有しておき、配慮が必要な点があれば事前に確認しておいてください。

NGな話題がある場合も必ず伝えておきましょう。過去の辛い経験や、触れてほしくない話題がある場合に備えて、共有しておくことが重要です。

結婚後のビジョンやイメージを合わせる

親からは必ず結婚後の生活について質問されます。二人でしっかりと話し合い、答えを準備しておくのが理想的です。

住む場所については、具体的な地域まで決めておくと安心です。「実家から車で30分くらいの場所を考えています」など、親が安心できる距離感を伝えられるとよいでしょう。結婚式の時期や規模についても、大まかな希望を話し合っておきます。

仕事の継続や転職の予定、将来の家族計画なども話題に上がりやすいテーマです。まだ決まっていないことは「これから二人で相談していきます」と答えても構いませんが、基本的な方向性は擦り合わせておくことが大切です。

挨拶に行く服装を決めておく

第一印象は非常に重要です。清潔感があり、誠実さが伝わる服装を選んでください。前日になって慌てないよう、早めに準備しておくことをおすすめします。

クリーニングが必要な場合は余裕を持って出し、靴も前日までに磨いておくのがおすすめです。アクセサリーや小物も含めて、全体のコーディネートを確認しておきましょう。

【男性編】好印象を与える服装

結婚挨拶に臨む男性の好印象を与える服装

男性の基本はスーツスタイルです。色は紺かグレーが無難で、派手な柄物は避けましょう。シャツは白か薄いブルーで、しっかりアイロンをかけてください。ネクタイは青などの落ち着いた色合いのものを選び、あまり個性的なデザインは避けたほうが無難です。

髪型は清潔感を第一に考え、前日か当日朝に整えておきます。無精ひげは必ず剃り、爪も短く切っておくようにしてください。当日は髪型を整えるほか、香水は控えめにするか、つけないほうが安心です。

靴は革靴を選び、しっかり磨いておきます。靴下は黒か紺で、座った時に素肌が見えない長さのものを選ぶのがベストです。

【女性編】好印象を与える服装

結婚の挨拶で好印象を与える女性の服装

女性は膝丈のワンピースやセットアップ、ブラウスやスカートが基本です。色は紺やベージュ、パステルカラーなど、上品で落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。露出の多い服装は避け、胸元や肩が大きく開いたデザインは控えてください。

メイクはナチュラルメイクを心がけ、派手な色のリップやアイシャドウは避けるのが無難です。ネイルも派手なデザインは控え、ベージュやピンクなど肌なじみの良い色がおすすめです。

髪型は、清潔感のあるまとめ髪やハーフアップが好印象を与えます。アクセサリーは小ぶりなものにとどめ、ジャラジャラと音がするものは避けましょう。

手土産を用意しておく

手土産は結婚する相手の両親への感謝の気持ちを形にしたものです。相場は3,000円~5,000円程度で、高すぎても安すぎても良くありません。

定番は日持ちする焼き菓子や和菓子です。個包装されているものを選ぶと、保存や配りやすさの面でも喜ばれます。地元の銘菓や有名店のお菓子も良い選択肢となるでしょう。また、相手の親の好みを事前にリサーチして、喜ばれそうなものを選ぶのも良いかもしれません。

逆に、避けたほうが良いのは、包丁で切り分ける必要があるケーキやカステラです。「縁を切る」を連想させるため、結婚挨拶の手土産としては不向きとされています。また、賞味期限の短いものや要冷蔵のものも、相手に負担をかけるため避けましょう。

結婚挨拶当日の基本的な流れ

結婚の挨拶で男性が頭を下げている様子

いよいよ結婚挨拶当日です。準備してきたことを思い出しながら、落ち着いて臨みましょう。以下の当日の流れを把握しておけば、スムーズに進められます。

結婚挨拶当日の基本的な流れ1.時間に余裕を持って相手の両親のもとへ出向く
2.結婚報告をする
3.タイミングを見て帰宅する
4.帰宅後にお礼の連絡を入れる

それぞれ具体的に見てみましょう

時間に余裕を持って相手の両親のもとへ出向く

当日は、約束の時間の5分前に到着するのが理想です。遅刻は絶対に避けるべきですが、早すぎる到着も相手を慌てさせてしまいます。交通機関の遅延なども考慮して、余裕を持って家を出ましょう。余裕を持たせすぎて到着が早すぎた場合は、時間を意識しつつ別の場所で5分前になるまで待つのがベストです。

万が一遅れそうな場合は、分かった時点ですぐに連絡を入れてください。到着前にはコートを脱ぎ、身だしなみを整えてからインターホンを押すのがマナーです。

その後の動きは、結婚相手の両親と初対面か既に知っているかで多少異なります。

初対面の場合は玄関で自己紹介を

玄関のドアが開いたら、明るく挨拶をします。「はじめまして、〇〇と申します。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます」と丁寧に挨拶しましょう。

第一印象が大切なので、笑顔を忘れず、はきはきとした声で話してください。相手の目を見て話すことで、誠実な印象を与えられます。靴を脱ぐ際は、前向きのまま脱いで、家に上がってから振り返って靴を揃えるのがマナーです。

既に知っている場合も玄関で挨拶を

すでに面識がある場合でも、改まった挨拶は必要です。「こんにちは、〇〇です。本日は改めてご挨拶をさせていただきたく、お時間をいただきました」といった言葉から始めましょう。

これまでとは違う、正式な場であることを意識した振る舞いが大切です。普段の親しみやすさは残しつつも、礼儀正しい態度を心がけてください。なお、相手も緊張している可能性があるので、落ち着いた雰囲気を作ることを意識することも重要です。

結婚報告をする

結婚報告をする前に、いくつか気を付けるべきポイントがあります。部屋に通されたら、まずは下座に座ります。入口に近い席が下座となることが一般的ですが、分からない場合は「どちらに座ればよろしいでしょうか」と尋ねて構いません。

結婚挨拶でふさわしい座る位置

手土産は着席前に渡してください。紙袋から出して、相手が受け取りやすい向きに持ち替えてから、両手で差し出しましょう。「心ばかりの品ですが」「お好きだと伺いましたので」など、一言添えると良い印象を与えます。

15分~20分程度の歓談の後、話が一段落したタイミングでいよいよ本題を切り出します。「本日は〇〇さんとの結婚のお許しをいただきたく、お時間をいただきました」と、誠実に思いを伝えてください。

結婚の挨拶で使わない方が良いNGワード

結婚挨拶では避けるべき言葉があります。「結婚してあげる」といった上から目線の表現や、「〇〇さんをもらう」といった物扱いする表現は絶対に避けましょう。

また「とりあえず結婚を考えています」など、曖昧で真剣さが感じられない表現もNGです。「絶対に幸せにします」といった大げさな約束も、後でプレッシャーになる可能性があるため避けたほうが無難です。

既に相手の親を見知っている場合は、相手の親を「おじさん」「おばさん」と呼ばないように注意してください。結婚のあいさつでは「〇〇さんのお父様」「〇〇さんのお母様」と呼ぶのが適切です。結婚の許可をいただくまでは、「お父さん」「お母さん」と呼ぶのも避けましょう。

タイミングを見て帰宅する

結婚の話が一段落したら、再度歓談の時間を持ちます。しかし、長居は禁物です。訪問から1時間半~2時間を目安に、おいとまを告げましょう。

「そろそろ失礼いたします」と切り出し、相手から引き止められても、一度は辞退の意を示すのがマナーです。食事に誘われた場合も、初回の訪問では遠慮するのが無難とされています。ただし、強く勧められた場合は、感謝して受けることも大切です。

帰り際も丁寧に挨拶をし、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えてください。

帰宅後にお礼の連絡を入れる

帰宅後は、その日のうちにお礼の連絡をしましょう。電話が基本ですが、時間が遅い場合はメールやLINEでも構いません。

「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。〇〇さんのご両親とお話しできて、とても嬉しかったです。今後ともよろしくお願いいたします」といった内容で、感謝の気持ちを伝えてください。

さらに丁寧にしたい場合は、2〜3日以内にお礼状を送ることもおすすめです。手書きで心を込めて書くことで、より誠実な印象を与えることができます。

結婚の挨拶に関するよくある質問

結婚の挨拶に関するよくある質問

結婚挨拶について、多くの方が疑問に思うことをQ&A形式でまとめました。事前に確認しておくことで、不安を解消できるはずです。ぜひ参考にしてください。

挨拶はどちらの家から行くのがマナー?

伝統的には、女性の家から先に挨拶に行くのが一般的とされています。これは「娘さんをお嫁にいただく」という考え方に基づいていますが、現代では必ずしもこの順番にこだわる必要はないでしょう。

両家の都合や地理的な条件、家族の考え方などを考慮して、柔軟に決めても問題ありません。遠方に住んでいる場合は、効率的に回れる順番を選ぶのも現実的な選択です。大切なのは、どちらの親も大切にする気持ちを持つことです。

結婚に反対されたらどうしたらいい?

万が一反対された場合も、感情的にならず冷静に対応することが大切です。まずは反対の理由をしっかりと聞き、相手の親の不安や心配を理解しようとする姿勢を示しましょう。

反対されてもその場で説得しようとするのではなく、「お気持ちは理解しました。もう一度二人でよく話し合ってきます」と一旦持ち帰ることも大切です。時間をかけて信頼関係を築き、誠意を持って向き合い続けることで、理解を得られる可能性があります。

パートナーとよく相談し、必要であれば何度でも足を運ぶ覚悟を持ちましょう。焦らず、誠実に向き合い続けることが重要です。

相手の親のことはどう呼べばいい?

結婚の許可をいただくまでは、「〇〇さんのお父様」「〇〇さんのお母様」と呼ぶのが適切です。いきなり「お父さん」「お母さん」と呼ぶのは馴れ馴れしい印象を与える可能性があるためです。

結婚の許可をいただいた後も、すぐに呼び方を変える必要はありません。相手の親から「お父さんと呼んでください」と言われたら、その時から変えれば良いでしょう。地域や家庭によって考え方が異なるため、相手の反応を見ながら判断することが大切です。

相手のことはどう呼べばいい?

親の前では、普段のあだ名やニックネームではなく「〇〇さん」と呼ぶのが基本です。呼び捨てはもちろん、「〇〇ちゃん」「〇〇くん」といった親しみを込めた呼び方も避けましょう。

これは礼儀として大切なことで、きちんとした場での振る舞いができることを示すものです。普段と違う呼び方に違和感があるかもしれませんが、けじめをつける意味でも重要です。相手の親も、礼儀正しい振る舞いができる人だと安心してくれるでしょう。

授かり婚の場合の挨拶は?

授かり婚の場合は、結婚の報告と同時に妊娠の報告も行うことになります。正直に事実を伝え、今後の計画についても具体的に説明することが大切です。

「順番が逆になってしまい申し訳ございません」と謝罪の言葉を添えつつ、「これから家族として頑張っていきます」という前向きな決意を伝えましょう。出産予定日や結婚式の予定、住まいの準備など、具体的な計画を説明できると相手の親も安心してくれます。

相手の親の反応はさまざまです。しかし、新しい命を大切にする気持ちと、責任を持って家庭を築いていく決意をしっかりと伝えることが重要です。

結婚挨拶は自信を持って臨みましょう

結婚挨拶は確かに緊張する場面ですが、しっかりと準備をすれば必ず成功させることができます。大切なのは、相手の親を敬う気持ちと、パートナーを大切にする誠実な姿勢です。

完璧を求めすぎる必要はありません。多少の失敗があっても、真摯な態度で臨めば、その気持ちは必ず伝わります。これから家族になる人たちとの最初の大切な一歩として、前向きな気持ちで臨みましょう。

この記事で紹介した準備と心構えを参考に、自信を持って結婚挨拶に臨んでください。お二人の新しい人生の始まりが、素晴らしいものになることを心から願っています!

結婚挨拶時の参考になる

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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