60人の結婚式、自己負担はいくら?費用支払いのタイミングとは

結婚式の費用は、招待するゲストの人数で変動します。結婚式を控えて、具体的な費用の総額やご祝儀、自己負担の額が気になるカップルも多いでしょう。
60人規模の結婚式にかかる費用の目安や支払うタイミング、自己負担額を抑えるコツなどについて解説します。

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60人規模の結婚式を選ぶカップルの割合

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、結婚式を挙げるカップルのうち、60人規模の結婚式を選ぶ割合は以下のとおりです。

ゲスト50~60人未満:9.2%
ゲスト60~70人未満:13.2%

ゲスト60~70人未満の13.2%という数字は、2020年のゲスト人数調査の中で最も多いじという結果でした。

なお、ゲスト数の平均は66.3人なので、60人規模の結婚式はちょうど平均的な規模といえます。

 

【60人規模の結婚式】費用目安はいくら?

リクルートブライダル総研の調査データ(ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ)によると、結婚式にかかる費用総額の全国平均は362万3,000円です。平均ゲスト数は66.3人であるため、ゲスト一人あたりの費用は以下のとおりです。

362万3,000円÷66.3万=5万4,000円 ※1円未満切り捨て

次に、ゲスト一人あたりの費用5万4,000円から、60人規模の結婚式にかかる費用目安を算出してみましょう。

5万4,000円×60人=324万円

つまり、60人規模の結婚式にかかる費用目安は324万円となります。結婚式にかかる費用総額の平均は362万3,000円であるため、平均よりわずかに安く済むことがわかります。

 

【60人規模の結婚式】ご祝儀はいくらくらい期待できる?

60人規模の結婚式を挙げる場合、ご祝儀はいくらくらい期待できるのでしょうか。
ここでは、ゲストからいただくご祝儀の目安を計算します。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、ご祝儀総額の全国平均は227万8,000円です。ゲスト数の平均66.3人から算出すると、一人あたりのご祝儀は平均3万4,000円となります。

つまり、60人規模の結婚式でゲストからいただくご祝儀総額の目安は、以下のとおりです。

3万4,000円×60人=204万円

また、より詳細にご祝儀を計算したい場合は、関係性別のご祝儀平均額を参考にするとよいでしょう。

・友人・同僚:3万円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
・恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020首都圏調べ

 

【60人規模の結婚式】自己負担目安はいくら?

60人規模の結婚式における自己負担額の目安は、以下の計算式で求めることができます。

結婚式費用の総額-ご祝儀総額=自己負担額

これまでに算出した金額を用いると、60人規模の結婚式で必要な自己負担額の目安は以下のとおりです。

324万円-204万円=120万円

さらに、親や親族からの援助が受けられる場合は、上記から援助額を引いたものが最終的な自己負担額となります。ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、親や親族からの援助があった人は71.3%、援助額の平均は172万1,000円とのことです。

60人規模の結婚式で必要な自己負担額の目安は120万円なので、平均的な額の援助が受けられた場合には、自己負担がゼロになる可能性もあるでしょう。

 

【60人規模の結婚式】費用支払いのタイミング

結婚式の費用を支払うタイミングは結婚式場によって異なりますが、おおむね以下のようなスケジュールとなる場合が多いです。支払いタイミングに合わせて十分な費用を工面するためにも、おおよその目安時期を把握しておくとよいでしょう。

内金:契約時に支払う

内金とは、結婚式場と正式な契約を結ぶ際に支払う費用です。相場は5万円~20万円で、現金での支払いを求められるケースが多いようです。

内金の金額については契約前の打ち合わせで確認し、契約の当日までに必ず現金を用意しておきましょう。現金を用意するのが難しい場合、クレジットカードでの支払いが可能かどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。

中間金:結婚式の2か月~数週間前に支払う

中間金とは、結婚式の2か月~数週間前に支払う費用で、結婚式の概算費用の半額程度が相場です。ある程度のまとまった額を支払うことになるため、正確な支払いの時期をあらかじめ確認しておきましょう。
なお、結婚式場によっては中間金がない場合もあります。

最終支払い:結婚式の10日~1週間前に支払う

最終支払いでは、最終見積書から内金と中間金を引いた金額を支払います。支払いのタイミングは結婚式場によってさまざまですが、結婚式の10日~1週間前に支払うことが多いです。最終見積書は、ゲストの人数や料理、引出物などの費用が確定した段階で算出されます。

最終支払いは、現金を持参するか、銀行振込でおこないます。中間金がない結婚式場の場合、最終支払いでは数百万円単位のお金を用意しておかなければなりません。結婚式当日にいただくご祝儀を支払いに充てることはできないので、あらかじめ余裕を持って貯金をしておくようにしましょう。

当日精算:結婚式当日に支払う

当日精算とは、ゲストのメイクや着付け、料理・ドリンクの追加、結婚式の延長料金など、追加サービスを利用した場合のみ支払うものです。支払い方法は当日に現金払い、または後日送付される請求書によって、銀行振込で支払う方法のいずれかになります。
結婚式場によって支払い方法やタイミングが異なるため、事前に確認しておきましょう。

 

【60人規模の結婚式】自己負担を賢く抑える方法

ここでは、60人規模の結婚式で自己負担を無理なく、賢く抑える方法を紹介します。ほんの少しの工夫で費用を大幅に節約できる可能性があるため、結婚式を考えているカップルはぜひ参考にしてください。

シーズン・お日柄にこだわらない

結婚式の費用は、シーズンやお日柄によって変動します。
例えば、気候が良い春や秋、ゲストが集まりやすい土日や祝日、大安は結婚式を挙げるカップルが多いため、費用は高くなります。一方、費用が安くなる日取りは、オフシーズンの真夏や真冬、平日や仏滅です。

真夏や真冬は気候的に厳しい、平日はゲストの都合が合いづらい、仏滅はお日柄が良くない、といった理由で結婚式を避けるカップルが多くいます。そのため、結婚式場によっては真夏や真冬、平日、仏滅だけのお得な料金プランや、割引制度を用意しているところもあります。
シーズンやお日柄にこだわりがなければ、結婚式の費用を節約できるかもしれません。

また、終了時間が遅くなることから、夕方~夜の時間帯は候補から外される傾向があります。そのため、夕方~夜にかけておこなうナイトウェディングなどを対象に、日中より安いプランを用意している結婚式場もあるようです。

ナイトウェディングは、キャンドルやイルミネーションといった演出が映えるため、日中の結婚式とは違った魅力があります。ゲストの都合が合うのであれば、ナイトウェディングも選択肢の1つとして検討してみてもよいでしょう。

複数の結婚式場の見積書を取って比較・検討する

複数の結婚式場に見積書の発行を依頼すると、同じ条件でどれくらい費用が違うのかを把握しやすくなります。複数の見積書を比較・検討することで、より条件の良い結婚式場を選ぶことが可能です。
結婚式の会場代は費用項目のなかでも特に高額ですので、焦らず慎重に決めることが重要です。

持ち込み可能なものはできるだけ持ち込みする

結婚式に必要なアイテムは、すべて結婚式場に手配をお願いすることも可能です。
しかし、結婚式場に依頼すると手数料などが上乗せされるため、費用が高くなるケースが多いです。ですから、持ち込みが可能なものについては、できるだけ自分たちで用意して持ち込むようにしましょう。

例えば、ウェディングドレスなどの衣装、ブーケ、カメラマンなどは、結婚式場を利用せず、外部の業者に依頼することも可能です。結婚式場に支払う手数料がかからなくなるため、結婚式の費用を安く抑えられる可能性があります。

ただし、アイテムを持ち込む場合、結婚式場によっては持ち込み料が発生します。持ち込み料を支払ったとしても、結婚式場に依頼するより安いのかを確認してから、準備を進めるようにしましょう。

手作り可能なものは手作りして節約

結婚式場に持ち込むアイテムのなかには、自分で手作りできるアイテムがあります。
例えば、以下のようなものは手作りが可能です。

・招待状や席次表などのペーパーアイテム
・芳名帳
・ウェルカムスペースの装飾
・リングピロー
・ブーケ、ブートニア
・アクセサリー
・演出に使うムービー

これらのアイテムを手作りすることで、費用を大幅に節約できる場合もあります。ただし、結婚式場によっては、手作りアイテムにも持ち込み料が発生します。

また、アイテムを手作りするのは時間と手間がかかるため、費用と時間を考慮して、アイテムを手作りするかどうか検討しましょう。

 

60人規模の結婚式を成功させるための4つのポイント

60人規模の結婚式を成功させるには、以下4つのポイントを押さえることが大切です。結婚式場選びや料理のグレードなどに配慮し、ゲストを丁重におもてなしすることによって、より成功に近づくでしょう。

ブライダルフェアに行ってサービスや施設を事前に確認しておく

60人規模の結婚式を挙げる前にブライダルフェアに行き、ゲスト目線でサービスや施設を確認しましょう。具体的なチェックリストは、以下のとおりです。

・最寄り駅からの道順や階段の有無などを実際に歩いて確認する
・ゲストが使える駐車場、送迎バスの有無を確認する
・料理を試食して、味とスタッフの対応を確認する
・アレルギーや高齢者向けの特別料理の対応が可能か確認する
・親族や子どもが使える個室の有無を確認する

これらのポイントを細かくチェックしておくと、結婚式当日にゲストが困るケースは少なくなります。結婚式に足を運んでくれるゲストに対し、気持ち良く過ごしてもらえるように配慮すると喜ばれるでしょう。

人数に対して広すぎる結婚式場は避ける

60人という人数に対し、広すぎない結婚式場を選ぶことも重要なポイントです。
収容人数が80人や90人といった大きめの結婚式場では、広すぎて雰囲気が寂しく感じることがあります。たとえ予約の空きがあったとしても、60人規模に見合わない広さの結婚式場は避けたほうがよいでしょう。

また、会場のスペースに余裕がある場合は、フォトスポットやソファー、キッズスペースなどを用意するのがおすすめです。人数が少ない寂しさを感じなくなるうえに、結婚式場全体がアットホームな雰囲気になります。

料理・ドリンクのグレードを上げてゲストをもてなす

料理とドリンクは、ゲストが最も楽しみにしているものの1つです。そのため、コース料理のグレードを上げたり、ドリンクの内容を充実させたりすると、ゲストの満足感が上がります。結婚式ならではの特別な料理とドリンクで、最大限のおもてなしをしましょう。

ただし、予算を考慮せずに料理やドリンクのグレードを上げてしまうと、全体の費用を圧迫しかねません。料理とドリンクは、無理のない範囲で慎重に選ぶことが大切です。

演出はゲスト参加型のものにする

結婚式の演出は、結婚式を盛り上げる重要な役割を果たします。そのため、演出はゲスト一人ひとりが楽しめる、ゲスト参加型のものを取り入れるのがおすすめです。

・各テーブルを新郎新婦が回るフォトラウンド、キャンドルサービス
・ウェディングケーキを新郎新婦がゲストに直接サーブする
・あらかじめゲストに配った1輪の花を、新郎が集めて新婦に渡すブーケセレモニー
・ゲストも参加するクイズやゲーム

このような演出を取り入れると、ゲストがただ眺めるだけでなく、参加できる楽しさを味わえるでしょう。60人規模は多すぎない人数だからこそ、ゲスト参加型の演出がおこないやすいというメリットがあります。ゲストと一緒に楽しめる演出は、新郎新婦にとっても忘れられない思い出になるはずです。

 

まとめ

60人規模の結婚式にかかる費用の目安は324万円で、期待できるご祝儀の額は204万円、自己負担額は120万円が目安です。ただし、親や親族からの援助の金額によっては、自己負担額がゼロになる可能性もあります。

結婚式の費用の支払い方法やタイミングは結婚式場で異なるので、事前に確認しましょう。結婚式を挙げる日取り、見積書による価格交渉、アイテムの持ち込みで、結婚式の自己負担額を節約できます。結婚式の資金に不安がある方は、できるだけ節約術を活用するとよいでしょう。

60人規模の結婚式が成功するか否かは、新郎新婦とゲストの満足度にかかっています。ゲスト一人ひとりに配慮しつつ、思い出深い結婚式を挙げられるよう、工夫を凝らしましょう。

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