1.5次会に適した会場とは?会場タイプ別・選び方のポイント7つ

1.5次会も結婚式と同様に、会場選びが重要です。
どんな雰囲気にしたいか、どんな人が来るのか、どんな設備がいるのか、おふたりの希望に合った会場はどうやって探せばいいのでしょうか。その方法を具体的にご紹介します。

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1.5次会はどこでするの

「1.5次会はどんな場所で行ったらいいの?」という質問をよくいただきます。
結論は、決まった場所はありません。スタイルを持たない1.5次会は場所も自由です。

ホテルでも、レストランでも、専門式場やゲストハウスでも、極端に言えば、公園や浜辺、バーベキュー場でだって開催できます。
1.5次会ですから、新郎新婦がイメージするパーティのイメージや条件に合わせて場所を決めていいのです。

各会場のメリットとデメリット

すべての会場について説明することはできませんので、今回は1.5次会の会場として代表的なホテル、レストラン、専門式場(ゲストハウス)についてご説明いたします。
具体的に、各会場のメリットとデメリットを挙げてみました。

1.5次会の雰囲気やゲストの顔ぶれを思い浮かべながら、どんな会場がいいか想像してみてください。

レストラン

レストランの【メリット】

・料理が美味しい
1.5次会の会場にレストランを選ぶ一番大きな理由でしょう。

・お料理アレンジをしてもえる場合がある
レストランは料理を提供することを第一としているので、料理を新郎新婦流にアレンジしてくれるなど自由度が高いのも特徴です。

・貸切にしやすく、プライベート感が出せる
少人数制のパーティを除いて、一定数が集まるパーティの場合は貸切にできるレストランが多いことも魅力です。
プライベート感が出せるので、特別な演出のない歓談中心のパーティでも、アットホームな感じが自然と出てきやすいのです。

・演出の自由度が高いところもある
カジュアルなレストランならゲストも気兼ねなく参加でき、ゲームなどがあれば盛り上がりやすいでしょう。
一軒家のレストランや屋外ガーデン付きのレストランなら、バルーンリリースやデザートビュッフェなど、ウェディングパーティらしい演出もできます。

・高級レストランや予約が取れないレストランはゲストに喜ばれる
フォーマルなパーティにする場合は、なかなか予約が取れない有名レストランや、名の知れた高級レストランを選ぶのもお勧めです。
そんなレストランでお食事ができるだけで、ゲストの満足度も高まることでしょう。

・記念日にレストランを利用できる
「お気に入りのレストランを思い出の場所にしたい」と、1.5次会会場にレストランを選ぶ新郎新婦も多いです。
毎年記念日に訪れるなど、夫婦の習慣ができるのもいいですね。

レストランの【デメリット】

・設備が整っていないところもある
控え室、更衣室、授乳室、バリアフリー対応など、 ウェディング仕様になっているレストランであれば全く問題ありませんが、レストランによっては、控え室や更衣室、授乳室などの設備がない場合があります。
手すりや段差などバリアフリー面に配慮されていなかったり、トイレの数が少なかったり、廊下の幅によっては車椅子が通れないなど、招待するゲストの年齢層や顔ぶれによっては設備がそぐわない場合もあるので、注意しましょう。

・専属のウェディングプランナーがいない場合がある
ウェディングを専門としているわけではないレストランも多いので、専属のプランナーがいない場合があります。
その場合は、ウェディングサービスが行き届かない可能性もあるので、要注意です。
専属プランナーがいないからこそ、ウェディングに対しての固定概念がなく、演出の自由度が高い(会場としての演出の制限がない)場合もあるので、一長一短ですね。

・立地が悪い、分かりにくい場合がある
高級レストランなどは閑静な場所にあることが多いので、駅から離れていたり、タクシーの送迎が必要な場合があります。
招待状にわかりやすい地図を同封すると親切です。

専門式場・ゲストハウス

専門式場・ゲストハウスの【メリット】

・ウェディングらしいインテリアや雰囲気がすでにできている
結婚披露宴の雰囲気に近いものやフォーマルなパーティをイメージされる方が選ぶことが多いのが、専門式場やゲストハウスです。
専門式場やゲストハウスは、ウェディングを行うことを前提とした施設なので、ウェディングパーティらしい内装やコンセプトに沿ったインテリアが既に揃っていて、希望する雰囲気を演出しやすく、とても人気があります。
プールが付いていたり、大きなガーデンが併設されていたり、チャペルやガゼボなどウェディング施設が揃っているなど、会場ごとの特徴はさまざまです。

・設備が揃っている
ウェディングらしい雰囲気があるだけではなく、新郎新婦控え室や親族用の控え室、更衣室や授乳室、大人数のゲストを呼んでも対応できるトイレの数やバリアフリー仕様など、設備がしっかりと兼ね備えられているのも安心です。

・ウェディングパーティに必要なアイテムが整っている
衣装やペーパーアイテム、引き出物やウェディングアイテムなど必要なものが十分に揃っていることは、ウェディングに特化している専門式場やゲストハウスの強みです。

・オリジナル演出など提案をしてくれる可能性が高い
ウェディングの専門スタッフばかりなので細かい要望に応えてくれたり演出を提案してくれたりと、オリジナリティを出しやすいのも特徴的。

・完全貸切できる会場もある
一日貸し切りできる会場もあります。

専門式場・ゲストハウスの【デメリット】

・貸切ではない可能性がある
会場によって、完全1日貸切制のところもあれば、入れ替え制、同時に何組も行う場合など様々。
貸切制にこだわる場合には、事前にきちんと確認する必要があります。
入れ替え制の場合は、ゆっくり余韻を味わう時間がない可能性があるのも要注意です。

・立地が悪い、場所が分かりにくい場合がある
広い敷地を必要とする分、会場によっては、交通の便を重視していないことも多く、公共交通機関では行きづらい、わかりづらい立地に位置していることもあります。

・ウェディング演出を多用し、費用がかさむ可能性がある
ウェディングに特化している分、新郎新婦によるアイテムの持ち込みが禁止されていたり、オリジナル演出で通常よりも費用がかさむ場合があるので、何を優先するべきかをきちんと見極めることが大切です。

ホテル

ホテルの【メリット】

・ホスピタリティ溢れるサービス
ホテルを選ぶ理由として、”ホスピタリティ溢れるサービス”をあげる方はとても多いです。 ホテルは様々な方が利用するので、日常的に幅広い年齢層の二ーズに合わせて対応できる適応力が備わっています。
そんな「おもてなし」というホスピタリティが、ウェディングの場面でも見直され、近年ホテル挙式の人気が復活してきています。
特に親族や上司を招く場合には、ホテルならハズレなしと言えるでしょう。

・設備が揃っている
当然ながらホテルは、控え室や更衣室なども整備されていて、バリアフリー対策がきちんとなされているところも多いです。

・宿泊ができる
遠方者や新郎新婦には嬉しいポイントですね。

・ネームバリュー、ブランド力がある
ホテルによっては、そのネームバリューやブランド力だけで、ゲストの期待値が上がったり安心感を与えたりします。

・記念日にホテルを利用できる
思い出の場所にしたいという理由で、お気に入りのホテルを1.5次会会場に選ばれる新郎新婦もいます。

ホテルの【デメリット】

・貸切ではない
貸切りのプライベート感のある1.5次会を楽しみたい方には向きません。

・一般のお客さんも出入りしているため、非日常感がない
不特定多数の一般のお客さんが同時に使用するため、どうしても非日常感は薄れます。

会場選びのポイント7つ

新郎新婦の希望に合う会場のタイプがしぼれたら、次は、実際に、確認するポイントをみていきましょう。

1.収容人数

少し余裕がある会場がベスト
会場を選ぶ上でまず確認するべきことは収容人数です。
招待人数が最大収容人数ギリギリでは、窮屈すぎる場合がほとんどです。そうかと言って、余裕がありすぎては閑散とした雰囲気が出てしまうので、少し人数に余裕があるくらいがちょうどいいでしょう。
人数を考える際は、おおまかなものではなく、必ず招待者の名前を書き出して、事前に人数を数えておきましょう。
あとから、少し増える場合、ゲスト全員が出席できない場合も想定して、対応できる会場を選ぶことが大切です。

最低保証人数にも気を付けよう
また、最大収容人数だけに目が向きがちですが、会場には最低限招待しなければいけない人数も同時に設定されています。

よく、「最低保証人数」と表現されます。
その人数が実際に来るか来ないかは問題ではなく、「最低限、飲食代としてその人数分支払ってくださいね」、という会場側からのお願いだと理解してください。
会場を利用する際に必ずかかる飲食代だと解釈するとわかりやすいですね。

2.アクセス

1.5次会に参加するゲスト側の視点に立った時に、案外重要なのは、アクセスです。

交通の便が良いところやわかりやすい立地であれば、問題ありませんが、そうでない場合は、一度検討した方がいいでしょう。
特に、パーティのために、細くて高いヒールを履き、薄着のおしゃれをした女性ゲストにとって、真夏や真冬に駅から10分以上歩くということはかなり酷なものです。
また、遠方からの出席者が多いの場合や年配者が多い場合にも考慮が必要です。
交通に不安がある場合は、独自で判断はせず、必ず会場のスタッフに確認、相談をするようにしましょう。

交通の便が悪い場合のチェックポイント
・最寄駅から定期的に無料シャトルバスが出ているか
・最寄駅からの専用バスの手配やタクシーの手配を会場に頼めるか
・駐車台数の確認や、近隣のパーキングエリアのサービスチケット対応があるか

3.設備面の確認

会場の設備は、出席ゲストの顔ぶれによって確認することは変わってきます。

遠方からのゲストが多い場合
ゲスト用の更衣室の有無や当日の着付け、ヘアメイクを行ってくれるか、もしくは提携店などを紹介してもらえるか等の確認は重要です。

小さい子供を連れて来るゲストがいる場合
授乳室やキッズスペース(もしくは、それに準ずるようなスペース)があるかどうか。
専用スペースがない場合は、当日どのように対応しているかを直接スタッフの方へ聞いてみるのもお勧めです。

年配者や車椅子などでの出席者がいる場合
バリアフリー面の確認も必要です。
段差や階段など、障害になるものはないか、エレベーターはあるか、廊下やお手洗いなど車椅子移動に必要なスペースはあるか等が、配慮されているかを確認しましょう。

演出が問題なくできるか
1.5次会では、キャンドルの演出や動画を流したりする際に、暗転(会場を暗く)することが多々あります。
会場によっては、遮光ができない場合や、暗くできても壁写しで映像が見辛い場合などがあります。やりたい演出ができるか、スタッフに聞いてみましょう。

ゲスト目線で会場を見てみる
部屋の中央に柱があったり、レイアウト上、スクリーンが見えない場所が多くあったりするなど、実際に行って見ると想定外のことが発生することもあるので、その部分も気にして見てみるといいでしょう。

4.新郎新婦の控室・専用お手洗いがあるか

ホテルやゲストハウス、専門式場の場合はおそらく心配はいりませんが、レストランの場合は、新郎新婦控室や専用お手洗いがない場合があります。
その場合、事前にチェックしておきたい注意点をご紹介します。

レストランの控室の注意点
・普段はスタッフ控室になっている場所や廊下の少し広いスペースをカーテンで仕切るなどして新郎新婦控室にする場合がある。
・レストランの別棟にあったり、近くのホテルの一室を借りたりして控室にする場合がある。

レストランのお手洗いの注意点
・新郎新婦専用のお手洗いがない場合がある。
その際は、ゲストと鉢合わせしないように、新郎新婦が使用する際にはスタッフさんが出入り規制をしてくれることも。

これ自体はいけないことではありませんし、レストランでは、このように対応することは珍しいことではありません。控室やお手洗いの問題については、新郎新婦本人が気にするかどうかです。
ただ、会場見学の際は「新郎新婦控室は、準備しますよ」と説明を受けるのみで実際に見ることがなかったので、当日実際の控室を見て驚いた。という経験者の声を多く聞くので、知識として知っておいていただきたいと思います。

5.音響・ワイヤレスマイク

音響設備やマイク環境が整っているか
派手な演出をしない1.5次会を考えている場合、音響設備やマイク環境が整っていないことは致命的です。
会場によっては、住宅街にあって音響制限のために大きな音が出せないところや、音響設備が悪く音割れしてしまうところもあります。
会場見学に行った際には、実際に、音を流してもらって確認するといいでしょう。

ワイヤレスマイクがあるか
また、1.5次会中には、ゲストにマイクを回してスピーチをもらったり、一言感想をもらったりする場面がよくあります。細かいことですが、ここでワイヤレスマイクがあるかどうかは、当日のパーティが円滑に進むか、スマートにマイク運びができるかに、案外大きく関わってきます。
有線マイクしか用意がないという会場もあるので、ワイヤレスマイクの準備があるか、また、追加できるか、などの確認もしてみましょう。

6.見積り

最も重要でありながら、なかなか具体的に聞きづらい部分でもある予算面のポイントです。
特に、要望を伝えないかぎり、ベーシックな見積もりを提示されることになります。
「ベーシックなもの」と聞くと、平均的なもの、と捉えがちですが、「最低限の見積もり」と考えてください。
最低限、1.5次会を開催することはできる程度のものしか入っておらず、追加することが前提になっている見積書の方が一般的には多いです。(中には、良心的に平均的な見積もりを作ってくれる会場もあります。)

オプションを追加した見積をもらおう
見積もりを出してもらう際には、できるだけ具体的に希望を伝えオプションは追加してもらい、よりイメージに近いものをもらいましょう。

例えば、衣装、写真・DVD、ペーパーアイテム、プロジェクター・スクリーン使用料、飲食グレードアップ(内容もはじめにきちんと聞いておきましょう)、装花グレードアップ(内容もはじめにきちんと聞いておきましょう)、引き出物、各種演出などです。

「持ち込み料」に注意!
また、会場によっては、気に入ったアイテムを持参する場合には、「持ち込み料(持ち込み保管料)」を支払わなければならないことがあります。

そもそも持ち込み自体をさせてもらえない会場もあるので、既に利用したいものが決まっている場合は、持ち込みができるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。

複数の会場を見て回る場合は、見積もりも会場決定の重要なポイントになります。
どの会場の見積もりも、記載項目(内容)を同一にし、条件が同じ状態で比較できるように、見積もりを出してもらうことも大切です。

7.その他 やりたいことができるか

これまでは一般的な観点で確認してみましたが、ここから先は、実際に新郎新婦がやりたいことが会場でできるかどうか、の確認です。

自分たちがイメージしている雰囲気ややりたいと思っている個性的な演出が実現可能かどうかについて、具体的に聞いてみましょう。
また、有料になる場合には、その料金もきちんと事前に確認しましょう。

例)
・バンド演奏ができるか?
・愛犬を連れてこられるか?
・新郎新婦が作ったピザをゲストへ出せるか?
・園児たちに余興をしに来てもらえるか?
・壁一面に写真を飾れるか?
・サーフボードを持ち込めるか?
・チョコレートフォンデュができるか?
・ガーデンにキャンプ用のテントを張ってもいいか?
・打ち上げ花火ができるか?
・ソファーや家具を持ち込んでもいいか?

会場決定前に知っておきたいこと

どんな会場でやりたいかイメージが湧いてきたら、いよいよ会場探しです。
会場を探し始めると、日程や時間など、選択肢や条件もより具体的になってきます。焦って会場を決めてしまう前に、知っておいて欲しいことがあります。

会場決定前に知っておきたいことのまとめ

・事前に見学の予約をして、担当者から説明を受ける
会場探しを始めると「とりあえず会場を見るだけでもいい」と考える方もいますが、必ず見学の予約をして、しっかりと1.5次会について知識のある担当者から説明を受けてください。

・契約する前に気になることは必ず確認する
あらかじめ想定している自分たちのイメージに合わせて、リアルな質問をしたり具体的な見積もりをもらうことがとても大切です。
もしも、気になっていることがあれば、必ず質問してクリアにしておきましょう。
予算が合わないなどのネックになっている問題も、臆することなくぶつけてみましょう。 日程や条件によっては、割引してくれることもあります。
ちなみに、会場に申し込みをした後は、よっぽどの理由がない限り、割引をしてくれたり、特典をつけてくれたりすることは、まずないということも覚えておきましょう。

・何ヶ所か比較検討する
1軒目に見学した会場が条件にぴったりだったとしても、 3件前後の会場を見てみることをお勧めします。
いくつか会場を見ることで比較検討し、よりイメージに近い会場に出会うことができます。

・ブライダルフェアで1.5次会の雰囲気を体験しよう
ブライダルフェアでは実際の1.5次会挙式の装飾が見られたり、料理を試食できたりします。
また、現場のスタッフのサービスが行き届いているか、スタッフの雰囲気は良いかなど、ゲスト目線で実際の雰囲気を体感できるチャンスです。

いかがでしたか。1.5次会の会場選びにあたって、選び方のポイントをご紹介いたしました。
ポイントをおさえて理想の1.5次会ができる会場を見つけてくださいね。

≫スマ婚 会費制パーティー

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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