【例文あり!】感謝の気持ちが伝わる「花嫁の手紙」基本の書き方

結婚式は、人生における大切な節目。そして、花嫁の手紙は、その感動的な瞬間に、感謝の気持ちを伝える特別な機会です。しかし、いざ書こうとすると、何から始めればいいのか、どんな言葉を選べばいいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな花嫁さんのために、心からの感謝が伝わる手紙を書くためのポイント、構成、例文、そしてよくある質問まで、丁寧に解説していきます。あなたの気持ちが伝わる、心に残る花嫁の手紙を書き上げるためのお手伝いができれば幸いです。
ぜひ、この記事を参考に、あなたの言葉で、大切な人への感謝の気持ちを伝えてください。
花嫁の手紙を書くときのポイント3つ

花嫁の手紙は、結婚式で最も感動的なシーンのひとつ。感謝の気持ちを伝える大切な機会ですが、いざ書こうとすると何から始めればいいのか、どんな言葉を選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、心からの感謝が伝わる花嫁の手手紙を書くためのポイントを3つご紹介します。
結婚式まであと1週間を過ぎた頃に書くのがおすすめ
結婚式当日が近づくにつれ、準備や気持ちの整理に追われて慌ただしくなりがちです。手紙を書く余裕がなくなり、焦ってしまわないように、結婚式まであと1週間を過ぎた頃に書き始めるのがおすすめです。
準備がある程度落ち着き、気持ちも整理された状態で手紙を書くことで、より素直な気持ちを言葉に込めることができますよ。
自分で考え、自分の言葉で手紙を書くことが重要
感謝の気持ちを伝える手紙だからこそ、テンプレートや例文をそのまま使うのではなく、自分の言葉で書くことが大切です。
これまでの思い出や感謝の気持ち、これからの決意などを、ありのままの言葉で綴りましょう。たとえ拙い言葉でも、自分の言葉で伝えることで、より心に響く手紙になります。
1日の終わりのリラックスした気持ちで書くと素直な気持ちが伝わりやすい
忙しい日々の合間を縫って手紙を書くのは大変ですが、1日の終わり、リラックスした状態で書くのがおすすめです。
寝る前にベッドに入り、今日あったことや感じたことを振り返りながら、ゆっくりと手紙をしたためてみましょう。リラックスした状態であれば、自然と素直な気持ちが溢れ出し、感謝の気持ちが伝わりやすい手紙になります。
【基本構成】花嫁から親への感謝の手紙の書き方

花嫁の手紙は、結婚式という晴れの場で、これまで育ててくれた両親への感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
しかし、いざ書こうとすると、どんな内容を書けばいいのか、どんな言葉を選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、感謝の気持ちが伝わる花嫁の手紙の基本的な書き方と、盛り込むべき内容について具体的に解説していきます。
花嫁の手紙は、主に以下の5つのパートで構成されます。それぞれのポイントを押さえながら、心を込めて手紙を書きましょう。
①前置き
手紙の冒頭では、「お父さん、お母さん」といった呼びかけから入ることが多いです。また、ゲストへのあいさつからはじめる場合もあります。
例文
お父さん、お母さん。手紙を書くのは子どもの頃以来ですね。今日私は○○さんと夫婦になります。この場を借りて今までの感謝の気持ちを伝えます。 |
例文
皆さま、本日は私たちの結婚式にご出席いただき、ありがとうございます。この場を借りて、両親に感謝の手紙を読みあげさせていただきます。 |
②書き出し
ここでは、手紙を書くに至った気持ちを伝えます。親への感謝の思いや、その後につながるエピソードなどを書きましょう。
例文
お父さんとお母さんのおかげで、こうして幸せな日を迎えることができました。結婚式を迎えた今、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思い、この手紙を書きました。 |
③エピソード
両親との具体的なエピソードを交えながら、感謝の気持ちを伝えていきましょう。
普段の生活のエピソード
「幼い頃、熱を出した時に、お母さんが一晩中看病してくれたことを今でも覚えています。」
「休みの日には、いつもお父さんが公園に連れて行ってくれましたね。」
困らせたエピソード
「学生の頃は、たくさん心配をかけてごめんなさい。」
「高校生の頃は、お父さんと話さなくなってしまった時期もあったね。いつも私のことを考えてくれてたのに、反抗してしまってごめんなさい。」
シングルマザー、シングルファーザーならではのエピソード
「女手一つで育ててくれて、本当にありがとう。」
「仕事と家事を両立しながら、いつも笑顔でいてくれたことを感謝しています。」
④旅立ちの言葉
結婚して新たな家庭を築くことへの決意や、両親への感謝の気持ちを伝えます。
例文
これからは、〇〇さんと力を合わせて、温かい家庭を築いていきます。お父さん、お母さんのように、いつも笑顔が絶えない家庭を築きたいです。 |
⑤結び
手紙の締めとなるのが『結び』のパート。
自分の親だけでなく、新郎の親やゲストに対してのメッセージを添えたり、夫婦として始める新生活への決意を盛り込んで終えると美しくまとまります。
例文
○○さんのお義父さん、お義母さん、初めてお会いした時から、優しく温かく私を迎えてくださったこと、とても嬉しく心から感謝しています。ありがとうございました。新しい家族として、これからもよろしくお願いします。 |
例文
これから始まる長い道のり、どんなことがあっても互いを支えあい、乗り越え、温かい家庭を築いていきたいと思います。 |
例文
二人が今日という日を無事に迎えることができたのも、ここにいらっしゃる皆さまのおかげです。まだまだ未熟な私たちではありますが、これからもどうか温かい目で見守ってください。どうぞよろしくお願いいたします。 |
花嫁の手紙で避けるべきNGワード
感謝の気持ちを伝える花嫁の手紙ですが、言葉選びによっては相手に不快感を与えてしまう可能性もあります。
特に、縁起が悪いとされる言葉や、別れを連想させる言葉は避けるようにしましょう。
また、同じ言葉を繰り返したり、長すぎる文章も聞き手に負担をかけてしまうため注意が必要です。
不幸・不吉な言葉
結婚式は、新郎新婦の門出を祝うおめでたい場です。そのため、不幸や不吉を連想させる言葉は避けるべきです。
例:「別れる」「切る」「切れる」「離れる」など
これらの言葉は、夫婦の別れを連想させるため、結婚式では縁起が悪いとされています。代わりに、「旅立つ」「巣立つ」など、前向きな言葉を選びましょう。
別れを連想する言葉
上記と同様に、別れを連想させる言葉も避けるようにしましょう。
例:「最後」「終わり」「もう~ない」など
これらの言葉は、両親との別れを意識させてしまい、寂しい気持ちにさせてしまう可能性があります。感謝の気持ちと共に、これからも続く親子の絆を意識した言葉を選びましょう。
重ね言葉・繰り返し
同じ言葉を繰り返したり、似たような表現を重ねることは、聞き手に負担をかけてしまいます。手紙の内容が冗長になり、感謝の気持ちが伝わりにくくなってしまう可能性もあるため注意が必要です。
例:「いろいろ」「たくさん」「本当に」「心から」など
これらの言葉は、多用しすぎると手紙全体がぼやけた印象になってしまいます。感謝の気持ちを具体的に伝えるために、具体的なエピソードや言葉を選ぶようにしましょう。
花嫁の手紙の例文を紹介!

これまでのポイントを踏まえ、具体的な例文をご紹介します。手紙を書く際の参考にしてみてください。
例文
(前置き) 本日は、このような素晴らしい式を挙げることができ、誠にありがとうございます。 未熟な私たちですが、両家の親族をはじめ、これまでお世話になった皆様に感謝の気持ちを伝えたいと思います。少しの間お時間をいただけますでしょうか。 (書き出し) お父さん、お母さん。今日まで、本当にありがとう。 無事に結婚式を迎えられたこと、心から嬉しく思います。 (エピソード) 小さい頃は、よく熱を出して心配ばかりかけていましたね。 夜中でも嫌な顔ひとつせず、看病してくれたお父さん。朝になると、いつも美味しいおかゆを作ってくれたお母さん。そんな二人の愛情があったからこそ、今の私がいます。 反抗期を迎えた頃は、心配をかけ、たくさん迷惑もかけてしまいました。それでも、いつも温かく見守ってくれていたこと、感謝しています。 特に、高校受験の前夜、なかなか眠れずにいた私に、「大丈夫、自信を持って」と背中を押してくれたお父さんの言葉は、今でも私の心の支えになっています。 (旅立ちの言葉) 今日からは、○○さんと一緒に、新しい生活を始めます。これからは、二人で力を合わせて、笑顔があふれる温かい家庭を築いていきます。 お父さん、お母さんのように、笑顔のたえない、素敵な家庭をつくりたいと思います。 (結び) お父さん、お母さん、今日まで本当にありがとう。 そして、これからもどうぞよろしくお願いします。 |
この例文はあくまでも一例です。あなたの言葉で、感謝の気持ちを伝えてくださいね。
手紙を読む際は、ゆっくりと、心を込めて読み上げましょう。あなたの気持ちが伝わる、素敵な花嫁の手紙になりますように。
花嫁の手紙に関するよくある質問
花嫁の手紙を書くにあたって、疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、よくある質問にお答えします。
Q1.花嫁の手紙の全文は何文字くらいですか?
花嫁の手紙の文字数は、600~1000文字程度が一般的です。読むのにかかる時間は、3~5分程度が目安となります。
ただし、これはあくまで目安であり、感謝の気持ちを伝えるのに必要な長さであれば、多少前後しても問題ありません。
Q2.花嫁の手紙はママ呼びで書いてもいいですか?
はい、ママ呼びで書いても問題ありません。普段から両親を「ママ」「パパ」と呼んでいるのであれば、手紙でもそのままの呼び方で書きましょう。
もし、あだ名などで呼んでいるのであれば、それでも構いません。家族の仲の良さが伝わることでしょう。
Q3.花嫁の手紙を書いた人は全体の何割ですか?
花嫁の手紙は、結婚式で行われる定番の演出の一つであり、約8割の花嫁が手紙を読んでいるというデータもあります。
しかし、手紙を読むかどうかは個人の自由。手紙を読むことに抵抗がある場合は、無理に読む必要はありません。感謝の気持ちを伝える方法は手紙以外にもたくさんありますので、自分に合った方法を選びましょう。
まとめ
等身大で素直な文章は人の心に響きます。ゲストや彼の親に対する最低限のマナーは抑えた上で、ありったけの素直な気持ちを綴るのが一番。
面と向かっては恥ずかしくてなかなか伝えづらい「ありがとう」という言葉を、花嫁の手紙を通して是非伝えてみてください。
この記事の著者

スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。