お車代とは?金額や渡し方などお車代の重要な6つのポイント

結婚式にゲストを呼ぶ場合、知っておきたいのが交通費、つまりは「お車代」のこと。

結婚式は、挙式する場所によってかかる交通費も異なります。電車や新幹線、遠方のゲストにはときに飛行機で参列してもらうこともあるかもしれません。

以前はお車代と宿泊費の両方を全額負担していましたが、最近ではお車代にも変化があります。

お車代の正しい金額と渡し方、渡すときのマナーをご紹介します。

お車代とは

「お車代」とは、2つの意味があります。

1つ目は、ゲストが結婚式の参列にかかった交通費、または宿泊費をお返しするお金のことです。
お返しする理由としては、ご祝儀をいただいた上に、ゲストに交通費や宿泊費を支払ってもらうのは負担が大きいためです。

2つ目は、主賓をお願いした方への「お礼」の意味が含まれたお車代です。

お礼の場合は、少し実際にかかる金額に上乗せし、多めに包むのが一般的です。
2つ目の意味から、「お礼」と「お車代」が混同されがちですが、渡す際に使用するご祝儀袋に書く表書きは「お礼」にすべきか、「お車代」にすべきかマナーがあります。

渡す相手と相場、表書きのマナー

お車代を渡す相手

主賓・乾杯の挨拶をお願いした人:1万円~

表書きは「御車代」と書き、ご祝儀袋に入れます。
新郎側の主賓には新郎の旧姓を、新婦側の主賓には新婦の旧姓を書きます。

お礼の気持ちを込めて1万円ほど包みます。表書きに「御礼」と書いてしまわないように注意しましょう。

遠方からのゲスト:交通費の半額~全額

表書きは「御車代」と書きます。
1万円を超える場合はご祝儀袋に入れ、両家の名字を表書きしましょう。

また遠方からのゲストの場合、宿泊をすることもあります。
宿泊費も負担できれば理想的ですが、費用面での負担が大きくなってしまうため、親族以外の遠方からのゲストには事前に相談しましょう。

他の役割にはお礼として渡す

受付をお願いした友人:3千~5千円

表書きは「御礼」か「寿」と書きます。

1万円以下の場合は、のしや水引が印刷されたポチ袋に入れます。

スピーチ、余興をお願いした人:3千~5千円

こちらも1万円以下の場合が多いので、基本的にはポチ袋に入れます。
表書きは「御礼」か「寿」です。

司会をお願いした人:2万~3万円

表書きは「御礼」でご祝儀袋に入れます。
司会は重要な役割なので、たとえプロでなくても2~3万円は包みましょう。

お車代の相場

遠方ゲストに対しては、かかる費用の半額がお車代の相場となっています。

例えば大阪~東京の往復であれば新幹線代で3万円ほどです。
交通費の平均的にかかる費用は、ネットなどで簡単に調べることができます。
飛行機などは格安チケットもありますが、平均的な金額を想定してお車代を準備しましょう。

ちなみにお車代は、5,000円以上の交通費がかかる場合からお渡しします。

お車代の正しい渡し方

お車代を渡すタイミングで悩む方もいるかもしれません。
そんな方にスマートなお車代の渡し方をご紹介します。

お車代を渡すタイミング

主賓・乾杯の挨拶をお願いした人

受付後に渡します。主賓は両家それぞれ1名ずつお願いするのが一般的です。
そのため両家の両親それぞれから渡しましょう。

遠方からのゲスト

遠方の親族に渡す場合、これまでのお付き合いから判断して、それぞれの両親から渡します。

親族以外の遠方のゲストの場合は受付で渡します。
遠方からのゲストには招待状を出す前に、遠方である旨を伝え、その上で出席いただけるかどうかを事前に確認しておきましょう。

お礼を渡すタイミング

受付をお願いした友人

受付は会場に早めに来ていただくことになります。
受付が始まる前に、両家のご両親から渡すとスマートです。

スピーチ、余興をお願いした人

スピーチや、余興のお礼は披露宴終了後に渡します。
披露宴終了後に渡すタイミングがない場合は後日渡しましょう。後日になる場合は、早めに渡すことがマナーです。

司会をお願いした人

結婚式が始まる前に、依頼をした両家の親から渡します。
司会は、準備などがあるため、結婚式が始まる前に、「本日はよろしくお願い致します」と伝え、「御礼」を渡してお礼の気持ちを伝えましょう。

お車代を渡すときのマナー

必ず新札を使う

お車代やお礼は必ず新札を使いましょう。
1万円札と千円札は、事前に多めに用意しておくとスマートです。

同じ状況のゲストの金額は一律!そろえておきましょう

お車代の金額は一律で渡しましょう。結婚式後、親族や友人同士でお礼やお車代の金額が話題になったときのことを考えてです。

もし同じ状況なのに、人によって金額に差があると、受け取った方は不信感を感じてしまいます。
ささいなことから交友関係に影響をおよぼしてしまうことも…。

せっかく結婚式という晴れやかな場に参列していただいた大切なゲストには、後にお金のことで不快な気持ちにさせないためにも配慮をしましょう。

少し多めに用意しておくと安心できる

お礼やお車代は余分に準備しておくと安心です。
例えば、サプライズの余興や、急遽対応してくれたゲストに対してのお礼が発生することもあるからです。
そのため、新札とご祝儀袋、ポチ袋は余裕を持って多めに持っていきましょう。

事前に想定金額を

結婚式初期の準備段階で、一度予定しているゲストのお車代やお礼の想定金額を出しておきましょう。
意外と計算してみると予想していた金額よりも必要だったということもあるため、初期段階で計算しておきます。
リストを作っておくと間違いがないのでおすすめです。

お車代は早め・計画的に

近年では交通費、宿泊費を全額負担する必要は必ずしもありませんが、それでも半額は負担します。
そのため「お車代のことを予算に入れていなかった!」となってしまい、突然結婚費用に不安が出てしまうケースもあります。

結婚式の準備はお車代などの費用だけでは終わりません。
費用面ばかりに気を取られ、肝心のドレスやヘアメイク選びに集中できなくなってしまっては困りますよね。
ドレスや演出などのこだわりたい部分について、十分に考える時間を作るためにも、お車代などの費用面での準備はできるだけ初期の段階で済ませておきましょう。

ぜひ、早めの計画的なウェディングで、思い通りの理想の結婚式にしてくださいね。

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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