50人の結婚式、自己負担はいくら?費用を抑えるポイントと人気の演出

これまで、結婚式といえば大勢のゲストを招待して盛大におこなうもの、というイメージを持っていた方は多いのではないでしょうか。近年では、50人程度のゲストを招待して結婚式を挙げるカップルも珍しくないようです。
しかし、「50人では人数が少なすぎるかな?」「ご祝儀が少なく、自己負担が多くなるかも」と不安に感じる方もいるでしょう。

50人規模の結婚式は、節約次第で費用を安く抑えられるうえに、大規模な結婚式にはない魅力があります。ここでは、50人規模の結婚式にかかる費用とご祝儀、自己負担の目安、費用を節約するポイント、おすすめの演出方法などについてご紹介します。

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50人規模の結婚式、ゲストの印象はどう?

冒頭でも触れたように、50人規模の結婚式だと「ゲストの人数が少ないかもしれない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、50人規模の結婚式に参加したゲストが受けた印象については、以下のような意見が大半のようです。

・本当に大切な人のみを招待するのであれば、十分な人数に感じる
・職場の方を招待しないなら、ちょうど良い規模感だと思う
・華やかな結婚式だったので、ゲストが少なすぎるという印象はなかった
・最初は人が少なくやや寂しいと思ったが、結果的に新郎新婦とゆっくり話せて良かった

このように、ゲストが50人では人が少ない、寂しい印象だった、といった意見はほとんど見られませんでした。新郎新婦との距離が近いこともあり、ゆっくり話せる時間があるのはゲストも魅力に感じるようです。

50人規模の結婚式は、結婚式らしい華やかさと、ゲストとの時間を楽しめるアットホームな雰囲気の両方を感じられる丁度良い規模感といえるでしょう。

50人規模の結婚式を選ぶカップルの割合

実際に、結婚式を挙げたカップルのなかで、50人規模の結婚式を選ぶカップルはどれくらいいるのでしょうか。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、ゲスト数が40~50人未満の結婚式を挙げたカップルは全体のうち6.1%、50~60人未満の結婚式を挙げたカップルは9.2%という割合になるようです。
同調査によると、結婚式に招待するゲスト数は66.3人が平均となるので、50人規模の結婚式は小規模~中規模程度といえるでしょう。

【50人規模の結婚式】費用目安はいくら?

50人規模の結婚式は小規模~中規模程度ということがわかりましたが、費用の目安はいくらぐらいになるのでしょうか。
ここでは、50人規模の結婚式を挙げる際にかかる費用の目安を紹介します。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、結婚式にかかる費用の総額は362万3,000円が平均です。ゲスト数は66.3人が平均となるので、ゲスト一人あたりにかかる費用は5万4,000円になると計算できます。
この金額をもとに算出すると、ゲスト50人を招待した場合にかかる費用の総額は、およそ270万円が目安となります。

50人規模の結婚式は平均よりやや小規模であるため、費用の総額も安くなることがわかります。

【50人規模の結婚式】ご祝儀はいくらくらい期待できる?

ゲスト数があまり多くない結婚式では、ご祝儀がいくらになるかが気になるところでしょう。そこで、50人規模の結婚式で期待できるご祝儀の目安を紹介します。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、結婚式で受け取るご祝儀の総額は227万8,000円が平均です。平均のゲスト数66.3人から算出すると、一人あたりのご祝儀の金額は、およそ3万4,000円となります。
この金額をもとにゲスト50人で計算すると、ご祝儀の総額は170万円が目安となります。

ゲスト数50人程度の規模感でも、結婚式にかかる費用の総額に対して、60%程度はご祝儀でカバーできるようです。
また、ご祝儀をより詳細に計算する場合は、以下の関係別のご祝儀平均を参考にするとよいでしょう。

・友人・同僚:3万円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
・恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ

【50人規模の結婚式】自己負担目安はいくら?

ここでは、50人規模の結婚式を挙げた場合にかかる、自己負担額の目安を紹介します。

自己負担額は、「結婚式費用-ご祝儀=自己負担額」という計算式で算出できます。
つまり、50人規模の結婚式でかかる自己負担額の目安は以下のとおりです。

270万円(結婚式費用)-170万円(ご祝儀)=自己負担額 100万円

また、ご祝儀のほかに親・親族からの援助が受けられる場合もあるでしょう。その場合は、上記から援助額を引いた金額が最終的な自己負担額となります。

ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べによると、親・親族からの援助があった人は全体で71.3%となり、援助額は172万1,000円が平均です。平均の援助額を受け取ったとすると、50人規模であれば自己負担はゼロで、なおかつ黒字になる可能性もあります。

50人規模の結婚式で自己負担を抑えるポイント~予約編

50人規模の結婚式は、結婚式全体の総額平均より安く挙げられる場合が多いですが、「さらに費用を抑えたい!」と思う方もいるでしょう。
ここでは、結婚式場の予約の時点で自己負担を抑えられる可能性があるポイントを紹介します。

お得なプランや限定の割引がある式場を選ぶ

多くの結婚式場は、お得なプランや割引制度を用意しています。

お得なプランには、持ち込み料が無料になったり、料理や演出に関するサービスがついていたりするなど、さまざまな内容があります。また、結婚式場を検索できるサイトの利用者限定で、独自のプランや割引を受けられるケースもあるようです。

そして、割引制度には直前割引、○ヵ月割引、早期予約割引などがあります。こういったお得なプランや割引制度を上手に利用すると総額の費用が安くなるので、結果的に自己負担も抑えられるでしょう。

人気シーズンや人気のお日柄を避ける

結婚式の費用を抑えるコツは、人気の日程やお日柄、シーズンを避けることです。
例えば、ゲストが出席しやすい土日祝日の日中、縁起が良い大安、気候的に過ごしやすい春や秋は、結婚式を挙げるのに最適なため人気の高い日取りです。予約がすぐに埋まることからも、通常よりも費用を高く設定している結婚式場も多いです。

一方、結婚式の日取りとして避けられる傾向がある、平日や仏滅、夜間などは、お得な料金で結婚式を挙げられることがあります。平日プランや仏滅プラン、ナイトウエディングプラン、といったお得なプランを利用すると、人気の日取りよりも大幅に費用を抑えられるでしょう。

また、仏滅だけは避けたいという方のために、赤口や先負での割引プランを用意する結婚式場もあるようです。こちらも大安よりは費用が安くなりやすいので、お日柄をあまり気にしない方は利用を検討してみるとよいでしょう。

見積もりは最終見積書に近いものを出してもらう

結婚式場に見積書の依頼をする場合は、できるだけ最終見積書に近いものを作成してもらいましょう。結婚式場を見学する際に発行してもらう見積書は、最低限の項目しか含まれていないことが多いからです。最低限の項目しか含まれていない見積書を基準にして、ふたりの希望を次々に盛り込んでしまうと、最終的に予算をオーバーしてしまうことになりかねません。

特に、費用が変動しやすい料理や衣装は、個人によって好みや選ぶものが異なります。
できるだけ早い段階で最終見積書に近いものを出してもらうには、見学・検討の段階で料理や衣装などに関するふたりの希望をしっかりと固めておくことが大切です。

50人規模の結婚式で自己負担を抑えるポイント~準備編

50人規模の結婚式を準備する際に、自己負担を抑えるポイントを紹介します。

持ち込みできるアイテムは持ち込みして節約する

結婚式の費用を節約する定番の方法は、アイテムを持ち込むことです。
アイテムの持ち込みとは、本来なら結婚式場に依頼するものを、外部の業者などを利用して結婚式に持ち込むことを指します。

例えば、以下のようなアイテムは結婚式に持ち込める場合があります。

・ドレスや衣装を専門の業者からレンタルする
・カメラマンを外部の業者、または友人に依頼する
・ブーケを街のフラワーショップに依頼する
・引出物を外部の業者を通して選ぶ

結婚式場に依頼するものは、すべて手数料が上乗せされているため、費用が高くなりがちです。持ち込めるアイテムはできるだけ持ち込み、費用を安く抑えるとよいでしょう。

ただし、アイテムを持ち込む際に、持ち込み料が発生するケースがあります。持ち込み料を支払っても持ち込みしたほうが安いかどうか、慎重に比較・検討しましょう。

手作り可能なアイテムはDIYする

結婚式で利用するアイテムは、外部の業者を利用するほかに、自分たちで手作りして持ち込むこともできます。手作り可能なアイテムには、以下のようなものが挙げられます。

・招待状や席次表、メニュー表などのペーパーアイテム
・ウェルカムボード
・リングピロー
・ネックレスなどのアクセサリー
・演出に使うムービー

ただし、アイテムを手作りする場合は、作業に時間がかかることを念頭に置いておきましょう。結婚式では、そのほかにもたくさん準備しなければならないものがあるので、時間に余裕を持って作業することが大切です。

また、手作りのアイテムにも、持ち込み料が発生することがあります。結婚式場に依頼した場合よりも手作りのほうが安くなるのか、あらかじめ確認しましょう。

贅沢と節約のメリハリをつける

準備段階で結婚式の費用を節約する場合、贅沢する部分と節約する部分のメリハリをつけることが大切です。ですから、「絶対に譲れないこと」と「妥協しても良いこと」をあらかじめふたりで話し合い、整理しておきましょう。

絶対に譲れないことの例としては、憧れの結婚式場で結婚式を挙げたい、料理や飲み物は贅沢したい、和装と洋装、どっちの衣装も着たい、などがあります。
一方、妥協しても良いことの例には、平日や仏滅に結婚式を挙げる、直前割引などのプランを利用する、アイテムを持ち込む、ウェディングドレスを1着にしてお色直しをやめる、などが挙げられるでしょう。

妥協しても良い部分をとことん突き詰めると、絶対に譲れないことを実現しやすくなります。逆に、やりたいことを詰め込むと費用が高くなるため、譲れない部分と妥協点をふたりでしっかりと話し合いましょう。

50人規模の結婚式で人気のリーズナブルな演出

結婚式の演出は、ゲストを楽しませたり、感動させたりと、結婚式を盛り上げるうえで大切な役割を果たします。しかし、演出に凝ると費用は高くなってしまうケースが多いでしょう。できる限り節約したい場合には、費用をかけずに盛り上がれる演出を取り入れるのがおすすめです。

ここでは、費用を抑えられて、50人規模の結婚式に最適な演出を紹介します。

ファーストバイト・ケーキの取り分け

新郎新婦がウェディングケーキを食べさせ合うファーストバイトや、新郎新婦がケーキをふたりで取り分ける演出は、あまり費用をかけずにおこなえます。ウェディングケーキは基本的な費用に含まれているため、演出での追加費用は必要ないことが多いのです。

ファーストバイトは、新郎新婦のどちらが食べさせるかで、その意味合いが変わる演出です。新郎が新婦に食べさせる場合は「一生食べ物に困らせない」、新婦から新郎へ食べさせる場合は「一生おいしい料理を作る」という誓いの意味が込められています。ふたりが仲睦まじくケーキを食べさせ合う姿を見れば、ゲストも笑顔になること間違いなしでしょう。

また、新郎新婦がケーキを取り分ける演出は、大人数では時間がかかりますが、50人程度の規模であれば、比較的短時間でおこなえます。ゲストとの距離が近い、小規模~中規模の結婚式だからこそできる演出でしょう。さらに、取り分けたケーキを新郎新婦がゲストに手渡しすることで、ゲストに感謝の気持ちを伝えられます。

テーブルごとのスナップ写真撮影

テーブルごとにスナップ写真を撮影する演出は、テーブル数が少ない50人規模の結婚式に最適といえます。

普通に写真を撮影しても良いのですが、フレームやウィッグなどの小道具、棒の先にヒゲやメガネなどを飾りつけたフォトプロップスを用意するのもおすすめです。ゲスト同士が楽しみながら、ひと味違うスナップ写真を撮影できるでしょう。

ゲスト一人ひとりにメッセージカードを用意

ゲストに座る場所をお知らせする席札と併せて、ゲスト一人ひとりにメッセージカードを用意するとゲストにとても喜ばれます。これまでの感謝の気持ちを手書きのメッセージで伝えることは、普段はなかなかできないことです。結婚式という特別なイベントだからこそ、素直な気持ちをメッセージカードにしたためましょう。

50人程度の規模であれば、メッセージを書く時間もそれほどかからないはずです。メッセージカードだけの費用で済むうえに、ゲストが感動できるおすすめの演出といえるでしょう。

まとめ

50人規模の結婚式ではゲスト数が少ないと感じる方もいるかもしれませんが、新郎新婦とゲストの距離が近いため、ゲストとゆっくり話す時間を持てます。にぎやかさとアットホームな雰囲気を兼ね備えているのが、50人規模の結婚式の魅力です。

50人規模の結婚式にかかる費用総額の目安は267万6,000円、ご祝儀の目安は165万円で、費用総額の6割はご祝儀でカバーできる計算です。さらに、親や親族の援助が受けられる場合は、自己負担がゼロになる可能性もあります。費用面で考えると、50人規模の結婚式はコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

「もっと費用を抑えたい」という場合には、平日や仏滅、夜間などのお得なプランや割引制度を利用する、アイテムを持ち込むなどの方法があります。こういった方法を取り入れて、妥協できる部分はしっかり節約しましょう。逆に、こだわりたい部分に関しては思いきって贅沢をすることで、自分自身が納得できる結婚式を挙げられるだけではなく、ゲストの満足度アップにもつながります。

また、ゲスト50人という小規模~中規模な結婚式では、費用をかけずにゲストが楽しめる演出がたくさんあります。大人数の結婚式ではできない演出を取り入れることで、ゲストにとっても印象に残る結婚式になるでしょう。

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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