いつも仲良しな“老夫婦の日常”を描いた4コマ漫画『そふとそぼ』。
どのお話も読むとほのぼのとした気持ちになり、夫婦や家族の温かさを感じさせてくれます。「こんな夫婦になれたら幸せだな」と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回、作者である若戸だいごさんにインタビューを行いました。『そふとそぼ』が生まれたきっかけや制作秘話を元に、若戸だいごさんの想いに迫ります。
「そふとそぼ」を描こうと思ったきっかけ
老夫婦の日常生活を描かれた4コマ漫画ですが、読むととても温かい気持ちになります。そもそもなぜこのような漫画を描こうと思われたのでしょうか。
自然と思い浮かんだ夫婦や家族の日常を描いてみたら、結果的に『そふとそぼ』のような作品が生まれたという感じです。初めからこのような「いつまでも仲の良い夫婦の日常を描こう!」と思っていた訳ではありません。
元々は4コマ漫画ではなく、普通の漫画を描いていました。そんな中である時、『そふとそぼ』という“お年寄りが主人公の漫画”をひらめいたのです。世の中には、“お年寄りが主人公の漫画”や“お年寄りが読める漫画”って少ないじゃないですか。そんな漫画もあっていいのではないかなと思い、描き始めたことがきっかけです。お年寄りにとっては普通の漫画よりも、4コマ漫画の方が読みやすく、気軽に楽しんでいただけるのではないかと思い、4コマで描くようになりました。
読者層は20~30代の若い主婦
“お年寄りが読める漫画”ということで描き始めたとのことですが、やはり読まれている方はお年寄りの方が多いのでしょうか。
私が想像していた読者は60~80歳くらいのお年寄りでしたが、お年寄りはそもそも漫画を読む習慣がないので、本を購入したり漫画サイトで読まれる方は少ないですね。新聞で掲載している分に関してはお年寄りにも見ていただけているみたいですが……。
実際に本を購入してくださる方は20~30代の若い主婦の方が多いです。予想よりはるかに若い読者層に、初めはとても驚きました。だって、絵のタッチとか古いじゃないですか(笑)。でも、若い方にも『そふとそぼ』を読んでいただいていることはとても嬉しいですね。
ストーリーは全てフィクション
とても素敵なご夫婦の日常が描かれていますが、若戸様のお祖母様や、実体験を元に書かれていらっしゃるのですか。
『そふとそぼ』の主人公である春子(はるこ)さんは、外見だけ自分の祖母をイメージして描いていますが、話は全て空想で描いています。自分の祖母の話や、実体験、町を歩いていて見かけた夫婦や、映画やドラマの中からネタを得るような“アンテナを張ったやり方”はしません。毎日ネタ探しに追われてしまうと、漫画を描くことに疲れてきてしまうと思うので。
もちろん、自分の今までの経験や、見てきた作品が自然と脳に蓄積されて、それを元にストーリーを考えることはありますが、基本的には毎日机の前に座って、頭の中で考えて、自分自身で想像したストーリーを描くようにしています。
「読者に楽しんでもらいたい」という想い
漫画家さんによって漫画を描く上での“想い”の部分は異なるかと思いますが、若戸様の“想い”はどのようなものなのでしょうか。
私の場合は「読者にこれを伝えたい」「こう思ってほしい」という明確に読者へ向けて伝えたいことがはっきりしているわけではありません。というのは、4コマ漫画は読み手によって感じ方が異なるからです。私が面白いと思ったものを描き、あとは読者に委ねる。ただ、基本的には“楽しんでもらいたい”とか“笑ってもらえたら嬉しい”と思いながら描いています。
今回は、作品が生まれたきっかけや制作に関する裏話をメインにご紹介しました。次回は、『そふとそぼ』の根源になっている若戸さんのご祖母のお話をご紹介しますのでぜひ次回記事もご期待ください。
【漫画紹介】
徳島新聞、テレビ朝日auヘッドライン、そふとそぼHPで連載中/単行本はHPから
公式サイト:https://sohutosobo.wixsite.com/sohutosobo/entrance
Twitter:https://twitter.com/sohutosobo
Facebook:https://www.facebook.com/sohutosobo1/
auヘッドライン:bit.ly/2j33Czv(※スマートフォンからのみ閲覧いただけます。)