結婚式の人数が増えると自己負担は減る?増える?結婚式費用の仕組み

結婚式に招待するゲスト人数を決めるとき、人数の増減によって自己負担が増えるのか減るのかは気になるところでしょう。結婚式にかかる最終的な費用が心配で、親族や友人、職場の上司や同僚など、どれだけの人を呼べば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。

今回は、結婚式費用の仕組みについて詳しく説明していきます。ゲスト人数が決まらず悩んでいる方は、以下の内容を参考に検討してみてください。

 

まず知っておきたい結婚式費用の仕組み

結婚式の費用について考えるうえで重要なのが、ゲストの人数に応じて変わる費用と変わらない費用があるということです。以下で、それぞれの費用の平均額を紹介します。

ゲスト数に関わらずかかる費用(平均)

下記の項目は、ゲスト人数に関わらずかかる費用の平均額です。

・挙式料(キリスト教式):49万2,000円
・挙式料(人前式):26万円
・挙式料(神前式):30万円
・会場使用料:32万1,651円
・演出サービス料:17万1,245円
・装花代:15万円~40万円(相場)
 ※メインテーブル装花:7万7,377円、ゲストテーブル装花:8,135円(1卓あたり)
・写真撮影代:21万2,000円
・ムービー撮影代:19万8,000円
・新郎衣装代15万円前後(1着あたり)
・新婦衣装代:20万円~35万円(1着あたり)

ただし、人数に合わせて挙式会場や披露宴会場を選んだり、ゲストテーブルの数に応じて装花の数を増やしたりするなどの対応は必要となります。

ゲスト数によって変動する費用(平均)

下記の項目は、ゲスト人数が多い大規模な結婚式であるほど費用が高くなっていきます。

・料理代:1万6,100円(1人あたり)
・ドリンク代:4,300円(1人あたり)
・記念品代:5,500円(1人あたり)
・引菓子代:1,300円(1人あたり)
・印刷代:1,000円~1,500円(1人あたりの相場)
 ※招待状390円、席次表368円、席札170円、プロフィールパンフレット294円
   招待状の筆耕205円、招待状の切手代(総額)7,182円

「料理のランクを上げる」「ドリンクをフリードリンク制にする」「引出物を高額な品物に変える」などをすると、より高くなるでしょう。

ゲストへのおもてなしに関わる内容とはいえ、予算をオーバーするのはできるだけ避けたいものです。費用の総額をこまめに確認し、無理のない範囲でグレードアップなどを検討するとよいでしょう。

 

【結婚式】人数が増えると自己負担が減るとされる理由

結婚式は一般的に、招待するゲスト人数が増えるほど、新郎新婦の自己負担が減っていくケースが多いといわれています。そういわれる理由について、以下で説明します。

人数が増えればより多くのご祝儀が期待できるから

先述のとおり、ゲスト人数が増えるごとに、料理代・ドリンク代・引出物代・印刷代などの費用は高くなります。しかし、その分だけ多くのご祝儀に期待できるため、最終的な自己負担が少なくなることが考えられます。
なお、ご祝儀の総額は224万3,000円が平均です。

また、ご祝儀の金額には、ゲストとの関係性やゲストの年齢層が関係しています。新郎新婦との関係性ごとにご祝儀金額の平均を調査したところ、以下のような結果が出ています。

・友人・同僚:3万円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
・恩師:3万9,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020 首都圏調べ

上記はあくまでも目安の金額ですが、この結果を参考にご祝儀総額を計算してみるとよいでしょう。

大規模結婚式の割引が適用される場合があるから

大規模な結婚式の場合、結婚式場によっては割引が適用されたり、プレゼントが用意されたりすることがあります。会場使用料や衣装代、演出代など、結婚式場によって特典の内容はさまざまですが、これを上手に活用することで自己負担を減らす方もいるようです。ゲスト人数が多くなりそうな場合には、割引やプレゼントについて調査したうえで、結婚式場を決定するとよいでしょう。

また、結婚式の費用を抑えたいのであれば、結婚式のオフシーズンとされる夏・冬、人気のないお日柄(仏滅)、平日や夕方を選ぶなど、費用が安くなりやすいシーズンや日取りを組み合わせてみるのがおすすめです。

 

【結婚式】人数を増やすことで自己負担が増えるケースに注意!

大規模な結婚式がお得である理由について上記で説明しましたが、ゲスト人数が増えるほど、新郎新婦の負担が増えてしまうケースも存在します。
自己負担が増える理由には、次のようなものがあります。

ゲスト単価がご祝儀平均額を上回った場合

新郎新婦の自己負担額は以下の計算式で算出できます。

結婚式にかかる費用総額-ご祝儀総額-親族からの援助額=自己負担額

そのため、ゲスト1人にかける費用が高くなりすぎると、ゲスト単価がご祝儀平均額を上回り、自己負担の割合が増えてしまいます。結婚式にかかる費用は、ゲスト単価によって大きく変動することに注意して、各項目にかける費用を検討しましょう。

ゲスト数によって変わる費用で贅沢をした場合

料理代や記念品代など、ゲスト人数によって変わる費用は、大人数であればあるほど慎重に検討する必要があります。

例えば、100人出席する結婚式で料理代を1,000円分ランクアップすると、10万円分も費用が高くなることがわかります。ドリンク代や引出物代などについても同様です。
打ち合わせの際には、現時点での費用の総額をこまめに確認しておくことが重要です。

ゲスト人数が増え、想定より費用がかさんだ場合

ゲスト人数が当初の予定よりも増えることで、予算オーバーとなってしまうケースもあります。例えば、テーブル装花代やゲストに手渡すお車代、宿泊費、お礼代などがこれに該当します。
想定よりも費用がかさむことも考慮し、予算にある程度ゆとりを持たせることが大切です。

ゲストに親族が少なく、若い友人などが中心の場合

先述のとおり、ご祝儀の金額はゲスト一律ではなく、友人・上司・親族・恩師など関係性によって相場が変わります。

また、年齢の高い親族が多いほど、ご祝儀の総額が高くなる傾向にあります。反対に、若い友人がゲストに多い結婚式の場合は、ご祝儀の総額が少ない傾向です。もし、若い友人を多く招待する場合は、ご祝儀の金額を相場より少なめに想定しておくとよいでしょう。

 

それでもやっぱり大人数!大規模結婚式のメリット

仮に費用面での心配がなかったとしても、結婚式に何人のゲストを招待すれば良いのか、呼びたい人を全員呼ぶべきなのか、悩む方は多くいるでしょう。
ここでは、「一生に一度の機会だから、たくさんの人に祝ってもらいたい」という方に向けて、大規模結婚式のメリットを紹介します。

記憶に残る華やかな結婚式にできる

ゲストが多く集まる分、場がにぎやかになり、華やかな印象の結婚式になります。披露宴の演出に対して歓声が自然と大きくなるので、大人数ならではの盛大な雰囲気を満喫できるでしょう。

挙式でのフラワーシャワーなどの演出は、人数が多いほどより華やかになります。大人数でのダンスやフラッシュモブなど、演出の内容を豪華にできるのもメリットです。

呼びたいゲストを全員呼ぶことができる

小規模の結婚式の場合、招待するゲストを厳選しなければならない難点があります。そのため、新郎新婦の両親や親戚をはじめ、友人・上司・恩師など、招待するゲストの範囲を決めるのに時間がかかってしまう方も多いのではないでしょうか。

その点、大規模な結婚式であれば、呼びたいゲストを呼ぶことが可能です。お世話になっている方に、結婚式に来てくれたお礼と、日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。

二次会を開催しなくても済む

結婚式のあとに二次会を開催するとなると、二次会用の会場を探したり、誰かに幹事を依頼したりしなければならず、時間や手間がかかってしまいます。また、ナイトウェディングの場合は、結婚式と同じ日に二次会をおこなうのは難しいものです。

結婚式を大規模なものにすれば、結婚式ですべてのゲストを呼ぶことができるため、二次会をおこなう必要がなくなります。二次会がない分ゆとりができて、結婚式だけに集中することができるでしょう。

人脈の幅が広がる

結婚式に招待することで、昔の友人との交流が再開することは多くあるでしょう。また、同じテーブルに座ったゲスト同士で交流が深まり、新たな縁をつなぐこともあります。
結婚式に出席するゲスト人数が多いほど交流の数が増え、人脈の幅が広がるでしょう。

披露宴中の歓談の時間を多めに取り、ゲストとゆっくり話せるようにするのも良い方法です。高砂でゲストが来るのを待つだけではなく、新郎新婦が積極的にテーブルを回って話しかけると、ゲストに喜んでもらえるでしょう。

 

まとめ

ゲスト人数が多いからといって、必ずしも結婚式の自己負担が増えるわけではありません。人数が多い分だけご祝儀が多めに集まるので、最終的な自己負担が少なくなるケースも考えられます。また、大規模な結婚式を挙げることで、結婚式場から割引やプレゼントなどの特典をもらえることもあります。

ゲストの人数を検討する際は、人数を増やすことで自己負担が増えるケースと減るケースの両方があることや、大規模結婚式ならではのメリット・デメリットがあることを踏まえておきましょう。そうすれば、ふたりの結婚式にとって最適なゲスト人数が見えてくるはずです。

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