結婚式の装花の節約術!華やかさとコスパを両立する節約のコツ8選

新郎新婦のメインテーブルやゲストテーブルに飾る装花は、結婚式を華やかにするために欠かせないアイテムの1つです。結婚式は何かと費用がかかるものですが、なかでも装花代の高さに驚くカップルは多いようです。

結婚式の装花代が割高なことには明確な理由がありますが、装花の選び方によっては費用を節約することもできます。しかし、装花代を節約しすぎると寂しい印象になるため、装花を節約する際は華やかさも重視することが大切です。

この記事では、結婚式の装花代の相場を踏まえ、上手に装花代を節約するコツ、装花をオーダーするときの注意点について解説します。

 

結婚式の装花代、相場はいくら?

結婚式の装花代を上手に節約するためには、まず装花代の相場を把握しておく必要があるでしょう。ここでは、装花の種類ごとの相場を紹介します。

・メインテーブル装花:5万円~10万円
・ゲストテーブル装花:4,000円~1万円(1卓あたり)
・ウェルカムスペース装花:5,000円~1万円
・ウェディングケーキ装花:5,000円~2万円
・ケーキナイフ装花:3,000円~5,000円
・ブーケ:3万円~4万円(1つあたり)

費用の相場に幅があるのは、選ぶ花の種類、生け方、ボリュームによって価格が変動するためです。費用をかければゴージャスな雰囲気になる一方、右肩上がりに費用が高くなります。
装花代は決して安いとはいえないため、かけられる費用と花のボリュームを十分に考慮する必要があるでしょう。

 

結婚式の装花が割高な理由

結婚式の装花は、市販の花よりも割高な印象がある方も多いのではないでしょうか。装花が割高になるのは、以下のような理由があります。

手数料が上乗せされているから

結婚式の装花代が高額になる理由は、花屋から納入した価格に、結婚式場側の手数料が上乗せされているためです。手数料の内訳を知ることは難しいですが、花を飾る人件費も含まれていると考えられます。

特殊加工を施す技術料が含まれているから

装花に使う花は、特殊加工されているものがほとんどです。具体的には、花が倒れないように茎にワイヤーを通す、花びらが開きすぎないように糊づけをする、といった加工が施されます。

これらは、長時間の結婚式に耐えうる装花を作るために欠かせない作業ですが、すべての花に加工が必要というわけではありません。
しかし、花の特性に合わせて加工するため、非常に手間のかかる作業です。そのうえ、特殊加工は特別な技術の要る作業であるため、技術料も上乗せされます。この技術料も、装花の値段が高くなりがちな要因の1つです。

万が一の事態に備えて余分に準備・保管しているから

結婚式の装花に使う花は、必要な本数の2~3倍の量を仕入れて保管しておく必要があります。そのため、花の本数が増えるうえに、水やりや適切な温度管理に対する保管料も上乗せされます。

必要以上に花を仕入れるのは、装花に最も良い状態の花を使うためです。輸送に気を遣っていても、茎が折れたり、花びらが落ちたりすることは避けられません。また、結婚式場の温度や湿度の環境変化で、花のコンディションが悪くなるケースもあります。

数ある花から選りすぐりのもので装花を作ることで、結婚式が終わるまできれいな状態をキープできているのです。
「花に何万円もかかるのは高すぎる」と感じるかもしれませんが、装花代は最高の結婚式を実現するために必要な費用であるといえます。

 

結婚式の装花は持ち込みできる?

結婚式の装花代が高額なことには理由があるとはいえ、「少しでも節約できないかな」と思うのが正直なところでしょう。

結婚式の費用を節約する代表的な方法として、アイテムの持ち込みがあります。ただし、装花に関しては一切NGとするところもあれば、メインテーブルとゲストテーブルの装花以外は持ち込み可とするところもあります。このように、装花の持ち込みは結婚式場によって対応が異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

装花の持ち込みができれば費用を節約できる可能性は高いですが、持ち込み料が発生する場合もあります。持ち込み料を含めても費用を節約できるかを考慮して、持ち込むかどうかを検討しましょう。

 

結婚式の装花を節約するコツ~花選び編

結婚式場の華やかさを保ちつつ、結婚式の装花代を節約するには、花の選び方がコツとなります。花は種類や条件によって価格が異なるため、以下のポイントを押さえることで費用を節約できるでしょう。

季節の花を中心に選ぶ

結婚式を挙げる時期に咲く旬の花は、野菜と同様に仕入れの価格が安くなります。季節の花を中心に取り入れることで、華やかさをキープしながら費用を抑えることが可能です。
一方、「冬にひまわりを使う」など季節外れの花を使う場合は、価格が通常の2~5倍になるため注意しましょう。

1年を通じて手に入りやすい花を選ぶ

花の種類によっては、一年を通して咲くものもあります。こういった花は、常に市場に出回るため手に入りやすく、価格も安定しているためおすすめです。
1年を通じて手に入りやすく、結婚式の装花に適した花には、ガーベラ、マーガレット、かすみ草などがあります。

インパクトのある花を選ぶ

インパクトのある花は1輪でも存在感があり、少しの量でも華やかな印象になります。
例えば、バラ、カサブランカ、牡丹、ダリアなど、大きめで目を引く花がおすすめです。グリーンとお手頃な価格の花をベースに、インパクトのある花を数本入れるだけでも、十分ゴージャスな仕上がりになります。

 

結婚式の装花を節約するコツ~飾りつけ編

結婚式の装花は、飾りつけを工夫することでも費用を節約できます。費用を抑えながら、見た目を華やかにするために、以下の方法を実践しましょう。

高価な花は造花で代用

装花に使いたい花が高価、または手に入りにくい場合、造花で代用するのも節約するコツです。造花は生花よりもやや安い傾向があります。
市販の造花には見た目が安っぽいものもありますが、生花と見分けがつかないほどクオリティの高い造花もあります。生花との見分けがつかないので、造花を使うことに抵抗がある方でも安心して使えるかもしれません。

造花で代用するなら、ボリュームが必要なメインテーブルが最適です。生花のなかに一部混ぜる、差し色になるように生花にはない色の造花を使うなど、造花を使うことでアレンジの幅も広がります。

グリーンを混ぜてボリュームアップ

装花のボリュームをキープしつつ費用を節約するには、葉っぱなどのグリーンを混ぜるのがポイントです。グリーンの葉は花よりも価格が安い場合が多く、たくさん使っても費用を抑えやすいでしょう。

おしゃれなアイテムと一緒に飾る

装花を飾るスペースが広い場合、装花だけでは物足りなく感じることがあるでしょう。
そこで装花を増やすと費用が高くなりますが、代わりにおしゃれなアイテムを一緒に飾るだけで、費用の節約につながる場合があります。例えば、キャンドルやペーパーポンポン、貝殻、イニシャルのモチーフ、洋書など、おしゃれな印象のアイテムなら何でもよいでしょう。

そもそも、装花はテーブルコーディネートの一部なので、小物を添えてもまったく問題はありません。費用を抑えつつテーブルをおしゃれにできる、おすすめの方法といえるでしょう。

花びらを散らして華やかに

装花の周りに花びらを散らすと、ボリューム感と華やかさを演出できます。
通常、ゲストテーブルの装花代を抑えようとすると、花の種類や量が少なくなり、サイズが小ぶりになってしまうことがあります。

そういった場合は、装花を囲むように花びらを散らしてみましょう。そうすれば見た目が華やかになり、小さい装花でもあまり気にならなくなります。

花器を工夫してより美しく魅せる

花を生ける花器を工夫すると、花のボリュームが少なくても存在感のある装花に仕上がります。花器を利用したアレンジ例には、以下のようなものがあります。

・透明なガラスの鉢に水を入れ、花やキャンドルを浮かせる
・円柱型の花器に水をたっぷり注ぎ、1輪の花や花びらを入れる
・小さめの花器を5~6個ほど用意し、小分けにして花を生ける
・花器の下に鏡を置き、ボリュームがあるように見せる

そのほかにも、花器を使ったアレンジのアイデアはたくさんあります。一般的な装花とはひと味違った印象になるうえに、花の量が少なく済むため費用を節約できます。

 

結婚式の装花をオーダーする際に押さえておきたいポイント

花の種類やアレンジにこだわりがなければ、花のプロであるフローリストに花選びやアレンジをおまかせしましょう。フローリストは、花をよりきれいに、かつボリューム感のあるように見せる方法を熟知しているため、結果的に費用が安く済むこともあります。

フローリストに装花をオーダーする場合、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

予算感をしっかり伝える

装花をオーダーする際には、予算感を最初にしっかり伝えることが基本です。使える予算がわからないと、フローリストも具体的な提案ができません。
また、予算感という言葉の意味は、予算に幅を持たせることを指します。装花は花の種類によって価格が変動するため「予算はだいたい○万円」と、おおまかな額を伝えるとよいでしょう。

そして、装花を結婚式場のどこに使うのか、最低限の知識を持っておくことも大切です。ウェルカムスペースやケーキなど、場所によっては装花を省ける場合もあります。装花代を上手に節約するためにも、装花を使うポイントを事前にチェックしておきましょう。

色のみ指定し、花の種類は指定しない

装花代を抑える2つ目のコツは、花の色だけを指定することです。
「絶対にこの花を使いたい」と花の種類にこだわると、予算内に収まらない可能性もでてきます。時期的に咲かない花や、海外でしか咲かない花など、高価な花は予算オーバーになることも少なくありません。

一方、花の種類はおまかせで色だけを指定すれば、その時期に出回る手頃な価格の花から、フローリストが最適なものを選んでくれます。

ただし、色を指定する場合、イメージに合う花の画像をフローリストに見せることも重要です。一口にピンクといっても、ビビッドピンクやコーラルピンクなどの種類があるように、1つの色でも濃さや明るさで印象がまったく異なります。具体的な色をフローリストに伝えることで、理想どおりの装花に仕上がるはずです。

好みのテイスト・イメージを伝える

希望の色を指定するほかに、好みのテイストやイメージを伝えることも大切です。
テイストやイメージは、大人っぽい、かわいらしい、ナチュラル、おしゃれでスタイリッシュなど、結婚式の雰囲気に合う内容を伝えましょう。

また、フローリストに相談する前に、結婚式の装花の画像をたくさんチェックしておくと、テイストやイメージを固めやすくなります。花の種類やアレンジ方法など、好みのタイプを決めておくと、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

 

まとめ

結婚式場を華やかにする装花は、市販の花よりも価格が高いのが一般的です。
結婚式場に依頼した場合の装花代が割高になるのは、手数料や花の加工にかかる技術料、予備の花の仕入れと保管料が上乗せされているから、という明確な理由があります。
装花代は決して安いとはいえないので、価格が安くなる花選び、飾りつけや造花の活用、花器を使うアレンジなどで費用を抑えましょう。

また、花の種類にこだわらず、色やテイストをフローリストに伝えることで、予算内に収まる装花を仕上げてくれます。装花のイメージをより明確にするために、装花の画像をたくさん見て、希望の色やアレンジを決めておくことも大切です。漠然としたイメージではフローリストも装花を提案できないので、ふたりで画像を見たり、好みを話し合ったりして希望をすり合わせておきましょう。

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