ふたりだけの結婚式とは?スタイル別の費用感やメリット・デメリット
結婚式といえば、家族や親戚、友人などをゲストとして招待しておこなうことが多いですが、結婚式は絶対にゲストを招待しないといけないわけではありません。カップルによっては、ふたりだけの結婚式を希望する場合もあります。
しかし、ふたりだけの結婚式とはどういうものなのか、ふたりだけの結婚式を選ぶ理由は何なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ふたりだけの結婚式とはどういったものか、人気のスタイルや費用、メリットとデメリットなどを詳しくご紹介します。
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ふたりだけの結婚式とは?
まずは、ふたりだけの結婚式は通常の結婚式と何が違うのか、どのような理由で選ばれるのかという基本的なことについて解説します。
ふたりだけで挙げる結婚式とは?
ふたりだけの結婚式というのは、文字どおり新郎新婦だけで挙げる結婚式のことです。家族や親戚、会社の上司や友人などのゲストは招待しません。
ふたりだけで結婚式をおこない、披露宴はしないというケースが多いようです。
ふたりだけの結婚式を選ぶ理由
ふたりだけの結婚式を選ぶ理由については、次の3つが挙げられます。
招待するゲストに関する心配をしなくて済むから
ゲストを招待する結婚式では、多くのゲストが参列しやすい日程や、アクセスの良い結婚式場を選ぶという配慮が必要になります。そうなると、日取りは人気の高い土日や祝日になり、希望の日程では予約が取れない可能性もあるでしょう。
また、家族や親戚が遠方に住んでいる場合は、結婚式の前日や当日に宿泊できるよう、ホテルなどの用意も必要になります。
ほかにも、親戚はどこまでを招待するのか、職場の上司や同僚・学生時代の友人は何人くらい招待するのかなども考えなければなりません。ゲストに関して決めることが数多くあり、結婚式を控えたカップルの負担になってしまうこともあります。
その点、ふたりだけの結婚式ならゲストがいないので、このようなゲストに関する心配をする必要がなくなり、負担が軽減されます。
結婚式の費用を抑えたいから
結婚式にゲストを招待する際は、招待状や席次表などのペーパーアイテムを用意したり、料理や引出物を手配したりと準備が必要です。こうした準備にかかる費用は、ゲストが多いほど高くなりますが、ふたりだけの結婚式ならゲストがいないので、準備に関する費用を大幅に抑えられます。
貯金は少ないけれど結婚式は挙げたい、というカップルがふたりだけの結婚式を選ぶことが多いようです。そのほかにも、「仕事が忙しくてあまり時間が取れない」「なるべく早く結婚式を挙げたい」というカップルにも選ばれています。
大勢の前で結婚式を挙げるのが恥ずかしいから
「多くのゲストに祝ってもらいたい」というカップルがいる一方で、「多くのゲストがいると緊張してしまう」というカップルもいます。
例えば、キリスト教式の結婚式では誓いのキスをおこないますが、ゲストが見ている前では恥ずかしいと感じる方がいるようです。また、注目を浴びる演出が苦手であれば、新郎のスピーチや花嫁から両親への手紙などの一般的な演出も、避けたいと感じるカップルもいるでしょう。
このように、ゲストの目を気にせず自然に振る舞える結婚式を希望するカップルが、ふたりだけの結婚式を選ぶケースもあります。
ゲストを招待する通常の結婚式にするのか、ふたりだけの結婚式にするのかは、ふたりがどのような結婚式を希望しているのかによっても変わります。お互いが希望する結婚式について、しっかり話し合って決めましょう。
ふたりだけの結婚式のメリット
ふたりだけの結婚式には、大きく分けて4つのメリットがあります。
結婚式の準備内容も少なくなるので費用を抑えることができる
ふたりだけの結婚式では、ゲストを招待する場合に必要な招待状や席次表などのペーパーアイテムをはじめ、料理や引出物の手配などを準備する必要がありません。そのため、結婚式までにやるべきことがグッと減り、準備にかける手間や負担が少なくなります。
同様に、ペーパーアイテムや料理、引出物の費用がかからないため、結婚式の費用そのものを抑えることができるのも大きなメリットです。ふたりだけの結婚式にかかる費用は、挙式料・衣装代・ヘアメイク代程度で、DVDや写真撮影を加えても、それほど高くはなりません。
ふたりの貯金だけで結婚式を挙げたい方や、できるだけ費用を抑えたい方にとって、一番のメリットといえるでしょう。
結婚式の準備期間が短くなる
ゲストを招待する結婚式の場合、通常は準備に半年ほどかかりますが、ふたりだけの結婚式なら3ヵ月もあれば十分に準備が整います。先述したように、招待状や席次表、料理や引出物などの手配をする必要がなく、準備に手間がかからないからです。
「数ヵ月後に転勤することが決まったので、その前に結婚式を挙げたい」「妊娠しているので、お腹が目立たないうちに結婚式を挙げたい」など、できるだけ早めの結婚式を希望するカップルにとって、準備期間が短くて済むことはメリットいえます。
結婚式の日程が調整しやすくなる
ゲストが参列しやすい日程に合わせて結婚式を挙げようとすると、どうしても土日・祝日になってしまい、結婚式場の予約が取りにくくなります。また、ゲストにとってアクセスが良い場所を選ぼうと思うと、なかなか結婚式場が決められないこともあります。
ふたりだけの結婚式ならば、日程や場所選びでゲストに配慮する必要がないため、ふたりの希望さえ合えば、予約の取りやすい日程や結婚式場を選ぶことができます。
結婚式とハネムーンを一緒にすることができる
ふたりだけの結婚式では、海外や国内のリゾート地で結婚式を挙げたあと、そのままハネムーンを過ごすというプランも選べます。
海外での結婚式を希望していても、ゲストの負担が大きくなることを考えると難しい場合もありますが、ふたりだけならハードルも下がって選びやすくなるようです。海外ならハワイやグアムなどのリゾート地、国内なら北海道や沖縄、軽井沢が人気ですが、ふたりだけならフライト時間の長いヨーロッパも良いかもしれません。
ふたりだけの結婚式は、準備が楽で費用を抑えられるという大きなメリットがあります。少ない自己資金で、できるだけ早く結婚式を挙げたいカップルにとって、選択肢の1つとなるでしょう。
ふたりだけの結婚式のデメリット
ふたりだけの結婚式にはメリットがある一方、次のような3つのデメリットもあります。
ふたりだけだと結婚式を挙げられない結婚式場もある
ふたりだけの結婚式では挙式のみをおこなうことが多いですが、多くの結婚式場は挙式と披露宴がセットになっているため、挙式のみでの利用に対応していないこともあります。
特に、一組のカップルのために貸し切りにしなければならない会場では、ふたりだけの結婚式を受け付けていない場合もあるので、注意が必要です。
親族からの了承がなかなか得られない可能性もある
多くの親は、人生の節目である結婚式で娘や息子の晴れ姿を見たいと思っているものです。
親の世代によっては、結婚式は盛大におこなうというのが一般的なこともあるため、ゲストのいない、ふたりだけの結婚式には抵抗があり、反対されるケースもあるようです。
親の理解を得るためには、ふたりだけで結婚式のスタイルを決めるのではなく、ふたりだけの結婚式を希望する理由を添えて、相談するようにしましょう。
また、結婚式には親戚へのお披露目や挨拶をする場としての役目もあります。そのため、ふたりだけの結婚式を挙げた場合は、親戚への挨拶や行事への出席などで礼儀を尽くすことも大切です。
ふたりだけの結婚式なので少し寂しく感じるかも
祝福の言葉をかけてくれるゲストがいないことで、ふたりだけの結婚式は少し寂しく感じるかもしれません。親戚や友人から、寂しそうなどとネガティブなイメージを持たれることもあるでしょう。
たしかに、結婚式当日の感動を親や友人と共有することはできませんが、ふたりだけの大切な思い出という特別感はうれしいものです。もし、ふたりだけの結婚式をしたあとで「もっと盛り上がる結婚式がしたい」という気持ちが強く残るようなら、家族や友人を招いて結婚記念パーティーを開くとよいでしょう。
ふたりだけの結婚式の費用やスタイル
ふたりだけの結婚式にもいくつかのスタイルがあり、それぞれ費用も異なります。
ここでは、おもなスタイルとして3パターン紹介します。
国内でリゾートウェディング
国内のリゾート地にあるチャペルで結婚式を挙げるスタイルで、北海道や沖縄、軽井沢などが人気です。開放感のあるリゾート地でリラックスして結婚式を挙げたあとは、そのまま新婚旅行として過ごせます。
また、国内のリゾート地なら、結婚記念日の旅行や家族旅行でも訪れやすいので、将来はふたりで思い出の場所へ旅行するという楽しみもできるでしょう。
費用は、挙式料のみだと数万円~20万円が相場ですが、衣装代や写真撮影代、旅行代は別なので、シーズンによっては費用が大きく変わります。
海外でリゾートウェディング
海外のリゾート地で結婚式を挙げるスタイルでは、ハワイやグアム、バリ島などのビーチリゾートを中心に、ヨーロッパのチャペルも人気です。新婚旅行を兼ねて、海外で結婚式をしたいというカップルには、とても魅力的なスタイルといえます。
写真撮影では、海外ならではの景色のなかで、フォトジェニックなシーンも実現できるでしょう。
費用は、海外での挙式料のみだと数万円~30万円が相場ですが、衣装代や写真撮影代、旅行代は別になります。現地までの渡航や滞在にかかる金額によって、必要な費用にも大きな差が出るので、事前にウェディングサロンや海外挙式プランのある旅行代理店に相談してみるとよいでしょう。
ふたりだけの神前式
神社で結婚式を挙げる神前式は、近年の和婚ブームで憧れを持つ方も多いようです。和装に身を包み、厳かな雰囲気のなかでおこなうため、本格的な和の儀式を体験できます。
神社での挙式料は、20万円~25万円が相場ですが、和装での結婚式なので、衣装代や写真撮影代のほかに着付け料や、必要に応じてかつらのレンタル料が加わります。
神社によっては、すべての費用を含めた挙式プランを用意していることもあります。ただし、神社での挙式に必要な初穂料(玉串料)がプランに含まれているのか、別途必要なのかは、事前に確認しておきましょう。
いずれのスタイルでも、挙式料のみならそれほど高くはありません。最も大きな差がでるのは現地までの旅行代や滞在にかかる費用であるため、長期休暇や旅行シーズンを避けたり格安航空会社を利用したりして、費用を抑える工夫をするとよいでしょう。
まとめ
ふたりだけの結婚式は、ゲストを招待するための準備に手間や費用がかかりません。そのため、少ない自己資金で、できるだけ早く結婚式を挙げたいカップルにはメリットが大きいでしょう。ゲストの負担を考慮する必要がないので場所を選ばず、新婚旅行を兼ねた結婚式を挙げることもできます。
その一方で、デメリットとして、親や親戚からの理解が得られにくいことが挙げられます。ふたりの考えや気持ちを伝えながら「ふたりだけの結婚式をしたいと思っている」と相談して、理解を得られるように努力することも必要になるでしょう。
このように、ふたりだけの結婚式にはメリットがある一方で、デメリットもあります。そのなかでも、親や親戚の理解を得られない可能性があることは、一番のデメリットでしょう。ふたりの考えや気持ちを理解してもらえるように事前に相談して、晴れやかな気持ちで結婚式を挙げられるようにしましょう。
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。