少人数結婚式の予算はいくら?少人数ならではのメリット・デメリット
少人数のアットホームな結婚式がしたい場合、予算はどの程度必要となるのでしょうか。
そもそも少人数といっても何名くらいを想定すれば良いのか、さらに少人数結婚式のメリットやデメリットなども気になるところです。
少人数といわれる結婚式のゲスト数やトレンドに加え、費用の目安やメリット、デメリットをご紹介します。少人数結婚式の規模感や予算感をつかんで、実際に少人数で結婚式をおこなう際の参考にしてみてください。
\少人数結婚式のスタイル別費用例をご紹介/
目次
近年、少人数結婚式を選ぶカップルが増えている
ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020によると、2019年4月から2020年3月の間に結婚式や披露宴をおこなった、あるいは予定があった方のうち少人数での結婚式を挙げた割合は以下のようになっています。
・ゲスト10人未満の結婚式を選んだカップル:2.7%
・ゲスト10~20人未満の結婚式を選んだカップル:6.0%
・ゲスト20~30人未満の結婚式を選んだカップル:5.0%
・ゲスト30~40人未満の結婚式を選んだカップル:5.9%
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020調べ
全体の19.6%のカップルが、ゲスト40人未満の少人数結婚式を選んでいることになり、この割合は年々増加傾向にあります。
なお、一般的な結婚式の平均ゲスト数は66.3人ですが、少人数結婚式の人気も影響し、年々減少傾向にあります。
つまり、近年は大規模な結婚式よりも、40人未満といった小規模な結婚式を選ぶカップルが増えてきていることがわかります。
少人数結婚式は、以下のような要望を持つカップルに適した結婚式だといえるでしょう。
・本当に親しいゲストだけを招待したい
・結婚式はしなくても良いけど、けじめとしてやっておきたい
・派手な演出は恥ずかしいけれど、思い出になるアットホームな結婚式にしたい
【少人数結婚式の予算】費用の目安
同じくゼクシィ 結婚トレンド調査 2020のデータによると、結婚式にかかる費用の総額平均は362万3,000円、ゲスト数の平均は前述のとおり66.3人となっています。
この数値をもとに算出したゲスト一人あたりの費用は5万4,000円となり、これをゲストの人数ごとに算出すると、それぞれの費用目安は以下のようになります。
・ゲスト10人の結婚式:54万円
・ゲスト20人の結婚式:108万円
・ゲスト30人の結婚式:162万円
・ゲスト40人の結婚式:216万円
なお、上記の金額はあくまで目安となります。
披露宴はおこなわず挙式だけなど、シンプルなセレモニーのみをおこなうスタイルであれば10万円~30万円でおこなえます。結婚式場によっては数万円からでも可能でしょう。
挙式に加えて会食(一人あたり2万円想定)をおこなうスタイルであれば、費用の目安は以下のように計算できます。
挙式+会食スタイルの費用目安=10万円~30万円+2万円×人数
これは、上記の挙式のみをおこなう場合の費用に一人あたりの食事代をプラスする計算となります。コースの内容や会食する場所によって変動することに注意しましょう。
このように、結婚式そのもののスタイルを変えることで、費用を大きく抑えることが可能です。ただし、上記の金額に衣装代(最大20万円程度)がプラスでかかる可能性もあります。
【少人数結婚式の予算】ご祝儀の目安
ここではゼクシィ 結婚トレンド調査 2020で発表されている、ご祝儀総額の平均227万8,000円と平均ゲスト数66.3人をもとに、平均的なご祝儀の目安も見てみましょう。
上記データから計算すると、一般的なご祝儀の平均額は3万4,000円程度となります。
ここから、ゲストの人数ごとに算出したご祝儀の目安は以下のとおりです。
・ゲスト10人の結婚式:34万円
・ゲスト20人の結婚式:68万円
・ゲスト30人の結婚式:102万円
・ゲスト40人の結婚式:136万円
ただし、少人数結婚式のゲストには親族の割合が大きいケースが多いため、上記の目安よりもご祝儀が高くなる可能性が考えられます。
ご祝儀の目安をより詳細に計算したい場合には、以下の関係性別のご祝儀平均を用いるとよいでしょう。
・友人・同僚:3万円
・恩師:3万9,000円
・上司:4万3,000円
・親族:7万円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ
親族のみの少人数結婚式などでは、ご祝儀が事前に渡されるケースもありますが、一般的には、結婚式当日に受付で渡されることがほとんどです。結婚式の費用が後払いでない場合、ご祝儀は費用を支払ったあとに受け取ることになるため、自己負担分も含めて多めに予算を確保しておく必要があります。
【少人数結婚式の予算】自己負担の目安
次に、これまでに算出したデータを使い、少人数結婚式に必要な自己負担額の目安を計算してみましょう。自己負担額は以下の計算式で求められます。
自己負担額=結婚式の費用総額-入ってくるお金(ご祝儀など)
上記の計算式をもとにゲスト人数ごとの自己負担額の目安を算出すると、それぞれ以下のようになります。
・ゲスト10人の結婚式:54万円-34万円=20万円
・ゲスト20人の結婚式:108万円-68万円=40万円
・ゲスト30人の結婚式:162万円-102万円=60万円
・ゲスト40人の結婚式:216万円-136万円=80万円
また、親・親族からの援助が受けられる場合には、上記の金額から援助額を引いたものが自己負担額です。実際に、親や親族から費用の援助があった人は71.3%で、援助の平均額は172万1,000円となっています。
結婚式のスタイルや演出、会食の有無やグレードに加え、期待できるご祝儀や援助の有無も含めて金額を確認し、おおよその予算の目星を付けておくとよいでしょう。
少人数結婚式のメリット
少人数結婚式の費用の目安がわかったところで、少人数結婚式を選んだ場合のメリットについて紹介します。
アットホームな雰囲気で結婚式が挙げられる
少人数結婚式の最大のメリットは、何といってもアットホームな雰囲気の結婚式が挙げられることでしょう。
通常の結婚式では、友人・知人のほか、会社の上司や恩師なども招待するため、フォーマルな雰囲気になる場合が多いです。さらに、「大人数の前では緊張してしまう」という新郎新婦も多く、気疲れしてしまうことも少なくありません。
その点、少人数結婚式は気心の知れた友人や親族を中心に招待するため、ゆったりとリラックスして結婚式を楽しむことができるでしょう。
リーズナブルに結婚式が挙げられる
先述のとおり、少人数結婚式はリーズナブルに挙げられるケースが多くあります。結婚式のスタイルも、挙式のみや会食付きなどフレキシブルに選ぶことが可能です。
費用面で結婚式を諦めようと考えているなら、ぜひ少人数結婚式を検討してみてください。費用を大幅に抑えながらも、大切なゲストと思い出深い結婚式が挙げられることは、少人数結婚式の大きなメリットといえます。
ゲストが少ないため、準備が比較的楽である
一般的に、結婚式を挙げるには招待状や引出物の手配、席次表の作成など、ゲストを招待するための準備に時間と手間がかかります。結婚式に招待する人数が増えるほど、準備にかかる負担も大きくなるものです。
その点、少人数結婚式であれば招待するゲストが少ないため、これらの負担がかなり軽くなります。
ゲスト一人ひとりに細やかなおもてなしが可能
少人数結婚式では、招待するゲスト人数が少なく準備が楽になる分、ゲスト一人ひとりに対して細やかな配慮が可能です。
ペーパーアイテムを手作りする、ゲストによってデザインを変える、といった工夫もしやすく、引出物を一人ひとりの顔を思い浮かべながら選ぶのも楽しいものです。
料理やドリンクにこだわったり、演出でもゲストと触れあえる時間を十分に取れたりと、人数が少なければ、それだけゲストに喜んでもらえる丁寧なおもてなしができます。
このように、招待するゲストを少人数に絞ることによって、費用や準備の負担を大きく減らすことができます。その分、こだわりたい部分にじっくり時間と手間をかけ、各ゲストに対する最高のおもてなしをすることで、祝福ムードに包まれたアットホームな雰囲気の結婚式が挙げられるでしょう。
少人数結婚式のデメリット
最後に、少人数結婚式のデメリットについても紹介します。メリットだけでなくデメリットになり得る部分に関しても十分に理解しておくことで、より納得して少人数結婚式を選ぶことができるでしょう。
少々華やかさには欠ける
結婚式場や演出によっても異なりますが、やはり規模が小さくなれば華やかさや豪華な雰囲気にはやや欠けるでしょう。
「とにかく豪華な結婚式にしたい」「にぎやかで大人数に囲まれた結婚式を挙げたい」と希望するなら、少人数よりも多くのゲストを招待したほうが満足度は高くなるでしょう。
対応できる結婚式場が限られる
近年では、さまざまなスタイルに対応可能な結婚式場が増えてきたとはいえ、まだまだ大規模な結婚式向けの式場が多く、「○名以上で利用可」といった条件が付いているところもあります。
たとえ条件が付いていなくても、大きな結婚式場を利用すると、少人数の場合は寂しい印象になってしまうでしょう。
なかには、そもそも少人数結婚式に対応していない式場もあります。そのため、少人数結婚式を多く対応している式場を選ぶ、レストランを貸し切りにしてパーティーをおこなう、などの選択肢も考えておいたほうがよいでしょう。
自己負担がかえって多くなる恐れがある
少人数結婚式はゲスト人数が少ない分、ゲストの料理やドリンク、引出物などにかかる費用を通常の結婚式よりも安く抑えられます。しかし、結婚式には新郎新婦の衣装代や装花代など、ゲスト人数に左右されない費用もあります。
人数が少ない分、ゲストからいただくご祝儀も少ない可能性があるため、結果的にかえって新郎新婦の自己負担が多くなる、といった可能性もゼロではありません。
自己負担が予想よりも大きく超えて困ることのないよう、結婚式にかかる費用と入ってくるお金のバランスに気を付けましょう。
まとめ
結婚式の平均的なゲスト人数は66.3人とされていますが、ゲストが40人未満の少人数結婚式も年々増えてきています。
少人数結婚式は、対応可能な結婚式場が限られている、大人数の結婚式に比べると賑やかさや華やかさに欠ける、といったデメリットもありますが、費用がリーズナブルであること、アットホームな雰囲気で結婚式が挙げられること、ゲスト一人ひとりに丁寧なおもてなしができることなど、メリットも非常に大きいです。
大人数のフォーマルな雰囲気が得意でない方、大勢の前では緊張するという方は、これらのメリット・デメリットを理解したうえで、少人数結婚式を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。