入籍と引っ越しの順番は?ベストなタイミングや手続きの流れをわかりやすく解説!

入籍と引っ越しの順番は?

結婚を控えたカップルにとって、入籍と引っ越しのタイミングは悩みどころです。どちらを先にすべきか、同時に行うべきか、それぞれのメリットは何か、悩んでいるカップルも多いのではないでしょうか。

ここでは、入籍と引っ越しの最適なタイミングや手続きの流れを詳しく解説します。効率的に手続きを済ませ、新生活をスムーズにスタートさせるためのポイントをお伝えします。

入籍と引っ越しのベストなタイミングは「ほぼ同じ時期」

引っ越しと入籍はほぼ同時がベスト!

入籍と引っ越しのタイミングに決まりはありませんが、最も効率的なのは「ほぼ同じ時期」に行うことです。それはなぜなのかを説明します。

同時だと婚姻届の住所と転出届の住所を同じにできる

入籍は引っ越し後2週間以内に行うのが最もスムーズです。これは、引っ越しにともなう転出届および転入届の提出は「引っ越しの前後14日以内」に行う必要があるためです。

入籍と引っ越しが2週間以上離れてしまう場合、それぞれ別々の手続きが必要になります。しかし、2週間以内であれば転入届と同時に婚姻届を提出できるのです。

そうすると、氏名変更と住所変更が一度で行えるので、手続きがシンプルになります。また、免許証やクレジットカードなどの氏名や住所変更手続きも一度に済ませられます。

勤務先での手続きも一括で済ませられる

入籍と引っ越しを同時に行うもう一つのメリットは、勤務先での手続きを一括で済ませられることです。

入籍すると、社会保険などの手続きが必要になります。氏名と住所が同時に変更されれば、手続きも一度で済み、手間を省くことができます。

入籍と引っ越しの順番3パターン

入籍と引っ越しの順番は、3つのパターンが考えられます。

①先に引っ越しをしてから入籍する

引っ越しを先にするパターンです。

入籍日を待たずに、先に一緒に暮らし始めたいケースなどはこのパターンになるでしょう。

②入籍してから引っ越しをする(入籍を先にする)

入籍を先にするパターンです。

引っ越しの予定が少々先でも、それを待つことなく入籍をする場合などが該当します。

③ほぼ同じ時期に引っ越しと入籍をする

引っ越しと入籍をほぼ同時(14日以内)に行うパターンです。

入籍のタイミングで一緒に住み始める場合は、多くのカップルがこのパターンになるでしょう。

入籍と引っ越しをする際の手続きの流れを解説!

カップルで役所に書類を提出しに行っている様子

入籍と引っ越しの順序によって、手続きの流れが変わります。ここでは、3つのパターンに分けて手続きの流れを解説します。

①ほぼ同じ時期に引っ越しと入籍をする場合

入籍と引っ越しをほぼ同じ時期(引っ越しから入籍までが14日以内)に行う場合、手続きは以下のような流れになります。

  1. 転出届を提出
  2. 引っ越し
  3. 新住所の役所に婚姻届・転入届を提出
  4. 各種氏名・住所変更手続き

この場合、婚姻届と転入届を同時に提出でき、各種氏名変更と住所変更も同じタイミングで行うことができるため、非常にスムーズです。可能な限り、この流れで手続きをすすめるとよいでしょう。

②引っ越してから 1ヶ月後に入籍する場合

引っ越してから1ヶ月後に入籍をする場合、手続きは次のような流れになります。

  1. 転出届を提出
  2. 引っ越し
  3. 転入届を提出
  4. 各種住所変更手続き
  5. 婚姻届の提出
  6. 各種氏名変更手続き

住所変更と氏名変更が別タイミングとなるため、手続きがやや複雑になります。

③入籍後2週間以上あけて引っ越しする場合

入籍から2週間以上あけて引っ越しをする場合、次のような流れで手続きを行います。

  1. 婚姻届の提出
  2. 各種氏名変更の手続き
  3. 転出届を提出
  4. 引っ越し
  5. 転入届の提出
  6. 各種住所変更の手続き

こちらも、氏名変更と住所変更が別タイミングとなるため、手続きが複雑になります。

転入・入籍後に住所や氏名を変更するもの一例

入籍と引っ越しにともなって、住所・氏名の変更手続きは他にも必要です。ここでは一例を紹介します。

【役所でできる手続き】

  • ・印鑑登録
  • ・マイナンバーカードの記載事項変更
  • ・住民票、婚姻届受理証明書の取得
  • ・公的医療関連の手続き(年金・保険など)


【役所以外の公的機関で行う手続き】

  • ・運転免許証の氏名・住所変更
  • ・パスポートの書き換え
  • ・自動車関連の手続き(車検証の記載事項変更、自動車保険の異動)


【その他の手続き】

  • ・銀行口座の名義・住所変更
  • ・クレジットカードの名義・住所変更
  • ・生命保険などの名義・住所・受取人変更
  • ・勤務先での手続き
  • ・各種会員登録情報の変更

手続きの際に注意したいポイント

役所の窓口で住民票を受け取っているようす

手続きについて注意しておきたいポイントについて解説します。

①手続き後は住民票の写しを忘れずに手に入れよう

入籍と引っ越しをし、氏名と住所が変わったら、その場で住民票の写しを入手するのがおすすめです。

転入や入籍によって住所・氏名が変わった後は、まず運転免許証の名義変更を行うことが多いはず。そして、そのためには住民票の写しが必要です。

免許証は身分証明になるため、免許証の氏名と住所の変更さえ済んでいれば、クレジットカードなど他の名義変更はスムーズに進められるでしょう。

②よほどの理由がない限り、転出届の提出は引っ越し前に

転出届を提出するタイミングは、「引っ越しの前後14日以内」です。しかし、よほどの理由がない限り、転出届の提出はここまでの説明通り引っ越し前に行うのがいいでしょう。

引っ越しを済ませた後であっても、引っ越し日の前後14日以内であれば問題なく受理されます。これを利用して「転出」「転入」「入籍」の手続きをすべて同じタイミングで行うことも可能です。

ただし、実際は引っ越しによって体が移動するのにともなって手続きを行うのが望ましいとされています。特に引っ越しによって市区町村が変わる場合、転出の手続きは引っ越し前の市区町村で行う必要があるため、結局二度手間になることもあります。

手続きは郵送でも行えますが、転出証明書が返送されるのに1週間程度かかるため、旧住所に住んでいる間に転出の手続きをしておいたほうがスムーズです。

③手続きを忘れると罰則が課せられるおそれも

転出届の提出は「引っ越し日の前後14日以内」、転入届の提出は「引っ越し後14日以内」に行うよう義務付けられています。

正当な理由がなくこれを怠ると、どちらも最大5万円以下の過料が課せられるおそれがあります。

引っ越しや入籍にともない、ふたりの周りはバタバタと慌ただしくなるもの。その中でも手続きの時間はしっかりと確保し、忘れずに行うようにしましょう。

入籍と引っ越しに関するよくある質問

ここでは、入籍と引っ越しに関するよくある疑問にお答えします。

結婚と引っ越しがずれるとめんどくさいですか?

入籍と引っ越しがずれると、手続きが煩雑になる場合があります。

例えば、入籍後しばらくしてから引っ越す場合、旧住所で各種氏名変更手続きを行い、引っ越した後に各種住所変更手続きを行うことになります。

一方で、引っ越し後14日以内に入籍する場合は、転入届と入籍届を同時に提出できるため、氏名と住所が一度に変更され、各種手続きもスムーズに済みます。

入籍と転居はどちらが先ですか?

入籍と転居の順番に決まりはありません。

しかし、手続きの効率性を考えると、ほぼ同じ時期に引っ越しと入籍をすることがおすすめです。具体的には、引っ越し後2週間以内に入籍するのがスムーズです。

住所が違うまま入籍できますか?

はい、住所が違うままでも入籍はできます。

ただし、夫婦は同居してお互い協力し合って助け合うことが民法第752条に定められています。しかし、夫婦が同意していて、正統な理由があると認められれば、違反にはなりません。

まとめ

入籍と引っ越しは、ほぼ同じ時期に行うのが最も効率的です。これにより、婚姻届と転入届を同時に提出でき、氏名変更と住所変更の手続きを一度に済ませられます。

ただし、どの順番でも手続き自体は可能なので、カップルの事情に応じて柔軟に対応することが大切です。手続きの期限や必要書類にも注意を払い、新生活に向けて準備を整えましょう。

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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