1.5次会と披露宴のプログラムの違いは?現役司会者が解説!
1.5次会ってなんとなく「カジュアルなウェディング」という印象が強いですよね。 そんな漠然としたイメージに、少しの不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ー1.5次会はプログラムで何が披露宴と違うの?ー
よく聞かれるこの質問に、現役司会者がお答えしていきます。
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ズバリ!特段違わなきゃいけないことはありません
”披露宴と二次会の間”という意味を持つ「1.5次会」ですが、披露宴と違わなくてはいけない点、というのはございません。
祝辞をいただいたって、余興をしてもらったって、花嫁の手紙を読んだって披露宴で行われることと全く同じことをしたって良いのです。
逆を言えば、祝辞や余興、感動のクライマックスがなくたって、二次会と同じようなプログラムでも良いのです。
「プログラム」という点においては、”新郎新婦さまの気持ちひとつ”というところが正直な意見です。
じゃあ違いってどこ?
大きく変わってくる点は、「祝儀制」か「会費制」かというところです。
それに伴い、料理を「コース料理」にするか「ビュッフェスタイル」にするか、席を「指定席」にするか「自由席」にするか、なども変わってきます。
より披露宴に近いのであれば「祝儀制」×「コース料理」×「指定席」、カジュアルにしたいのであれば「会費制」×「ビュッフェスタイル」×「自由席」です。
「プログラム」には一見関係ないようにも見えますが、この「祝儀制」「会費制」というところは少しだけ、プログラムにも気を遣うべきポイントなんです。
祝儀制と会費制‥プログラムに何の関係がある?
ご祝儀を包む場合、皆さんはいくら包みますか。
ご友人であれば3万円が一般的ですが、上司やご親族はいかがでしょうか。
祝儀制であれば、お料理をコースにしたり、引出物を用意したりしますよね。そういった「お礼」の想いを何かしらでお返ししなくてはいけません。
例えば、祝儀制なのにお料理がビュッフェスタイルで、引出物がなかった場合、お友達の幸せを見れればそれで良い!と思う方もいらっしゃいますが、ちょっと常識ないんじゃない?って思われてしまう可能性もゼロではないです。
そんなとき、ゲスト全員に豪華景品があたる手のこんだゲームが行われたらどうでしょう。祝儀制だったことが納得に変わる可能性がありますよね。
二次会の場合、新郎新婦の負担額がほぼゼロだったり、数十万円でできることがありますが、新郎新婦が支払いをしなくてよいお金は、ゲストが支払ってくれているということです。
1.5次会も、会費の金額やプランによって新郎新婦の負担額がかなり変わってきます。
ちょっと現実的なお話ですが、せっかく来てくれる方々の気持ちも考慮した方が良いと思います。
それが、お料理やお飲み物などのサービス面なのか、プログラムなのか。もしプログラムの中で、いただいたお祝いに対しての感謝を示したいのであれば、何かゲストの方々が楽しめるようなイベントなどを取り入れてみるのも1つの考え方です。
披露宴や1.5次会の司会をする中で、冷静にゲストの表情を見たり話し声を聞いていると 良い声がほとんどですが、ちょっと不満に感じている声も聞こえてきます。
きっと列席してもらう方々は、今後もお付き合いをしていきたい大事な方ばかりだと思います。ゲストの皆さんにとっても、楽しい一日であるようにできたら素敵ですね。
1.5次会と披露宴のプログラムの比較
特段違わなくては”いけない”点はないと言いましたが、実際に行われているプログラムはどうなのでしょうか。
例を挙げて比較してみましょう。
披露宴のプログラム
地域差はありますが、披露宴のプログラムのベースをご紹介します。
新郎新婦入場
司会者より開宴挨拶
新郎よりウェルカムスピーチ
司会者よりプロフィール紹介
主賓の方より祝辞のご挨拶
乾杯のご発声
ー歓談ー
ケーキ入刀・ファーストバイト
友人よりお祝いのスピーチ
新婦お色直し退場
新郎お色直し退場
プロフィールムービー上映
新郎新婦お色直し入場
キャンドルサービスなどの演出・各テーブルを回ってお写真撮影・余興
ー歓談ー
花嫁のお手紙朗読
花束や記念品の贈呈
両家代表のご挨拶・新郎のご挨拶
新郎新婦退場
エンディングロールの上映
お見送り
地域や披露宴を執り行う会場によって順番が異なる部分はありますが、おおよそベースとなるプログラムはこのような流れです。
最近は、披露宴でもカジュアルなスタイルを選ぶ方が多く、会社関係の方を呼ばなかったり、友人に負担をかけたくないとスピーチや余興を頼まなかったり、演出を行うよりデザートビュッフェなど、直接ゲストが楽しめるプログラムを選ぶ傾向にあります。
プログラムにおいては、より1.5次会との境目がなくなってきていて、司会者にとっても、果たして何が違うんだろう‥と思ってしまうこともある程です。
1.5次会のプログラム
続いては1.5次会のプログラムを、今度は2パターンご紹介していきます。
例① 海外挙式後の1.5次会プログラム(友人のみ列席・お色直しなし)
挙式映像の上映
新郎新婦入場
司会者より開宴挨拶
新郎よりウェルカムスピーチ
乾杯のご発声
ケーキ入刀・ファーストバイト
各テーブルを回ってお写真撮影
ー歓談ー
ゲームやクイズなどのイベント
ー歓談ー
プロフィールムービーの上映
新郎新婦よりご挨拶
新郎新婦退場
お見送り
例② お披露目をかねた1.5次会のプログラム(会社関係以外列席・お色直しあり・宴内挙式あり)
~宴内挙式(人前式)スタート~
司会者より前説
新郎入場
新婦入場(お父様やお母様などのエスコートにより)
お引渡し
司会者より開式挨拶
誓いの言葉
指輪の交換・披露
結婚証明書署名・披露
誓いのキス
承認の拍手・司会者より成婚宣言
司会者より1.5次会開宴の挨拶
新郎よりウェルカムスピーチ
ケーキ入刀・ファーストバイト
乾杯のご発声
ー歓談ー
新婦お色直し退場
新郎お色直し退場
プロフィールムービー上映
新郎新婦お色直し入場
ー歓談ー
花嫁のお手紙朗読
花束や記念品の贈呈
両家代表のご挨拶・新郎のご挨拶
新郎新婦退場
エンディングロールの上映
お見送り
いかがでしょうか。例①と②では大きくプログラムが変わりますね。
①の場合は、海外で挙式をした後、友人のみを招いた1.5次会なので、歓談が多く、新郎新婦もゲストも自由にしゃべったり写真を撮ったりできる時間が多いです。
②の場合は、”お披露目”という目的があるので、約10分ほどの挙式をパーティ内で行っています。
ご家族・ご親族もいるので、クライマックスシーンは披露宴と全く同じです。
披露宴と比較すると、どちらも「ゲストが自由に過ごしていい」シーンが多いですが、②はとても披露宴と近いプログラムになっていますね。
先にもお伝えしましたが、披露宴と似ていても二次会に近くても良いので、プログラムの幅はとても広いのです。
気をつけるべきポイント
披露宴に近くても、二次会みたいでも良いと言いましたが、「気を付けておきたいポイント」があります。
新郎新婦の希望をテーマに置いて全然問題はないのですが、ちゃんと礼節をわきまえておくことも大事です。
・ご家族ご親族には前もって1.5次会にすること、招待するのかしないのかを伝えておくこと
・会社関係を呼ばない場合も、結婚の報告と併せて身内のみで挙式を執り行う旨を伝えておくこと
・会社関係を呼ぶが、祝辞などをいただかない場合も、理由を添えて了承を得ておくこと
今やSNSで情報が溢れています。
身内や親友だけ…と思って声を掛けなかった方々に、友人知人のSNSから知られてしまうこともあります。
「言っておけば良かった」がないように、披露宴と違う点については、関係する方々に一言伝えておくと良いです。
カジュアルなところが魅力的な1.5次会です。
良い意味でカジュアルに楽しんでもらえるよう、参考にしてみてくださいね。
≫スマ婚会費制パーティー
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。