結婚後の生活費はどうする?【2025年】リアルな収入と生活費のパターンを大公開!

食費に光熱費、ローンの支払い…結婚後の生活費はどれくらいかかるのでしょうか。
カップルの収入の事例と生活費のパターンをご紹介します。
あなたは多い方?少ない方? 気になる生活費について考えてみましょう。
最終更新日:2025年8月16日
目次
結婚後の生活費をパターン別に考えよう!
愛する者同士で結婚したとはいえ、お金がなければ結婚生活は成り立ちません。
たとえ贅沢な生活を望んでいなかったとしても、子どもができたときを見越した収入は欲しいはず。
そこで、さまざまなカップルの事例を参考に、夫婦のお金事情をご紹介します。
近年は食料品やエネルギー価格の上昇が続き、固定費・変動費ともに以前より膨らみやすくなっています。物価動向を踏まえた予算設計と定期的な見直しを前提に考えていきましょう。
生活費にかかる項目は?ふたり暮らしの相場を考えてみよう
生活費とは?
- 家賃
- 光熱費
- 水道代
- 通信費
- 食費
- 日用品・雑貨
- 保険代・医療費
その他にかかるお金とは?
- 趣味・交際費など
- 小遣いなど
生活費は、条件によっては増減します。例えばペットを飼っていたら育てるのに必要なお金が毎月かかります。
他にも、趣味で毎月釣りに行くのであれば、その交通費と釣り道具の費用がかかります。
そのため雑費や趣味・交際費は、思っている以上にかかってしまいます。近年は動画・音楽・ゲームなどのサブスク費用、推し活・レジャー費も家計に影響しやすいため、あらかじめ予算に組み込んでおきましょう。
どうすればお金が貯まる?共働き夫婦の上手な貯金の仕方とは

共働き夫婦の場合、家計を大きく分けると「共有口座管理」「一括口座管理」「個別口座管理」の3つに分けられます。
口座の管理方法に加えて「給与明細を開示しているかどうか」でも、お金の管理の細やかさが異なってきます。
共有口座管理
夫婦の共有口座を作る方法です。主に共有口座で生活費の支払いと夫婦の貯金を行います。
お互いの個人口座では、結婚後の生活費や貯金を差し引いた金額を管理します。
個人口座は主に、個人の小遣い・個人貯金用に使用します。
貯金額を先に決めておいて入金をし、残ったお金が小遣いになるため、毎月一定のお金が貯まりやすいというメリットがあります。
共働き夫婦に多い管理方法です。あわせて、万一に備えた生活防衛費(生活費6か月分が目安)は別口座で確保しておくと安心です。
一括口座管理
お互いの給与をすべて一括の口座に入金。ひとつの口座で、お互いの生活費や貯金をすべて管理する方法です。
小遣いは毎月定額を夫婦に渡します。生活費を差し引いた金額が貯金になります。そのため、夫婦のどちらかが家計簿をつけて毎月の収支を計算します。
どちらかがパート、専業主婦(夫)の家庭に多い管理方法です。物価・料金改定で固定費は動きやすいため、半年〜年1回は契約や料金プランを点検しましょう。
個別口座管理
全く共有のお金を管理せずに、個人口座で個別に管理する方法です。
家計状況が見えづらいという特徴があります。お互いが給与を開示する、個人家計簿を共有するなどしないと、状況が把握しづらいため貯金ができにくいことがあります。
個別管理を選ぶ場合でも、共通の目標貯蓄額と支出ルール(上限・相談ライン)を決めておくと運用しやすくなります。
お金の管理方法の選択は、まず「共働き夫婦であるかどうか」がポイント。
それに応じて、共有か一括にするかで分かれる傾向です。
給与は内緒にし合う夫婦もいますが、開示した方が、お金が細やかに管理できます。
お互いの給与を開示して、なおかつ共有口座に貯金、残りは自由という風に行うと、毎月定額のお金が貯まりやすいです。
将来に向けての貯金の目標金額がある夫婦におすすめのやり方です。
家計の考え方、まずは20代男女の平均年収を参考に!

国税庁が2024年に公表した『令和5年分 民間給与実態統計調査』によると、20代の平均年収は次のとおりです。
20〜24歳:男性 約279万円/女性 約253万円
25〜29歳:男性 約429万円/女性 約353万円
出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」第10表その3(平均給与)
年齢階層別・男女別の平均給与より
20~24歳:男性 279万円/女性 253万円、25~29歳:男性 429万円/女性 353万円(いずれも税込・賞与込みの年収、単位=千円)
共働き夫婦Aさん(夫婦ともに正社員・ふたり暮らし)の場合
※以下のシミュレーションは、いずれも手取り月収ベース・固定回線は世帯1本(本稿では夫側に按分)・家賃は首都圏の準都心〜郊外1LDK想定で試算しています。
日本の平均年収をもとに、共働き夫婦の生活費の一例をご紹介します。
※本記事の月収は手取りベースの目安です(賞与は含めず、税金・社会保険料は差し引かれている想定)。通信費は固定回線1本を世帯で利用し、本稿では夫側に按分しています。家賃は首都圏・準都心〜郊外の1LDKを想定した例です。
夫 月収31.5万円 妻 月収26.6万円 の夫婦の場合
夫(31.5万円) | 妻(26.6万円) | |
家賃 | 7万円 | 7万円 |
光熱費(電気ガス) | 1.5万円 | 1.5万円 |
水道代 | 0.7万円 | 0万円 |
食費 | 3万円 | 3万円 |
日用品・雑貨 | 1.5万円 | 1.5万円 |
保険代・医療費 | 1.2万円 | 1.2万円 |
通信費 | 1.3万円 | 0.9万円 |
夫婦の貯金(共有口座) | 6万円 | 5万円 |
自由に使えるお金(こづかい) | 9.3万円 | 6.5万円 |
※小遣いは固定額ではなく、各費目と貯蓄を差し引いた「余り」として算出しています。
共働きで子どものいないAさん夫婦は、家計に比較的ゆとりがあります。年収の高い夫が共通の貯蓄をやや多めに負担し、妻は生活費の一部と積立に参加しています。毎月の貯蓄額と生活費をあらかじめ固定し、残ったお金は各自の自由費に充てる仕組みのため、定額の貯蓄を達成しながら個人の裁量も確保できています。
共働き夫婦Bさん(夫正社員・妻パート・2人暮らし)の場合
夫 月収31.5万円 妻 月収8万円 の夫婦の場合
夫(31.5万円) | 妻(8万円) | |
家賃 | 11万円 | 0万円 |
光熱費(電気ガス) | 3万円 | 0万円 |
水道代 | 0.6万円 | 0万円 |
食費 | 3.5万円 | 1.5万円 |
日用品・雑貨 | 1.5万円 | 1.5万円 |
保険代・医療費 | 1.5万円 | 1万円 |
通信費 | 1.2万円 | 0.9万円 |
夫婦の貯金(共有口座) | 5.9万円 | 0万円 |
自由に使えるお金(こづかい) | 3.3万円 | 3.1万円 |
夫正社員、妻パートのBさん夫婦は、赤字を出さないよう固定費を夫が中心に負担。家賃11万円・光熱費3万円・水道代0.6万円は夫が担当し、食費は夫3.5万円/妻1.5万円、日用品は各1.5万円で分担。通信費は固定回線1本+スマホで夫1.2万円/妻0.9万円。小遣いは夫3.3万円・妻3.1万円、貯金は共有口座へ夫5.9万円・妻0円で積み立てています。
管理方法は「一括口座管理」。共通口座に給与を入れ、妻がExcel家計簿で収支を管理し、月末に配分を見直しています。将来の出産・育休も見据え、固定費の再点検や世帯の食費5万円上限の自炊運用、通信プランの見直しなどで、さらなる貯蓄増を検討中です。
※あくまでも平均年収から換算した一例です。こづかいは固定額ではなく、各費目と貯蓄を差し引いた「余り」として算出しています。
※「保険・医療費」は、医療費自己負担+生命/医療保険料の合計を想定(自動車保険は車保有時のみ別途)。
※地方で車が必須の場合、ガソリン・保険・車検積立・駐車場で月2.5〜4万円程度を見込むと現実的です(地域差あり)。
都心と地方の生活費の違い
家賃は高いが車やバイクを所有しなくても生活できる都心
都心と地方の生活費で最も大きく異なるのは、家賃にかかる金額。都心では家賃が高いため、地方よりも狭い家で住むことを余儀なくされます。
その分、交通網が整備されているので、車を持っていなくても便利に暮らせます。
生鮮食品の金額は、地方に比べればやや高い傾向。食費を抑える工夫が必要です。
交通手段の確保はマスト!その分生活費が抑えられる地方

一方地方では、車やバイクといった交通手段の確保が必要な場合が多いです。
そのため、自動車税や車・バイクの維持費、駐車場代を考えておかなければなりません。
しかし、その代わりに家賃や食費といった生活費を都心に比べてグっと抑えられます。
生活費と貯金についてじっくり話し合いましょう
夫婦の生活費の管理方法は、夫婦の数だけ個性があります。
また給与やお金について話し合わなければならないので、人によっては繊細な話題になります。そのため、結婚前から事前にじっくりと話し合っておくことがおすすめです。
相手の職種や住んでいる場所など、色々な条件を加味して無理のない貯金を心がけてくださいね。
協力し合えば乗り越えられるはずです。
この記事の著者

スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。