ふたりだけの海外挙式のメリットとは?結婚式で人気の国や平均費用

ゲストを招待せず、新郎新婦ふたりだけでおこなう海外挙式がじわじわと人気を集めています。ふたりだけの結婚式には、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、どのくらいの費用があれば叶うのかということも、気になるところです。

今回は、ふたりだけでおこなう海外挙式のメリットと注意点、おすすめの国や費用の相場を紹介します。この記事で、ふたりだけの海外挙式に関する不安や疑問点を解決しましょう。

ふたりだけで海外挙式をするメリット

海外挙式は多くのゲストを招待しないのが一般的ですが、こうした海外挙式と比べて、ふたりだけでおこなう海外挙式にはどのような魅力があるのでしょう。
ふたりだけで海外挙式をおこなうメリットのうち、代表的なもの5つを紹介します。

費用が抑えられる

結婚式は、一生のうちでも特に費用がかかるイベントのひとつです。できるだけふたりの希望を叶えられる結婚式にしたいけれど、新婚生活のためにも費用を抑えたい、と考えるカップルも少なくないでしょう。

そんなふたりにこそ、ふたりだけでおこなう海外挙式がおすすめです。海外挙式は費用が高いというイメージがあるかもしれませんが、ゲストを招待しないのであれば費用を節約できます。費用を抑えながら憧れの海外挙式を実現できるというのは、うれしいポイントではないでしょうか。

ふたりでの海外挙式にかかる費用の相場は後述しますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

新婚旅行と一緒にできる

ふたりでおこなう海外挙式では、挙式後にそのまま新婚旅行をスタートすることができます。

「新婚旅行と併せて挙式する」という事情があれば、それぞれの勤め先で長期休暇を取りやすく、希望の日程で挙式できる可能性があります。また、海外での挙式と新婚旅行を一度に手配できるので、準備にあまり時間をかけられないカップルでも安心です。

さらに、先ほどのメリットと重なりますが、挙式と新婚旅行を一緒におこなうことによって旅行代が節約できるため、結果的に結婚式にかかる費用全体を抑えられるでしょう。

挙式と新婚旅行を一度におこなえるのは、ゲストを招待する場合も同様です。ただし、ゲストを招待する場合は、お見送りをするためにゲストの帰国スケジュールを気にしなければなりません。その点、ふたりだけの結婚式ならゲストを送迎する必要もないので、ゆったりとふたりだけの時間を楽しめるでしょう。

気兼ねなくふたりの挙げたい結婚式ができる

ゲストを結婚式に招待する場合、家族や親族、友達、職場のメンバーに楽しんでもらえるよう、さまざまなところに気を配らなければなりません。

ゲストが座る席の配置や料理・引出物のグレード、演出内容など、ゲストのことをしっかりと考え、感謝を伝えるための工夫を凝らす必要があります。海外挙式であれば、よりゲストの都合に配慮して日程調整しなければならないでしょう。

ふたりだけの結婚式であれば、こうした心配も不要です。ゲストに気を遣うことなく、ふたりのこだわりや希望を詰め込んだ、理想の結婚式を実現できるでしょう。

結婚式の準備に時間がかからない

「結婚式は、準備がとにかく大変だった」という、卒花嫁の声を耳にしたことがある方も多いでしょう。結婚式の準備は、限られた時間のなかでさまざまなポイントに気を配りながら進めていく必要があります。

なかでも特に手間と時間がかかるのは、ゲストに関わる部分でしょう。具体的には、料理や演出の決定、招待状・席次表などのペーパーアイテムの準備、ムービーの作成、ゲストごとの引出物選びなどが挙げられます。
こういった作業は、忙しいカップルにとって負担になることもあるでしょう。

その点、ふたりだけの結婚式であれば、上記のような準備は必要ありません。そのため、結婚式当日を迎えるまでの準備にかかる負担を大きく減らすことができます。

日本では味わえないロケーションで結婚式ができる

海外挙式の最大の魅力は、日本ではなかなか味わえないロケーションのもとで愛を誓い合えることでしょう。海外には、フォトジェニックなスポットがたくさんあるため、日本で結婚式をおこなったあとに、海外でフォトウェディングをおこなうカップルも多くいるようです。

ゲストを招待しない海外挙式であれば、すべての時間をふたりのためだけに使えるため、写真撮影にも心ゆくまでこだわることができます。おしゃれなスポットを巡るフォトツアーで、さまざまなロケーションを満喫するのもよいでしょう。

ふたりだけで海外挙式をするデメリット

ふたりだけでの海外挙式には多くのメリットがある反面、いくつかのデメリットもあります。この記事で、長所と短所の両方を把握しておきましょう。

花嫁姿を親族などに見てもらえない

ふたりだけでおこなう海外挙式の最大のデメリットは、ふたりの晴れ姿をゲストに見てもらえないことでしょう。「家族に寂しい思いをさせてしまうかもしれない」と悩む方もいるかもしれません。

しかし、今は写真や動画の撮影技術も向上しており、挙式本番のきれいな姿を画面越しに見てもらうことも可能です。また、帰国後にお披露目パーティーをおこない、あらためて晴れ姿をお披露目するという方法もあります。
予算と相談しながら、ふたりの幸せな姿を家族や友達にお披露目する方法を探しましょう。

結婚式場を見学することができない

結婚式を挙げるなら、結婚式場にこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。その場合は結婚式場に出向き、自分たちの目で設備や雰囲気を確かめることが理想です。しかし、結婚式場まで物理的に距離のある海外挙式では、下見に行くことは難しいでしょう。

下見をできず、現地に着いてから「イメージと全然違った」とがっかりするような事態は、なるべく避けたいものです。結婚式場の下調べは入念におこない、気になる点は積極的に質問して疑問をなくしておくことが大切です。語学力に自信がない場合、現地に日本語が通じるスタッフがいるかどうかも確認しておくとよいでしょう。

結婚式場そのものだけでなく、現地の気候をしっかり把握しておくことも大切です。例えば、ハワイやグアムでは、突然のスコールに遭うこともあります。
その土地独特の気候なども考慮し、対応できるようなプランを組む必要があるでしょう。

ご祝儀は期待しないほうが良い

ゲストを招待する結婚式では、ゲストからご祝儀をいただくことが多いため、ご祝儀を結婚式の費用に充てることができるでしょう。

しかし、ふたりだけの結婚式ではご祝儀を期待できません。帰国後のパーティーや結婚報告の際にお祝いをいただけることもありますが、最初からそれを見込んでおくのは避けたほうがよいでしょう。

ふたりだけの海外挙式では、結婚式にかかる費用を一般的な結婚式より安く抑えることができる場合があります。ただし、ふたりだけの海外挙式ではご祝儀が見込めないということをしっかりと頭に入れたうえで、無理のない資金計画を立てましょう。

海外挙式で人気の国はどこ?

続いては、海外挙式をおこなうスポットとして人気の国を紹介します。ぜひ、結婚式場選びの参考にしてください。

ハワイ

ハワイは、海外挙式のなかでも一番の人気スポットです。2019年4月から2020年3月までの間に海外で結婚式を挙げたカップルのうち、60%以上がハワイを結婚式の場所に選んだという調査結果も出ています。
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2020【海外ウエディング編】調べ

ハワイの魅力といえば、やはり美しいビーチでしょう。白い砂と青い空、青い海が広がる絶景のなかでおこなう結婚式に、憧れを抱く方は多いのではないでしょうか。ハワイ諸島のなかでも、オアフ島には特に歴史あるハワイアンチャペルが多く、ハワイらしさを感じたいカップルに人気です。

また、日本からアクセスしやすく、現地で日本語が通じやすいのもハワイのメリットといえます。言葉の壁にあまり悩まされることなく、現地での滞在を存分に楽しめるでしょう。

グアム

海外挙式をおこなう場所として、ハワイに続いて人気のスポットがグアムです。グアムもハワイと同じく、きれいなビーチロケーションでの結婚式を楽しむことができます。日本からの一般的な旅行先としても人気のエリアであり、現地で日本語が通じやすいこともハワイと同様です。

このように、ハワイと似ているところが多いグアムですが、日本からのアクセスはグアムのほうが良いといえます。日本とグアムとの時差はプラス1時間、日本とハワイとの時差はマイナス19時間なので、グアムなら時差ボケのリスクもあまりないでしょう。
万全の体調で滞在をスタートできるのは、魅力的なポイントです。

また、ハワイに比べて旅行代も抑えられることが多いです。グアムは、美しいビーチを比較的手軽に楽しめるスポットだといえるかもしれません。

ヨーロッパ

重厚感ある街並みに歴史を感じるヨーロッパも、海外挙式の場所として人気です。ヨーロッパでは、本物のお城で結婚式を挙げられるプランもあり、まるでお姫さまになったかのような経験ができるでしょう。

また、ヨーロッパではいくつもの国が地続きになっており、EUに所属する国どうしであれば国境をまたぐのも簡単です。結婚式をおこなった国だけでなく、その後の新婚旅行で多くの国を訪れることができるのも、ヨーロッパの魅力といえるでしょう。

オーストラリア

オーストラリアは南半球にあるので、北半球に位置する日本とは季節が逆です。そのため、「明るい夏に結婚式を挙げたかったけれど、冬にしか休みが取れない」というカップルにも人気のスポットです。また、日本とオーストラリアとの時差はマイナス1時間~プラス2時間なので、時差ボケが心配な方でも安心でしょう。

オーストラリアは都市部・郊外・海辺とさまざまな場所に教会があるため、豊富なバリエーションから、ふたり好みの教会を選べるでしょう。なかには、旧英国式の本格的な石造りの教会もあり、歴史を感じながらの結婚式も叶います。海沿いに立つガラス張りの教会も、ロマンチックでよいでしょう。もちろん、ビーチでの結婚式も実現できます。

このように、オーストラリアには雄大な自然を感じられるスポットがたくさんあるため、日本では見られないような絶景をバックにおこなうフォトウェディングも人気です。

海外挙式の平均費用

海外で挙式したいカップルにとって、やはり気になるのが費用面でしょう。海外挙式の平均費用と、ふたりだけで海外挙式をする際の平均費用を紹介します。
ぜひ、これからの資金計画に役立ててください。

海外挙式の平均費用

2019年の調査によると、ゲストの人数に関わらず、先輩カップルが海外で挙式をおこなった場合の平均費用と、その内訳は以下のようになります。

・海外挙式の費用:117万1,000円
・ふたりの旅行代:84万2,000円
・ヘアメイク・着付代:6万2,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020【海外ウエディング編】調べ

なお、同じ年におこなった調査データで、国内での挙式にかかった費用を見ると、平均で約185万円となっています。つまり、海外での挙式は、国内での挙式と比べて費用を抑えやすいことがわかります。

ふたりだけの海外挙式の平均費用

この記事で紹介してきた、ふたりで海外挙式をおこなうスタイルでは、結婚式にかかる総額の平均は80万円~260万円ほどです。ふたりだけの海外挙式なら、工夫次第で結婚式の費用を抑えられそうです。

ただし、ここでご紹介している金額はあくまでも平均です。挙式をおこなう国や季節、新婚旅行の日程など、さまざまな要因で海外挙式の金額は変動するため、上記の平均費用は目安として把握しておきましょう。
実際のプランニングでは、ふたりの予算に合わせてしっかり計画を立てることが大切です。

まとめ

ふたりだけでおこなう海外挙式には、次に挙げるように多くのメリットがあります。

・費用が抑えられる
・新婚旅行と一緒にできる
・気兼ねなくふたりの希望する挙式ができる
・結婚式の準備に時間がかからない
・日本では味わえないロケーションで挙式ができる

ただし、ふたりだけの結婚式には、晴れ姿を親族や友達に見てもらえない、結婚式場を見学することができない、ご祝儀を期待できないなど、いくつかのデメリットもあります。
こうしたポイントもしっかり把握したうえで、ふたりの希望が叶えられるようなプランを立てるのがおすすめです。

海外挙式は、どの国でおこなうかによって雰囲気が大きく変わります。かかる費用も大きく変動するので、好みと予算の両方を考慮して、ふたりに最適な場所を選びましょう。

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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