海外での結婚式、自己負担平均はいくら?費用を減らす方法とは
最近では、海外で挙げる結婚式の人気が高まっているようです。海外での結婚式は、日本ではなかなか見られないような絶好のロケーションで愛を誓うことができるため、二人にとって一生の思い出となるでしょう。
しかし、「海外での結婚式は費用が高い」というイメージがあり、なかなか踏み出せないという方も多いかもしれません。また、今後の新生活のためにも、なるべく結婚式の自己負担額を減らしたいと考える方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、海外結婚式にかかる費用の相場と、その内訳を紹介します。海外結婚式における自己負担額の目安や、自己負担額を減らす方法も解説しますので、「海外で結婚式を挙げたい」と考えているカップルはぜひ参考にしてください。
目次
海外での結婚式、費用総額の平均はどれくらい?
まず、海外で結婚式を挙げるために必要な費用について紹介します。
ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020【海外ウェディング編】によると、海外での結婚式にかかった費用の総額は213万3,000円が平均で、ゲスト数は8.0人が平均となっています。
※結婚式の費用総額には旅行代、挙式にかかる費用、現地でのウェディングパーティー、会食の費用などを含む
この金額だけ見ても、海外での結婚式の費用が高いのかどうかは判断しにくいでしょう。
そこで、日本国内での結婚式にかかる費用と比べてみます。
ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020が、国内で結婚式を挙げたカップルを対象におこなった調査によると、国内での結婚式の費用総額は362万3,000円が平均、ゲスト数は66.3人が平均とのことでした。
このように、費用の平均だけ見ると、海外での結婚式のほうが国内の結婚式よりもリーズナブルであることがわかります。海外での結婚式にはゲストをあまり呼ばないことが多いという事情も、この費用の差につながっているのでしょう。
海外での結婚式にかかる費用の内訳
続いては、海外での結婚式にかかる費用の内訳や地域別の平均額を紹介します。
挙式費用
先述でも紹介した調査データによると、挙式にかかる費用の平均額や内訳は以下のようになります。
•挙式にかかる費用:平均117万1,000円
•現地でのウェディングパーティー・会食の費用:平均21万8,000円
•上記以外の費用(会場使用料、衣装、小物、ヘアメイク・エステ、ブーケ、写真・ビデオ、関係者への謝礼など):平均97万1,000円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020【海外ウェディング編】調べ
また、挙式にかかる費用の平均額を地域別に見ると、以下のようになります。
•ハワイ:平均126万円
•グアム:平均103万8,000円
•アジア:平均86万3,000円
•ヨーロッパ:平均 100万円
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2020【海外ウェディング編】調べ
このように、海外での結婚式ではエリアによっても費用が大きく異なることがわかります。
二人の旅行代(飛行機代、宿泊代)
地域別のデータを見ると「ヨーロッパは意外と安い」と感じるかもしれませんが、先ほど紹介した金額には飛行機代が含まれていません。海外で結婚式をおこなう場合、結婚式そのものの費用だけでなく、旅行代も併せて考える必要があります。
なお、航空券や宿泊にかかる費用は以下のとおりです。
•二人の旅行代(飛行機代、宿泊代):平均 84万2,000円
•お土産代:平均7万8,000円
上記の旅行代は、結婚式をおこなう地域やシーズン、滞在日数によって大きく異なるので、この数字は参考程度にとらえておきましょう。また、海外で結婚式をおこなう場合には、帰国後、お世話になった方に結婚報告とともにお土産を渡すことがあります。そのため、お土産代もしっかりと予算に入れておきましょう。
海外での結婚式でもご祝儀はもらえる?
会費制のパーティーなどを除き、国内で結婚式を挙げる場合には、ゲストからご祝儀をいただくケースがほとんどです。
それに対し、海外での結婚式ではご祝儀をいただかないのが一般的とされています。それは海外結婚式が国内結婚式よりも、現地へ向かう旅費などでゲストに多くの負担がかかる場合が多いからです。
もちろん、ゲストの旅行代の負担方法などによって状況は異なるので、例外はあります。
ここで重要なのは、ゲストが費用面で不安を抱かないように、ご祝儀の有無や旅行代金の負担方法をあらかじめはっきりと伝えておくことです。
出欠の大きな判断材料となる費用面について事前に伝えておけば、トラブルを防ぐことができ、ゲストから気持ちよくお祝いしてもらえるでしょう。
海外での結婚式の自己負担目安
結婚式を挙げたいカップルにとって気になるのは、やはり自己負担額ではないでしょうか。海外での結婚式ではご祝儀をいただかないケースが多いので、国内での結婚式と同じように考えていると、資金計画がうまくいかない可能性があります。
海外結婚式の自己負担額の目安は、ゲストの旅行代の負担方法で大きく異なります。旅行代を負担する場合としない場合の2パターンに分け、自己負担額の目安を見ていきましょう。
なお、海外での結婚式の自己負担額は、以下の計算式を用いて算出します。
自己負担額=結婚式の費用総額-親・親族からの援助
海外結婚式での親・親族からの援助額は155万9,000円が平均となるため、ここではこの金額をもとに説明していきます。
ゲストの旅行代を負担しない場合
調査によると、海外で結婚式を挙げたカップルのうち、58.1%が「ゲストの旅行代をまったく負担しなかった」と回答しました。
新郎新婦がゲストの旅行代金を負担しない場合の自己負担額の目安は、これまで紹介したデータを用いて以下のように算出できます。
213万3,000円(結婚式の費用総額)-155万9,000円(援助額)=57万4,000円(自己負担額の目安)
海外で結婚式をおこなう場合はゲストからご祝儀をいただかず、その代わりに旅行代の負担をゲスト自身にお願いするこのパターンが最も一般的とされています。
ゲストの旅行代を一部または全額負担する場合
海外で結婚式をおこなったカップルのうち、34.2%が「ゲストの旅行代を一部負担した」と回答しました。一方、「すべて負担した」と回答したカップルは8.6%でした。
新郎新婦によるゲストの旅費負担額は69万9,000円が平均となるため、ゲストの旅行代金を、一部または全額負担する場合の自己負担額の目安は以下のとおりになります。
213万3,000円(結婚式の費用総額)+69万9,000円(ゲストの旅費負担額)-155万9,000円(援助額)=127万3,000円(自己負担額の目安)
ただし、ゲストの旅費負担額の平均69万9,000円は、全額負担と一部負担の金額をあわせた平均値です。そのため、ゲストの旅行代を一部負担する場合は上記よりもう少し安く、全額負担する場合はもう少し高い自己負担額となるでしょう。
海外での結婚式で自己負担を減らす方法~予約前編
ここからは、結婚式の負担をなるべく減らしたいというカップルに向けて、海外結婚式で自己負担額を減らす方法を紹介します。
まずは、結婚式を予約するまでのポイントを見ていきましょう。
旅行のオフシーズンや平日を狙う
海外結婚式では、旅行代を減らすことで結婚式の費用全体を抑えることが可能です。
旅行のオフシーズンや平日など、飛行機代や宿泊代が安くなる日程を選ぶとよいでしょう。地域によってオフシーズンは異なるので、希望する地域の特徴をよく調べておくと安心です。
例えば、ハワイならゴールデンウィークを除いた4月~6月や、年末年始以外の12月~1月が狙い目です。ヨーロッパであれば、年末年始以外の12月~1月などの寒い時期や、5月~6月(地域によって異なる)がお得でしょう。
ただし、金曜日・土曜日発着の航空券はオフシーズンでも費用が高くなることがあります。また、オフシーズンは過ごしにくい季節にあたる場合も多いので、現地の気候を確かめておきましょう。
航空券・ホテルなどを自分たちで手配する
結婚式をおこなう国までの航空券や現地で滞在するホテルの手配は、プロデュース会社にすべて任せることもできます。しかし、海外旅行に慣れていたり、語学力に自信があったりするなら、これらを自分たちで手配することで費用を抑えられる場合があります。
インターネットの比較サイトなどを利用し、自分たちで航空券とホテルを手配することで、航空代と宿泊代の節約に成功した先輩カップルもいます。航空券は、タイミング次第でお得なチケットを購入することも可能です。
二人で協力しながら、予算も希望も叶えられる旅程を組んでみてはいかがでしょうか。
ゲストを招待せず、二人だけでおこなう
海外結婚式ではゲストを少人数に絞ることが多いものですが、最近ではゲストを一切呼ばずに、二人だけで結婚式をおこなうカップルもいます。
二人だけの結婚式であれば、ゲストの料理代やドリンク代などが必要ないため、結婚式の費用を大幅に節約できます。それだけでなく、ゲストの招待や旅行代の負担、ご祝儀などの心配をする必要もないため、結婚式準備も楽になるでしょう。海外でゆったりと二人だけの時間を満喫したいカップルには、特におすすめです。
格安海外結婚式を利用する
最近では、格安で海外結婚式が叶うプランも続々と登場しています。
例えば、スマ婚では二人で挙げるハワイ挙式プランを9万8,000円~用意しています。家族・友人と過ごすハワイ挙式プランも14万3,000円~と、ここまでに紹介した平均費用よりも格安で実現できるでしょう。
このようなプランを上手に利用することで、夢の海外結婚式を手頃な価格で挙げることができます。
海外での結婚式で自己負担を減らす方法~結婚式準備編
結婚式の準備中にも、自己負担額を減らすポイントがあります。
結婚式+食事会のカジュアルスタイルでおこなう
豪華な披露パーティーではなく、ゲスト全員を招待してカジュアルな結婚式+食事会にすることによって、費用を抑えることができます。
このスタイルには、費用面を抑えられるメリット以外にも、ゲストがリラックスした雰囲気のなかで新郎新婦との時間を楽しめるというメリットもあります。
大切なゲストと一緒に、現地の食事や文化を味わってみてはいかがでしょうか。
衣装など持ち込みできるものは日本から持ち込む
海外結婚式では、現地でレンタルする衣装代が高額になることもあります。この場合、用意できるものは日本で手配して現地に持ち込むことで、自己負担額を減らせるかもしれません。
ただし、結婚式場やプロデュース会社によっては持ち込みが制限されたり、持ち込み料がかかったりすることがあります。アイテムごとに持ち込みが可能か、持ち込み料はかかるのか、かかる場合はいくら必要なのかを事前に確認しておきましょう。
現地での宿泊は郊外のホテルで
現地で利用するホテル選びでも、費用を抑える工夫ができます。
一般的に、都市部や観光地では、ホテルの宿泊代が高く設定されていることが多くあります。この場合は、都市部や観光地から少し離れた場所にあるホテルに宿泊することで、費用を節約できるでしょう。
スケジュールの都合で中心地に宿泊しなければならない日は、ホテルのグレードを少し落とし、郊外に泊まれる日は豪華ですてきなホテルを選ぶなど、メリハリを付けるのもおすすめです。
まとめ
海外で結婚式を挙げる場合、あまり多くのゲストを招待しないケースが多いため、国内で結婚式を挙げるよりも費用を抑えられる可能性があります。さらに、オフシーズンを選ぶ、二人だけの結婚式にする、アイテムを持ち込むなどの工夫をすれば、自己負担額を減らすこともできるでしょう。また、格安結婚式のプランを検討するのもおすすめです。
なお、海外結婚式の場合、ゲストの旅行代を新郎新婦が負担するかどうかで費用が大きく変わります。二人の予算に合わせて、ゲストの旅行代の負担や、ご祝儀をどうするかなどを決定し、早めにゲストに伝えましょう。
予算とこだわりのどちらも大切にして、ぜひすてきな海外結婚式を叶えてください。
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。