ナシ婚は後悔するって本当?結婚後にもおすすめの挙式スタイル
プロポーズされて入籍することになっても、「絶対に結婚式を挙げたい!」という方がいれば、「準備が大変なのでナシ婚で良いかも」という方もいます。
カップルによって、結婚式に関する考え方はさまざまです。
最初は結婚式にまったく興味がなかったとしても、年齢を重ねるにつれて考えが変わっていくこともあります。当初はナシ婚で良いと思っていても、「あのとき結婚式を挙げておけば良かった……」とナシ婚を後悔する方も少なくありません。
「ナシ婚を選ぶと本当に後悔するのか?」という点について考えてみましょう。
ナシ婚とは?
ナシ婚とは、婚姻届を提出して戸籍上の夫婦になるものの、結婚式をおこなわないスタイルのことを指します。
厚生労働省「人口動態統計(2018)」によると、2018年には58万6,481組のカップルが婚姻届を提出しました。そのうちの約半数が、「ナシ婚」を選択したとされています。
結婚式を挙げないカップルは意外と多く、ナシ婚の割合は年々増え続けている状況です。
ナシ婚を選択しているカップルでも、結婚指輪の購入や写真撮影など、記念として残るアイテムを用意するケースもあります。旅行が好きなカップルの場合は、結婚式を挙げない代わりに豪華な新婚旅行を計画することもあるようです。
このように、結婚式の優先順位がそれほど高くないカップルも少なくないことがわかります。
結婚式を挙げるか、ナシ婚にするか、どちらを選んでも大きな問題はありません。
ただし、自分たちの選択を後悔しないよう、ふたりでよく話し合ってから決めることが非常に大切です。
今、なぜナシ婚が選ばれているのか?
しかし近年、ナシ婚を選択するカップルが増加しているのはなぜでしょうか。
現実的な理由として、以下のような事情が考えられます。
結婚式以外のことにお金を使いたいから
一般的な結婚式は数百万円単位のお金がかかるため、まとまった貯金がないカップルは結婚式の実施を躊躇してしまうのでしょう。
ふたりの新生活がスタートするということで、豪華な結婚式をおこなうのではなく、「新生活の費用を多めに貯めておきたい」と考える方もいるようです。
経済的な理由で結婚式を諦めるカップルもいますが、理由はそれだけではありません。
貯金にある程度余裕があっても、「結婚式以外のことにお金を使いたい」という理由でナシ婚を選ぶカップルもいるようです。
年齢的に結婚式は気恥ずかしいから
「年齢的にあまり目立ちたくない」「ウェディングドレスを着るのが気恥ずかしい」などの理由で、結婚式を控えるカップルもいます。特に新郎新婦が初婚でない場合は、結婚式をおこなわないことが多いようです。
年齢が気になって気恥ずかしいという方は、ゲストをたくさん呼ぶ大規模な結婚式ではなく、少人数の結婚式やフォトウェディングなどを選ぶとよいでしょう。
そもそも呼びたいゲストがいないから
「友人が少ない」「家族との仲が良くない」「職場の上司を呼びたくない」など、呼びたいゲストが思い浮かばず、ナシ婚を選択する方もいます。
ゲスト人数の多い結婚式を開催する場合、ゲストの人選や席次を決める作業にも手間がかかります。招待予定のゲストとこまめに連絡を取る必要があるので、コミュニケーションが得意でない方には気が重い作業となるでしょう。
授かり婚だから
赤ちゃんができたことで、結婚式の準備をする余裕がなくなることもあります。
母体と赤ちゃんの安全確保が最優先ということで、結婚式を諦める方も多いようです。
出産後に結婚式をしようと思っても、乳児がいる状況となると現実的に難しく、結果的にナシ婚になってしまった、というカップルもいるようです。
忙しくて準備時間が取れないから
働く女性が増えたことも関係し、時間に余裕がないカップルも多くいます。
結婚式を挙げるタイミングを見計らっているうちに、いつの間にかナシ婚になっていることもあるようです。
結婚準備は決断しなければならない要素が多く、想像以上に時間と手間がかかります。
意見が合わずにケンカになってしまうこともあるため、結婚式を成功させるためにはお互いへの配慮が欠かせません。
本当に良いの?ナシ婚で後悔した……という声も多い
ここまで、ナシ婚が選ばれる背景を説明してきましたが、実際には「結婚式を挙げておけば良かった……」と後悔する声も多く聞かれます。
一体、どのようなタイミングで、ナシ婚にしたことを後悔する瞬間がやってくるのでしょうか。
結婚した実感が得られなかったから
一般的な結婚式では、ウェディングドレスやタキシードを着て愛の誓いや指輪交換をおこないます。それにより、「これからは夫婦として、ふたりで協力して生きていこう!」という決意が生まれやすくなります。
もちろん婚姻届を出せば、法的に「夫婦」という形は成立しますが、戸籍の届出を済ませるだけでは実感がわきにくいと感じる方もいます。
ナシ婚だと物足りないと感じるなら、フォトウェディングで晴れ姿を撮影してもらうのがおすすめです。結婚セレモニーをおこないたいのであれば、挙式のみのプランもあります。準備も少なめで済むので、あまり時間が取れない方でも安心です。
親が残念がっていたことをあとで知ったから
結婚する当人はそれほど結婚式にこだわりがなくても、「我が子の晴れ姿を見たい」と考える親は多いものです。
しかし、その希望を直接伝えられない親も多くいます。ナシ婚を選択したことを親が残念に思っていたのだと、数年経ってから知るケースも少なくありません。
「結婚式の規模やスタイルにはこだわらないので、家族だけの結婚式でも良いからやってほしい」と思う親もいます。
結婚式は、親にお礼を伝えられる貴重な機会です。親孝行のチャンスを逸することのないよう、それとなく本音を聞き出しておくとよいでしょう。
友人の幸せそうな結婚式を見てうらやましくなったから
結婚したばかりのころには、それほど結婚式に興味が持てなかったとしても、年月を経るうちに考え方が変わってくることもあります。
例えば、以下のようなキッカケが考えられます。
・友人の結婚式に出席したから
・身近で結婚式の話題が多かったから
・結婚式の幸せそうな写真を見せられたから
ほかの誰かの幸せそうなウェディングドレス姿を見ているうちに、「どうして自分たちは結婚式をしなかったのだろう」という後悔が生まれてしまうこともあるようです。
ナシ婚にしたことを少しでも後悔しているなら、ふたりだけの結婚式や少人数の結婚式を検討してみるのがおすすめです。
ナシ婚を後悔している場合、これから結婚式を挙げるのもあり?
近年は結婚式のスタイルも多様化し、さまざまなスタイルのなかから自分たちに合ったものを選べるようになりました。「今さら結婚式を挙げるなんて、恥ずかしい……」と考えてしまう方でも、身内やふたりだけで挙げる小規模な結婚式であれば、それほど抵抗がないかもしれません。
ここでは、一度ナシ婚を選んだ方に向けて、おすすめの結婚式スタイルを紹介します。
親族のみでおこなう家族での結婚式
「大勢のゲストに注目されたくない」「呼びたいゲストがいない」と考える方でも、親族のみでおこなう少人数の家族での結婚式であれば、チャレンジしやすいでしょう。
少人数の家族での結婚式には、「挙式のみの家族での結婚式」「挙式+会食の家族での結婚式」「会食のみの家族での結婚式」などスタイルがいくつもあります。一般的な結婚式よりも費用が安い場合が多いので、予算に合わせながら好みのスタイルを選んでみましょう。
ふたりだけでおこなう結婚式
費用をできるだけ抑えたいなら、ふたりだけでおこなう結婚式もおすすめです。
ゲストを呼ばないので、人間関係に気を遣う必要がありません。また、チャペルでの挙式だけでなく、神社での和婚も実現することができます。
ふたりだけでおこなう結婚式の場合、新婚旅行と兼ねる形で結婚式を挙げるパターンも多いです。そのため、国内リゾート地だけでなく、海外での結婚式も人気があります。
結婚の記念になるフォトウェディング
「結婚式には興味がないけれど、結婚の記念として何か残したい」という方は、フォトウェディングをおこなうのも1つの手です。プロのカメラマンに依頼して、クオリティの高い写真を撮影してもらうだけでも、ふたりの一生の記念になるでしょう。
衣装はレンタルできるので、ウェディングドレス姿やタキシード姿もしっかり写真に収められます。写真データをもらったら、自分たちでアルバムを作ってみるのもおすすめです。
撮影場所には、大きく分けてスタジオ撮影とロケーション撮影の2種類があるので、ふたりの希望するイメージに合わせて選びましょう。
まとめ
ナシ婚を選ぶカップルが近年は増加傾向にありますが、ナシ婚にしたことを後悔する方は少なくないようです。結婚当初は気にならなくても、友人の結婚式に出席したり、結婚式の話題に何度も触れたりして、次第に結婚式を挙げたカップルがうらやましくなることもあるでしょう。
ナシ婚が選ばれる理由には、結婚式以外にお金をかけたいことや、人前で出るのが気恥ずかしいことなどが挙げられます。また、1つの理由だけが原因ではなく、複数の理由が絡んで、結果的にナシ婚になってしまったというケースもあるようです。
結婚式のスタイルには、準備にそれほど時間がかからない小規模なものもあります。一度は結婚式を諦めた方も、結婚後にしばらくしてから結婚式を挙げたいと思い始めた方も、結婚式の実施について、もう一度ふたりで話し合ってみてはいかがでしょうか。
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。