家族での結婚式の費用相場はいくら?ご祝儀はもらえる?

結婚式を実施すべきか考えたときに、「大人数の結婚式は準備が大変そう」「招待したいゲストが思いつかない」など、何となく躊躇してしまうカップルもいるのではないでしょうか。そのような方には、近年人気を集めている「家族での結婚式」のスタイルがおすすめです。

家族での結婚式とは、親や親戚以外のゲストを呼ばず、少人数でおこなう結婚式のことです。
家族での結婚式が人気を集めている理由と、費用の相場などについて詳しくご紹介します。

\家族での結婚式・少人数結婚式にも多彩なスタイルがあります/

今、親族のみでおこなう「家族での結婚式」が人気

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」によると、披露宴・披露パーティーのゲスト人数に関して、以下の結果が出ています。

・ゲスト人数が10人未満:2.7%
・ゲスト人数が10~20人未満:6.0%
・ゲスト人数が20~30人未満:5.0%

つまり、先輩カップルの13.6%が、家族での結婚式に相当する30人未満の少人数結婚式をおこなっているようです。

大規模な結婚式では、テーブルラウンドや余興に時間がかかり、ゲスト1人1人と話す時間が少なくなることがあります。一方、ゲストの人数が少ない家族での結婚式であれば、アットホームな雰囲気のなかで、全員とゆったり歓談できます。

ただし、結婚式場によっては少人数の結婚式に対応していないこともあります。家族での結婚式を希望している方は、結婚式場探しの際に併せて確認しておきましょう。

家族での結婚式が選ばれるおもな理由

近年は、結婚式のゲスト数が減少傾向にあることをご存知でしょうか?
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」によると、2013年のゲスト人数は73.1人が平均であったのに対し、2020年は66.3人が平均となっています。

この結果から、友人や勤務先の上司・同僚を招待するような大規模な結婚式ではなく、小規模でアットホームな家族での結婚式を選ぶカップルが増えてきていることがわかります。

家族での結婚式が人気を集めている理由としては、以下のとおりです。

・大勢のなかで目立つのがあまり好きではないから
・大規模な結婚式は気恥ずかしいから
・貯金があまりなかったから
・将来のために節約したいから
・結婚式の準備に時間をかける余裕がないから
・家族水入らずの結婚式にしたかったから
・家族以外で特に呼びたいゲストがいなかったから
・妊娠中だったから
・子どもが生まれていたから

それでは、次項から家族での結婚式にかかる費用の相場を紹介していきます。

【人数別に見る】家族での結婚式にかかる費用の相場

「少人数の家族での結婚式のほうが予算を抑えられる」とされていますが、実際にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」によると、一般的な結婚式の費用総額は平均362万3,000円、ゲスト人数は平均66.3人となっています。

以下で、家族での結婚式にかかる費用の相場をゲストの人数別に見ていきましょう。

10人でおこなう家族での結婚式の相場

・費用総額:55万円
・ご祝儀の総額:33万円
・自己負担額:22万円

ゲスト人数が10人の場合、「新郎新婦の親・きょうだいだけ」もしくは「近しい一部の親族だけ」が参加するというスタイルになります。お色直しをしないことや演出を少なくすることが多いため、その分費用を安く抑えられるでしょう。

20人でおこなう家族での結婚式の相場

・費用総額:110万円
・ご祝儀の総額:66万円
・自己負担額:44万円

親、きょうだいに加えて、祖父母や叔父・叔母を招待すると、20人程度の規模感になります。ゲスト人数が10人から20人に増えると、結婚式場でご提供する料理やドリンク、引出物・引菓子などの費用負担が大きくなることを把握しておきましょう。

ゲスト人数に合ったスペースの結婚式場を用意する必要があります。収容人数が多いほど会場代の負担が大きくなるため、予算の範囲に収まるよう気を付けましょう。

30人でおこなう家族での結婚式の相場

・費用総額:165万円
・ご祝儀の総額:99万円
・自己負担額:66万円

親・きょうだい、祖父母、叔父・叔母に加えて、いとこ、姪、甥までゲストの範囲が広がります。30人規模の結婚式では、親族以外に親しい友人を数名招待することもあります。

20人の家族での結婚式よりも必要な費用が増加するため、自己負担額は66万円が相場です。
10人~20人でおこなう結婚式と比べると、アットホームな雰囲気というよりはやや賑やかになるかもしれません。

【スタイル別に見る】家族での結婚式にかかる費用の相場

家族での結婚式といっても、「挙式のみ」「挙式+会食」「会食のみ」「写真のみ」など、さまざまなスタイルがあります。
費用の相場がそれぞれ異なりますので、ふたりの予算に合わせて選んでみましょう。

ここでは、家族での結婚式にかかる費用の相場をスタイル別に紹介します。

※プランによっては衣装代などの費用が別途必要です
※一般的な結婚式と同等の衣装を希望する場合、最大で20万円程度の追加費用がかかる可能性があります

挙式のみの家族での結婚式の相場

挙式のみの家族での結婚式の相場:10万円~30万円(結婚式場によっては数万円で可能)

とにかく費用を節約したい方、セレモニーの写真を残したい方には、挙式のみのシンプルなプランがよいでしょう。キリスト教式・神前式・人前式のなかから、好きな挙式スタイルを選択可能です。

通常の挙式と同じように、愛の誓いや指輪交換などをおこなえます。打ち合わせ回数が少ないので、準備にあまり時間をかけられない方にもおすすめです。

挙式+会食の家族での結婚式の相場

挙式+会食の家族での結婚式の相場:10万円~30万円+2万円×人数

身内だけの少人数結婚式で最も選ばれているのが、挙式+会食の家族での結婚式です。
挙式と会食を同じ場所でおこなえば、プランナーとの打ち合わせ回数も少なく済むでしょう。

家族での結婚式において定番のスタイルですが、オプションの追加によっては大幅に費用が高くなることもあります。また、ゲストの人数によって会食にかかる費用総額が変わります。

会食のみの家族での結婚式の相場

会食のみの家族での結婚式の相場:2万円×人数

会食のみの家族での結婚式の場合、ウェディングドレスやタキシードを着用せず、カジュアルな服装でおこなうカップルもいます。海外でふたりだけの挙式を済ませたカップルが、国内で会食のみの家族での結婚式をおこなうケースも少なくありません。

挙式をおこなわない分、ほかのスタイルよりも会場の選択肢が広がります。専門式場、ゲストハウス、レストランなど、ふたりのイメージに合う会場を探してみましょう。

フォトウェディング+会食の家族での結婚式の相場

フォトウェディング+会食の家族での結婚式の相場:数万円~20万円+2万円×人数

「結婚式を挙げなくてもふたりの写真だけは残してほしい」と家族からお願いされるカップルもいるでしょう。費用をあまりかけずにウェディングドレス姿やタキシード姿を残したいなら、「フォトウェディング」と呼ばれる写真のみの家族での結婚式がおすすめです。

フォトウェディングには、スタジオ撮影とロケーション撮影の2種類あります。
フォーマル感のある写真を残したいならスタジオ撮影を、神社や庭園、街中で開放感あふれる写真を撮影したいならロケーション撮影を選ぶとよいでしょう。

家族での結婚式の場合、ご祝儀はもらえる?相場はいくら?

ご祝儀の有無は、前もって両親に相談しておくほうがよいでしょう。
会費制にする場合はそもそもご祝儀自体が不要です。会費制でなくても、家族での結婚式のスタイルによってはご祝儀を遠慮するケースもあります。

一般的な結婚式であれば、結婚式当日に受付でご祝儀を受け取りますが、家族での結婚式の場合は結婚式の前にいただくパターンが多いです。ゲストからご祝儀をいただく場合は、一般的な結婚式と同様に引出物・引菓子を用意しておきましょう。

なお、「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」によると、結婚式で親族からいただくご祝儀額は1世帯あたり7万円が平均です。

ただし、ご祝儀の相場は新郎新婦との関係性や年齢によって異なります。
ご祝儀の総額によって自己負担額も変わってきますので、ご祝儀を結婚式の費用に充てる予定の方は、ご祝儀の総額を事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。

【家族での結婚式】よくあるQ&A

ここでは、家族での結婚式でよくある疑問点と、それに対する回答をまとめて紹介します。

家族での結婚式でも招待状は必要?

両親や親と同居しているきょうだいに対しては、招待状を省略してもかまいません。それ以外の親族には、一般的な結婚式と同様に招待状を用意しておきましょう。

ただし、「招待状を記念に残しておきたい」という方もいるので、両親やきょうだいも含めて全員に送るのも1つの方法です。家族での結婚式の場合は出欠確認を済ませているケースがほとんどなので、返信はがきを省いても問題ありません。

家族での結婚式でも司会者は必要?

家族での結婚式の場合は家族の誰かに司会をお願いしたり、新郎新婦が自分たちで進行したりすることがあります。プロの司会者に依頼することもできますが、その分の追加費用がかかります。

必要最小限の簡単な司会であれば、結婚式場のスタッフに依頼できることもあります。
依頼したいと考えるなら、どの程度までサポートしてもらえるか、結婚式場のプランナーに相談しておきましょう。

家族での結婚式はどこでおこなう?

家族での結婚式をおこなう場所には、以下の選択肢があります。

・専門式場
・ホテル
・ゲストハウス
・レストラン

フォーマルな雰囲気が良いのか、カジュアルな家族での結婚式にしたいのか、ふたりでイメージを膨らませておくことが大切です。ゲストの人数やスタイルに合わせて、候補を絞っていきましょう。

少人数の家族での結婚式の場合、専門式場やゲストハウスを選ぶカップルが多いようです。
招待するゲストの所在地を考慮しつつ、アクセスしやすい場所を選ぶとよいでしょう。

まとめ

少人数の家族での結婚式には、挙式、会食、フォトウェディングなどのスタイルがあり、それぞれ費用が大きく変わります。一般的な結婚式より費用を安く抑えられることや、準備にかける時間が少ないことがメリットといえます。

家族での結婚式をおこなうなら、両親に家族での結婚式のスタイルやご祝儀の設定などをあらかじめ相談しておきましょう。今回紹介した内容を参考に、家族や親戚の方々とすてきな思い出を作ってください。

出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ

この記事の著者

スマ婚編集部

スマ婚編集部

スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。

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