婚姻届の証人は親が一般的?お礼や頼むときのマナーも紹介
婚姻届を出すときは、証人が必要です。一般的に親にお願いすることが多いですが、さまざまな事情で親に頼めないときはどうしたらいいのでしょうか?
今回は、婚姻届の証人について解説します。お礼や頼むときのマナーも紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
目次
婚姻届の証人とは自分たちの結婚を証明してれる人
婚姻届の証人は、自分たちの結婚を証明してくれる人のことです。婚姻届を提出するときには、証人が必要とされています。
婚姻届の証人の条件は成人であることのみ!
婚姻届の証人の条件は非常にシンプルで、成人であることのみです。成人であれば誰でも可能で、そのほかの条件も特にありません。そのため、親以外でも証人になれます。
証人は何人必要かというと、2人です。新郎側と新婦側から1人ずつでも、片側から2人でも構いません。
証人は偽装結婚や脅迫の結婚を防ぐためにある
証人は、偽装結婚や脅迫の結婚を防ぐために存在します。婚姻届は、法律で「成人の証人が2人以上署名すること」と定められています。証人欄に記載がないと、婚姻届は受理されません。
証人は保証人とは違ってノーリスク
証人は、保証人とは違います。もし婚姻関係に亀裂が入ったとしても、責任を負うといったことはありません。
証人はあくまで証人で、署名することによって不利益はないので、安心してもらえるように伝えておくといいでしょう。
証人のおすすめは親・友人・恩師・職場の人などさまざま!
婚姻届の証人は、親族かそれとも親以外か、どっちがいいか悩んでしまう人もいるでしょう。さらに友人や恩師、職場の人なども候補になるため、それぞれのおすすめポイントを紹介します。
親
婚姻届の証人は、親を選ぶのが一般的です。親が証人となることで、結婚の重要な瞬間に家族の絆を感じられます。
また、親は結婚に関する情報に詳しい場合が多く、手続きや書類の準備においても頼りになる存在です。自分たちを支えてくれた存在である親と、結婚の喜びを共有しましょう。
友人
最近では、友人を証人にするカップルも増えてきています。友人は普段からカップルの関係を知っているため、親とは違った視点で、よりパーソナルなメッセージやお祝いの言葉を贈ってくれるでしょう。
友人は年齢が近いことも多いため、同世代の友人たちと一緒に祝福してもらえるという点も魅力です。結婚式や披露宴などのイベントで友人たちが盛り上がってくれることで、さらに楽しい思い出となることでしょう。
恩師
恩師は、学生時代に多くのことを教えてくれた存在です。結婚は人生の大きな節目であり、恩師に節目を祝福してもらいたいという人もいるでしょう。
証人として恩師を選ぶことは、結婚式において特別な存在として関わってもらいたいという意味が込められています。恩師との関係を深める一つの機会として、証人をお願いしてみてはいかがでしょうか。
職場の人
職場の人は、新郎新婦とともに長い時間を過ごし、仕事上の信頼関係があることが多いでしょう。職場の人を証人に選ぶことで、仕事とプライベートのつながりを感じられます。
親とは違った視点でサポートを受けられるため、ぜひ検討してみてください。ただし、証人になってもらう際にはマナーを守り、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。
婚姻届の証人をお願いするマナー|直接会って手土産を持っていくのが基本
婚姻届の証人をお願いするときには、いくつかのマナーがあります。以下のことに注意しましょう。
アポイントを取って直接会いに行く
証人をお願いするときは、できるだけ直接会ってお願いするのが望ましいとされています。順番としてはまずアポイントを取り、日程を調整しましょう。
直接会って話すことで、結婚に対する意思や感謝の気持ちを伝えられます。もし直接会うのが難しい場合は、メールではなく電話でお願いしましょう。
2人が記入済みの婚姻届にサインをもらう
婚姻届の証人をお願いするときは、新郎と新婦の氏名や生年月日、住所、婚姻届を提出する日付などをあらかじめ記入しておきましょう。
婚姻届には2箇所証人のサイン欄がありますので、証人には2箇所にサインしてもらうようお願いします。証人の印鑑は実印でも認印でも問題ありませんが、シャチハタはNGなので注意が必要です。
直筆で書いてもらう
婚姻届には、証人の署名が必要です。本人であることを証明するために、証人欄は直筆で書いてもらいましょう。証人を頼む際に、直筆で書いてもらうようお願いしておくとスムーズです。
事前に本籍を確認してもらう
証人欄には、住所のほかに本籍を記載する箇所があります。戸籍に記載されている本籍地となるため、事前に本籍を確認してもらっておくといいでしょう。
手土産を持っていく
証人のお願いで会うときには、手土産を持っていきましょう。一般的にはお菓子やお酒などが喜ばれることが多いですが、相手が特定のものを好む場合には、好みに合わせた手土産を選びます。
ただし、証人が飲酒を控えている場合や、アレルギーなどの特別な事情がある場合には、注意が必要です。相手の事情を考慮し、手土産を選びましょう。
婚姻届を提出したらお礼の連絡を入れる
婚姻届の提出が済んだら、証人にお礼の連絡を入れましょう。お礼の連絡は、メールや電話などの方法が一般的です。内容としては、感謝の気持ちを伝えるものにします。
ただし、お礼の連絡を入れる際には、相手の都合を考慮して適切なタイミングを選ぶことも重要です。
家族以外に証人になってもらった場合には、1,000円~3,000円程度の手土産を渡したり、食事をごちそうしたりしてもいいでしょう。
証人欄の書き方|氏名・生年月日・住所・本籍を記入して捺印する
証人欄も婚姻届の他の記入欄と同様、独特の書き方があります。
証人を頼んだ人から質問があった時に答えられるように、書き方の注意点を確認しておきましょう。
<証人欄の書き方>
- 署名……本名で記入する。
- 押印……証人の印鑑は「認印」でも「実印」でも大丈夫。ただし「シャチハタ」はNGです。
- 生年月日……和暦で記入する。
- 住所……現在、証人が住民登録をしている住所。
- 本籍……戸籍に記載されている「本籍地」。
証人欄を書く時は印鑑や代筆に注意
証人欄を書く時は、印鑑や代筆に注意が必要です。以下の点に気をつけましょう。
印鑑はゴム印やシャチハタはNG
印鑑は認印や実印を使用し、ゴム印やシャチハタは使用しないようにしましょう。
証人をお願いするときは、シャチハタ以外の印鑑が必要であることをあらかじめ伝えておくと安心です。
黒のボールペンで記入する
証人欄は、黒のボールペンで記入します。
間違ってしまった場合は、修正液や修正テープは使わずに、二重線で消して余白に正しい内容を記入しましょう。
同じ苗字でも印鑑は別々に!
親族など同じ苗字の場合でも、証人の印鑑は別々に押す必要があります。証人欄には証人の印鑑スペースが2つ用意されていますので、各自の印鑑を押すようにお願いしましょう。
本人以外の記入はNG
婚姻届の証人欄は、本人以外は記入できません。万が一、本人以外が記入したことが明らかになった場合、婚姻届が無効となってしまう可能性があります。証人は婚姻の事実を証明する役割があるため、代筆はできないので注意しましょう。
婚姻届の証人でよくある質問
婚姻届の証人に関するよくある質問を紹介します。
婚姻届を勝手に出すとどうなりますか?
婚姻届を勝手に出すことは法律上で認められていません。勝手に婚姻届の署名をした場合は有印私文書偽造罪(刑法159条1項)、勝手に婚姻届を提出した場合は偽造有印私文書行使罪(刑法161条1項)が成立し、いずれも3か月以上5年以下の懲役刑となります。
婚姻届は何枚用意すればいいですか?
婚姻届は書き損じた場合も考えて、2~3枚用意しておくと安心でしょう。
まとめ:婚姻届けは親の同意なしでも大丈夫!
婚姻届の証人は、一般的に親にお願いすることが多いでしょう。しかし、友人や兄弟姉妹、親しい知人などを選ぶこともできます。婚姻届は親の同意は不要ですが、必ず成人の証人が2人必要です。
親以外の人を証人に選ぶ場合も、お礼や頼む際のマナーを守り、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう!
この記事の著者
スマ婚編集部
スマ婚編集部は、元プランナー、カウンセラーなどのメンバーにて、皆さんのパーティーや、結婚生活の役立つ情報や、最新情報をお届けいたします。InstagramやTwitterでも情報発信をしておりますので、ぜひぜひプレ花嫁さまと繋がれたら嬉しいです。