収入を取るのか、愛情を取るのか。
何を持って収入があるとするかはケースバイケースですが、今回はわかりやすくするためにも、一般的に女性が求めている年収の平均である500万円(*1)を想定して考えていきます。
「愛があれば収入なんて関係ないわ」と言いたくなる気持ちはわかりますが、残念ながら愛でお腹を満たすことはできません。現実問題「食っていく」ためには稼ぎが必要です。
もちろん「年収があり、愛情もある」男性と結婚できれば理想ですが、国税庁の統計調査(平成25年版)によると、30代前半の平均年収は384万円、30代後半でも425万円とのことですので、そんな理想の男性に出会えるケースは非常に稀だといって良いでしょう。
世の中の男性の大半は、「愛情はあるが収入が低い男性」か「収入は高いが愛情が薄い男性」です。では「愛かお金か」どちらを取ればいいのでしょうか。
(*1)出典元「アニヴェルセル株式会社」(http://www.anniversaire.co.jp)
お金の使い道に「愛情」が現れる
まず最初に考慮しなくてはいけないことは、「愛があれば収入なんて関係ない」というセリフを男性側が言ってしまう場合。これは完全にアウトです。
本当に愛しているならば、相手の女性や将来の子どものことを思い、稼ごうと努力するものです。世の中にお金で買える幸せも確かにありますが、重要なのはお金があることで防げる不幸も確かに存在するということです。
愛情があれば大事な家族をみすみす不幸に陥れるようなマネをするはずがありませんので、「愛はあるけど、稼がなくてもいい」は成立しないということになります。「愛があれば収入なんて関係ない」というセリフは結婚相手に言うなら覚悟を感じるセリフですが、自分を正当化するためのセリフにはなり得ません。
同様の理由で「収入はあるけど愛情がない」男性との結婚もお勧めできません。なぜならその男性は「お金があることで防げる不幸があること知っていて、「その手段も持っているのにも関わらず」、愛情を注がない」というタイプの人であるからです。
つまりお金の使い道が、家族の幸せのための支出ではなく、自分の私利私欲のための支出になっているのです。収入は努力をすれば上げることができますが、愛はその人の人格・性格・生き方が反映されていますので、改善させるのは非常に困難なのです。
いずれの場合も「大切な家族を守るための支出」に対して鈍感であるためオススメできません。愛情はお金では買えませんが、家族を不幸から遠ざけるために使うお金には、愛を感じることができるはずです。
大事なのは、信じて待つ覚悟
となると、「愛情はあるが収入が低い男性」も「収入は高いが愛情が薄い男性」も両方ダメじゃないかという結論になりそうですが、そうではありません。
ここで見逃してはいけないのは、「今はまだ収入がないけど、稼ぐ気があり、愛情を注いでくれる」男性の存在です。この種の男性は将来大きく化ける可能性があります。(もちろん、化けない可能性もあります)
特に20代後半から30代前半の頃は、まだまだ社会人としてのスキルが未熟なために、「収入」という形ではそのポテンシャルが顕在化していないため、パッと見は結婚相手として魅力的に映らないかもしれません。
しかし「大事な人を守るために稼ぐ努力をしている人」は、その生き方が愛情の証明であると言えます。中長期的には、年収が800万円以上あっても夜遊びの絶えない人と結婚するよりもはるかに幸せな家族を築き上げることができるでしょう。
その分女性側にはその男性の未来を「信じて待つ覚悟」が必要になります。男性の収入が上がってこなければ世帯収入は自分の稼ぎで補う、ぐらいの覚悟を持って接する必要があるのです。裏を返せば「それでもし収入が上がらなかったら?」と不安になる相手との結婚は控えた方が無難です。その場合、あなたに相手への愛情がない、ということです。
愛情はお金に対する接し方で判断することができる
まとめます。できるなら「収入が高く愛情がある」男性と結婚できれば最高ですが、人口分布的に多くの女性はそんな男性をGETすることができません。
また「収入が高く愛情がない」男性との結婚は百害あって一利なしですので、お勧めしません。経済的に贅沢したいのであれば、自分で稼ぎましょう。問題は「愛情はあるけど収入が低い」男性です。
愛情はあるけど収入が低い男性には2パターンに別れます。それは「稼ぐ気があるか、稼ぐ気がないか」です。稼ぐ気がない人は、イコール愛情がない、ということを意味しますので、これもNG。
狙うべきは「収入が低いが、稼ぐ気のある男性」です。あなたがこの人を信じてまつ覚悟さえあれば、将来その人は「収入が高く、愛情のある」男性に変貌する可能性があります。その未来にかけられるかどうかは、それはあなたがその人に愛情があるかどうかに比例すると思います。
「今はまだ芽が出ていないけど、この人は未来の家族のために、今を一生懸命努力してくれている!」と口だけではなく、生き方や行動から感じられるのであれば、その人を信じて待ってみてはどうでしょうか。
そこまでかけられる相手ならきっと二人で幸せな未来を築いていけるのではないかと思うのです。