結婚式で何か楽しい演出をしたいけど、何をすれば良いか悩んでいる……という方は多いのでは？
「ゼクシィ結婚トレンド調査2016調べ」によると、実に披露宴・披露パーティー実施者の77%の方が、ファーストバイトを行っていました。
そこで今回は、結婚式でファーストバイトを行う方のために、盛り上がるポイントをご紹介します。
ファーストバイトのやり方
ファーストバイトは、欧米では古来より行われてきた演出です。日本では最近人気になってきましたが、ファーストバイトの本来の意味を理解していないと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
ファーストバイトでは、まず新郎が新婦に、小さめのスプーンでケーキを食べさせます。これには、「一生食べ物には困らせない」という決意の意味が込められており、新婦の口に入りきるようにケーキを取るのがポイントです。
次に、新婦から新郎にケーキを食べさせます。これには、「一生美味しい料理を食べさせてあげる」という意味が込められています。ここでは、新郎の男らしさやユーモアを見せるために、一口では食べきれないくらいのケーキを取ることで、会場に笑いが起こる楽しいシーンになることが多いようです。
楽しいシーンにするのは良いですが、ファーストバイトは元々互いの決意と誓いをする儀式なので、羽目を外しすぎないように気をつけましょう。
ファーストバイトのポイント
ファーストバイトは、新郎新婦の素の姿が出るとあって、ゲストにとっては最高の写真撮影タイムです。
新郎新婦が気をつけたいのは、ケーキをスプーンですくいあげようと下を向く際に、真剣な表情になりすぎないことです。写真に撮られていることを意識して、笑顔を絶やさないようにしましょう。
また、演出中はあくまで上品に。新郎の口についたクリームをナプキンで拭き取ってあげるなど、お互いがラブラブな姿を見せてあげましょう。
ファーストバイトで結婚式を盛り上げるアイデア
通常通りのファーストバイトでも十分盛り上がりますが、さらに工夫をしてオリジナルの演出をしたい方に、いくつかアイデアをご紹介します。
ちょっと工夫してオリジナル感を
アイデア①：ケーキ以外のもので
ファーストバイトは、通常ケーキで行いますが、その他にも巨大おにぎりや巨大タコ焼きなど、意外性があるものを食べさせ合うのもありです。特におにぎりは、「お結び」と言い、とても縁起の良い食べ物としておすすめです。
何を食べさせ合うかは、新郎新婦らしさが出るところです。食べ物のチョイスに、ゲストも興味津々のはず。会場のゲストをあっと驚かせられれば、こちらの勝ちです。普段見ることのない巨大な食べ物に、会場も大盛り上がりします。
アイデア②：エプロンで
ファーストバイト時に着けるエプロンで、ウケを狙えます。お互いにケーキを食べさせ合う際に、クリームがドレスやタキシードについてしまうことがあります。そうするとクリーニング代がかかってしまうため、汚れ防止にエプロンを着用することが多いようです。
しかし、せっかくエプロンをつけるなら、ここで遊ばないわけにはいきません。筋肉隆々の男性の上半身半裸の姿や、セクシーな女性のビキニ姿がプリントされたエプロンを着用すれば、笑いが起きることは間違いありません。ただ、色んなゲストがいることを忘れずに、ハメを外しすぎないようにしましょう。
会場を巻き込んで参加型に
ファーストバイトは、新郎新婦の夫婦としての二人の共同作業ですが、せっかくだったら会場にいるゲストも巻き込んで、参加型の演出にするとさらに盛り上がります。ここでは会場を巻き込む、ゲスト参加型のアイデアをご紹介します。
アイデア①：お手本バイト
これは両親に夫婦の先輩として、食べさせ方のお手本を見せてもらうという演出です。普段なかなか見ることのできない両親のラブラブな姿に、思わずにやけてしまいそうです。
お手本を見せてもらうことで、「両親のような幸せな夫婦を目指します」といったメッセージを伝えることができ、両親にも喜んでもらえる演出です。
また、サプライズでゲストの友人夫婦を指名すると、驚きがあって盛り上がります。
アイデア②：ラストバイト
これは新郎・新婦の母親から、最後のご飯を食べさせてもらうという演出です。この世に生を受けてから、初めてのご飯を母親からもらい、今日まで育ててくれた感謝の意を伝える演出です。とても感動的な演出で、会場も思わずホロリと涙を流してしまう瞬間です。
アイデア③：サンクスバイト
ラストバイトの逆で、新郎新婦から両親に食べさせる「サンクスバイト」もあります。これは、「今まで食べさせてくれてありがとう」と感謝の意味を伝えるものです。
サンクスバイトは誰を指定しても良いです。両親のほかに、お世話になった友人や、兄弟を指名して感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
アイデア④：スプーンリレー
これは会場のゲストに手伝ってもらうものです。ケーキの乗ったスプーンを、会場にいるゲストに新郎新婦のところまで運んでもらい、最後に受け取った新郎新婦が、ケーキをお互いに食べさせ合う演出です。会場に連帯感が生まれ、盛り上がること間違いありません。
スプーンに工夫を
ファーストバイト演出では、スプーンをどんなものにするかで工夫を凝らせるのも人気の理由の一つです。新婦のスプーンは、口に入るように小さめの通常のスプーンです。一方、新郎へのスプーンは、スコップなど大きめのものを使って食べさせます。新郎の口周りがクリームで汚れる様子は、会場の笑いを誘います。
スプーンを金属ではなく、木製のものを使うのもいいかもしれません。和装の衣装にもしっかり似合います。木製というところで、スプーンではなく、しゃもじを使う演出もあります。日本人らしさの出る演出です。
その他にも、長い箸や、フォークなどもあります。変わったものでは、ルーペなど新郎の職業に関係するものを使ってファーストバイトを行う人もいます。ケーキが乗って、最低限の節度が守れれば何でもありとも言えるかもしれませんね。
ファーストバイトで最高の時間を
結婚式の定番であるファーストバイトは、しっかりと意味を理解して、ゲストにも楽しんでもらえる、素敵な時間にしたいところです。自分たちの結婚式に合ったファーストバイトのアイデアを見つけて、新郎新婦はもちろん、ゲストにとっても思い出に残る演出にしてくださいね。