別れ方が納得のいかないのものであると、別れた恋人のことを恨めしく思い、何かしらの形で見返してやろうと思う気持ちが湧いてくるものです。
よく女性誌や恋愛指南本に「自分磨きをしてフッたことを後悔したくなるぐらいの女になってやろう」というアドバイスを見かけます。ところが、このモチベーションで向上心を得ようとするとあまりいい結果を生みません。それどころか、欲しい結果と真逆の結果を得ることにすらなりかねません。
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そもそも見返してなんのメリットがあるのでしょうか?
仮にフッた相手が「チクショウ、あん時もっと大事にしておけばよかったぜ!」と後悔したとして、あなたが得るものはなんでしょうか?「ザマアミロ」という達成感ですか?その感情を得てなんのメリットがあるんでしょうか?
「俺が間違っていた。もう一度やり直してほしんだ」という再アプローチを期待している、なんてこともないでしょう。フッた相手が悔しくなるほど魅力的になったあなたは、もうそんな人のことなど眼中にないのですから。
その時の悔しさをバネに成長するのは全く問題はありません。むしろブラックエンジン(負の感情)を原動力にした自己成長はスピード感と短期的な集中力を発揮することができます。
問題なのは、別れた相手に向けられたモチベーションに基づいた自己成長にはリスクがあるということを知らないまま突っ走ろうとすることなのです。
見返そうとすると見返せない、見返そうとしなければ見返せる、の原則
もし、あなたが元彼を見返そうといろいろ女磨きをしていたとして、そこで出会う新しい男性はそんなあなたのことをどう思うか考えたことはあるでしょうか?
「いい男を捕まえて幸せになってあいつを絶対に見返してヤルゥ!!」と思っている人が目の前に現れたら、とっても怖いです。その気持ちを隠そうとどんなに取り繕っても、どこかでボロが出て気づかれます。
それよりも、その経験を活かして「次はいいパートナーシップを築けるような恋愛をするぞ!」といったようなより良い未来に向けた自己成長を目指すといいことがたくさん起こります。
何を目的にするかによって得られる未来がこんなにも違う
まず、引き寄せる男性に違いが出てきます。思考が現実化するのであれば、「見返すために出会う男性」と「良いパートナーシップを築くために出会う男性」は全く違った男性になります。
人間関係は鏡ですから、前者は「元カノを見返すために女性を探している男性」に出会うことになりますし、後者は「良いパートナーシップを築ける女性を探している男性」に出会うことになるのです。
実際にお付き合いが始まってもあなたの姿勢に違いが出てきます。見返すためにお付き合いしていると、「元彼が見返したくなるに値しない要素」が新しい男性から見つかった場合、あなたはがっかりするでしょう。あなたは新しい恋人の欠点を批判するかもしれません。
しかし、より良いパートナーシップを築くことを目的としてお付き合いするなら、ちょっと嫌なところがあっても「嫌なところではなく、好きなところにフォーカスしよう」とか「どうしたら嫌だと思う気持ちを不快感なく伝えられるかな」とか、より良い未来に向けたアクションが取れるようになるのです。
最終的にどちらの方が元彼を見返せるような結果が得られるのかは、言わずもがなですよね。
成長の原動力は過去に置きっぱなしせずに、未来に向けよう
元彼を見返すことを目的とした、つまりベクトルが過去に向けられたままの自己成長を目指してしまうと、ずっと過去に引きずられたままの未来を過ごすことになります。そんな自己成長にはなんのメリットもありません。
そうではなく、ひどい別れがきっかけだったとしても、より良い未来にベクトルが向けられた自己成長を目指すことが大事です。
そうすれば出会う人が変わり、あなた自身の姿勢が変わり、未来が変わります。そうなれば元彼は勝手に「チクショウ!」って思ってくれます。ただ、あなたがその様子に気づくことはないと思いますけどね。