「結婚」という言葉だけ聞くと、ワクワクでハッピーで幸せが溢れているように思います。
でも誰かと「結婚をする」ということは、これまで他人だった二人が一つ屋根の下で「一緒に生活をする」ということです。
生活していく上で絶対に必要で重要なことは「お金」のこと。
「お金のプロ」であるファイナンシャルプランナーに、結婚する前に話し合っておくべきお金のことを聞いてみました。
「お金のプロ」ファイナンシャルプランナー
 人物紹介白鳥 光良（しらとり みつよし） 株式会社住まいと保険と資産管理 代表取締役社長 武蔵大学経済学部金融学科非常勤講師（「ファイナンシャルプランナー演習」担当） 多趣味で、現在はご夫婦でフラメンコに没頭中。 |
結婚後、家庭の財布は1つ？2つ？3つ!?
「夫婦それぞれの資産をどうするか」ということを話し合っておくと良いですね。
結婚前はそれぞれ1人に1つ資産があります。
資産を「財布」と例えると、結婚して二人の財布を一緒にして財布を1つするパターンと、
夫婦それぞれ1つずつの財布を持ち、二人用の新しい3つ目の財布を用意するにするパターンがあります。
20～30代は3つの財布をもつ夫婦が多く、共通の財布にお互い生活費を入れ、そこから共通の経費を出します。入れる生活費の金額に関しては結婚前に話し合って決め、収入に比例して設定されている方が多いです。
親世代になると財布を1つにしているという世帯が多いです。女性が全て管理して、お小遣いは必要に応じて出していくという方法が昔は主流でした。とは言え、実際は相手に伝えていない「ヘソクリ」など、自分たちの財布があることが多いですけどね（笑）。夫婦どちらか一方がお金に関して全く考えたくなく、一方はしっかり考えたいという夫婦も財布を1つにして管理されています。
今は財布を3つにされる方が多いですが、お客様によって異なりますね。
相手に言いたくない「ヘソクリ」も、やっぱり共有財産になる？
打ち合わせにご夫婦揃って来られることも多いですが、どちらか一人で来られた時に「実は相手には内緒のお金があるんです。」と言われることもあります。
その場合、これを機にそのお金を夫婦共有の資産にされる方と、言わないまま自分の資産にされる方がいらっしゃいます。
夫婦共有の資産にされる方は、二人の時には相手に打ち明けづらくても、ご夫婦揃って当社に打ち合わせにお越しいただき、ファイナンシャルプランナーという第三者がいることで相手に打ち明けやすく感じていただけることがあります。
また、相手に言わないで自分の資産にされるという方は、自分で貯めたお金ではなく親から相続した資産であり、あてにされては困るので言わないという判断をされるということもあります。
人の価値観によってお金の管理の仕方は違います。
結婚前にお金の価値観・管理方法を話し合っておくと良いですよ。
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