「なんで分かってくれないの!?」と、男性への疑問や不満を抱えている女性は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「わけもなく男が魅かれる女50のルール」の著者であり、恋愛デトックスカウンセラーの下村さきさんにインタビューをさせていただきました。
下村さんは自身が経験された大失恋をきっかけに、男性の心理を勉強し始めたそうです。その経験を活かし、恋愛に悩む多くの方の恋愛相談にのり、解決へと導いてきました。
そんな下村さんに、本を書いたきっかけや、恋愛を上手くいかせるために知っておくべき男性心理を教えていただきました。恋愛が上手くいっていない人はもちろん、上手くいっている人も、結婚されている方も彼と今後も良い関係を築きたいと思っている方必見です。
目次
本を書いたきっかけとは
「わけもなく男が魅かれる女50のルール」という、女性ならば誰しもが憧れるようなタイトルで本を書かれていらっしゃる下村さん。まずは、なぜこの本を書こうと思ったのか、きっかけを教えてください。
初めは自身の実体験を元に、彼に愛されるためにはこうした方が良いという、具体的な行動を女性向けに書いた指南書のような本を予定していました。しかし、私が恋愛デトックスカウンセラーとしてお客様の相談を聞いていると、どちらかが悪いということではなく、男性と女性の考え方の違いから起こる“すれ違い”が非常に多いことに気づきました。
より多くの方の悩みを解決するためには、ただ彼に愛される行動を書いた本ではなく、男女の考え方の違いをもとに、すれ違いをうまないためにはこうした方が良い、という内容を書いた本が必要だと思い、この本を書きました。
「50のルール」はどのようにしてうまれたのか
男女の“すれ違い”はカップル間でも夫婦間でも、それこそ仕事上においてもよくある話です。それを男女の考え方の違いをもとに説明していただけるととても分かりやすいですね。ちなみに、本に書かれている「50のルール」は自身の経験をもとに発見されたのですか? それともお客様の相談を受けながら発見されたのですか?
まさにどっちもですね。
私は今、恋愛デトックスカウンセラーという仕事をしているのですが、自身の大失恋がこの仕事を始めるきっかけになっています。
大学生時代にお付き合いをしていた彼がいたのですが、私は彼との関係に甘えきっていて、何をしても許されるだろうと思い込んでいました。私はその彼と絶対結婚するだろうと思っていたのですが……ある日二股をかけられて捨てられてしまったのです。
確かに後から振り返れば「あれはありえない……!」と思うような行動をいつもしていたので、今後は絶対にしないようにしようと決め、今ではその後に付き合った彼と結婚し、幸せな毎日を過ごしています。
その時の自分の経験談を活かし、私と同じように後悔する人が1人でも減るよう、恋愛デトックスカウンセラーという仕事を始めました。
そして、カウンセリングをする中で、お客様から出てくる相談や悩み事がほとんど一緒であることに気が付いたのです。
「男性が考えていることが分からない」と悩まれる方もいらっしゃれば、男性のためを思ってしている行動が、第三者からするとおせっかい行動だった……など。そういった悩みに対して「それはおせっかいに感じる方もいらっしゃるので、こうした方が良いと思いますよ」「ただ文句を言うのではなく、こういう風な行動に変えた方が良いですよ」と提案をするようになりました。
このようにして、自身の大失恋の経験談と、お客様から出てくる相談に対する提案をもとに、「50のルール」が出来上がりましたね。
男性が納得するルールとは
自身の経験と、カウンセリングの経験から出来上がった「50のルール」。全て大切なルールだと思いますが、その中でも、下村さんが特に大切にしてほしいと思っているルールは何ですか。
もちろん全て大切にしてほしいルールなので難しいですが(笑)、男性から「これ分かる!」と納得のお声をよくいただくルールを3つ紹介しますね。
ルール19:「親と仲よくできる彼女」に男は安心する
男性は、男性自身の親と、彼女の関係を重視する人が多いです。
私の友人で、とても仲の良いカップルがいたのですが、ある日突然別れてしまったのです。男性に理由を聞いてみると、彼の母親と彼女の相性が悪かったからと。彼女は、彼の友達とも仲良くしていたので、私からすると二人は結婚すると思っていたので本当に驚きました。
この経験から、女性は彼の友人と仲良くすることはもちろんですが、彼の親と仲良くし、外堀から埋めていくということが幸せな結婚に近づくということが分かります。これは男性からよく反応をいただくルールの1つなので、男性は彼女と親の関係をよく見ているということだと思いますね。
ルール39:男は彼女に「二つの顔」を求めている
男性は、一般的にはかわいくて甘えてくれる女性が好きですよね。一緒にいて楽しく、幸せを感じられるような女性。しかし男性は、女性に「かわいくて、楽しい彼女」であること以上に「有能な秘書のような彼女」でいてほしいと考えているのです。
私の男友達が、彼女と別れた理由について「誰と一緒に飲みに行っても、彼女は飲みすぎて酔っ払い、人前で僕に甘えてくる。僕の家は自営業だけど、彼女には自営業の妻が務まらないだろうと思った。自営業をしていると、親戚づきあいが多いし、年配の人と一緒に仕事をしたりすることも多いからね。かわいくて、一緒にいて楽しいけど、結婚はできないから別れた。」と言っていました。
二人でいる時には甘えてくれて良いけれど、彼の友人が一緒にいる時や、職場恋愛の場合は会社にいる時には、あまりにも二人モードにはならず、他社とコミュニケーションをしっかりとるということが大切です。
ルール44:どんな女性にも負けない女
女性はよく「あなたの母親じゃないの!」と男性に怒ることがありますが、実は、彼にとって母親のような存在になることは悪いことではないのです。
男性は彼女に、彼女としての一面以外に別の要素も求めているのです。彼女であって欲しいし、飲み友達であって欲しい、そしてお母さんのようであったり、妹のようであったり、いろんな面をもっている女性が好きなのです。だから女性は「私は彼女なんだから、そんなお母さんみたいなことはしない!」と割り切ってしまうのではなく、しっかりしていない彼だったらお母さんのようになってあげたり、彼が甘えたいときにはお姉さんのようになってあげたりした方がより彼に愛されるのです。
もちろん、“お母さん”にだけなってしまってはいけません。しかし、彼女である部分を失わないように、いろんな面を持っている方が男性は安心しますよ。
恋愛や夫婦生活において1番大切なこと
男性が納得する3つのルール、これはぜひ女性みなさんに気をつけていただきたいですね。それでは最後に、恋愛や夫婦生活において、下村さんが1番大切だと思うことを教えてください。
恋愛や夫婦生活においてよく起こる“すれ違い”。相手のために良いと思ってしたことでも、相手にとってはよくないこともあります。また、「これは喜ぶだろう」という気持ちで行うと、基本見返りを求めてしまいます。見返りほどではなくても、「こういう反応が返ってくるはず」と勝手に頭の中で相手の反応を想像し、思った反応と違うことで傷ついたり、「どうして喜んでくれないの!」と相手を責めてしまうこともあります。せっかく相手を思ってしたことなのに、これでは男性も女性もお互いに不幸ですよね。
「これは喜ぶだろう」と想像で行動するのではなく、まず男性心理を勉強しましょう!
男女の恋愛のトラブルとしてよく聞く“すれ違い”。お互い相手を思いやっているのに、考え方の違いから“すれ違い”が起き、別れてしまうなんてとても悲しい話。男性心理をしっかり勉強し、自分にとっても相手にとっても楽しい恋愛・夫婦生活を過ごしてくださいね。
【書籍紹介】
わけもなく男が魅かれる女50のルール
彼との関係が面白いほど変わっていく!「恋愛デトックス」カウンセラーが指南する、「男女の壁」を乗り越えるコツが満載の1冊!
【取材協力/下村さきさんプロフィール】
下村 さき
恋愛デトックスカウンセラー/ライター。1987年生まれ、早稲田大学法学部卒。地方銀行に就職の後、学生時代から行っていた芸能活動を本格化させる。2012年、恋愛エッセイストの活動スタート。その後、芸能活動に区切りをつけ、2013年、結婚と同時に会社員復帰。2016年、独立。失恋リカバリー、男女のすれ違い、男の浮気、男性心理などを主に、恋愛以外にも、結婚・仕事・ライフスタイルや、広告・イベントレポートなども手がける。