「オタクに恋は難しい」という漫画を皆様はご存知でしょうか？ 社会人のオタクの男女が付き合うストーリーをリアルに描いています。「オタク同士が恋をして、デートをするとこんな感じになる！」というのが非常に分かりやすく描かれていますが、現実でありえるのでしょうか？
オタクで、2次元の恋愛も結婚もしたいと思っているウェディングプランナーの僕が、リアルな恋と2次元の理想の恋では一体何が違うのか？ を本気で考えてみました。
目次
1．出会い編
2次元での理想 ～「定番」と「偶然」～
やっぱり定番は偶然ばったり出会うと言うストーリーを思い描くのではないでしょうか。街でパンを食べながら走っている女子にたまたまぶつかって、会社の新入社員として出会う……なんてのが理想とされますね。
あとはいきなり主人公宅に押しかけてきて……（漫画「To LOVEる -とらぶる-」より）とか、たまたま死後の世界で出会って……（アニメ「Angel Beats! 」より）など偶然何かが起きるというパターンが2次元では多いように感じます。
現実 ～シビア～
現実はシビアです。そんな都合の良い出会いばかりであれば少子高齢化などないでしょう。
現実でパンを食べている女の子とぶつかったら、舌打ちされるだけでなく、食べていたパンがカレーパンで自分の服について、クリーニング代で揉めるというおまけつきです。
「出会いがない」なんて話はよく聞きますよね。
出会いの場所として婚活やネットで……なんて話も多く、友人の紹介などいわゆる出会うべくして出会った出会いというのが現実でしょう。
2．初デート編
2次元での理想 ～トラブルは付き物～
2次元の初デートにトラブルは付き物です。そもそも本人が望んでいるデートじゃない……なんてことがよくあるパターンなんですよ。その時はお互いが意識した関係ではない訳で、トラブルを乗り越えていき「思っていたより良い奴じゃん！」って恋が芽生えるみたいな流れが理想ですね。
よくあるトラブルとしては、初デートの時クラスメイトに遭遇して……（漫画「ニセコイ」より）とか、不良にからまれているところ助けて……(ゲーム「ときめきメモリアル」より)とか、彼氏の振りをして恋人に見せかけて……(小説・アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」より)みたいな展開が多いです。
現実 ～ドライ～
現実はドライです。
そんな都合の良いデートばかりなら雑誌「anan」がデートスポット特集なんてしないでしょう。
現実の初デートは相手との距離を縮めることが目標である人が多いのではないでしょうか。「たまたま距離が縮まった」みたいな展開があれば苦労しません。だからこそ距離を縮めやすい遊園地とか映画館みたいな場所が人気スポットになります。
3．告白編
2次元での理想 ～「演出」が2人を盛り上げる～
初めてお互いが素直をなる瞬間です。今までツンケンしていた2人が、自分の気持ちに向き合う場面ですから演出にも気合が入ります。雨が降っていたりライトが綺麗だったり……（小説・アニメ「中二病でも恋がしたい」より）、都合の良い演出が起こります。遊園地で告白、初キスとなると、キスのタイミングで遊園地の噴水は噴射するでしょう。
現実 ～ブラック～
現実はブラックです。微糖ですらないです。そんな都合の良い演出があれば遊園地は水道料だけで破産します。現実の告白は戦略が命です。告白はタイミングが9割なんて言われるくらいですから、タイミングを自発的に演出する必要があります。「気持ちを抑えきれず告白→失敗」みたいな、タイミングを計らない告白は失敗する例が多いようです。
現実、自発的に行動しないと恋愛は厳しい
2次元とリアルでは全然違うということが分かりますね。
現実でそんな都合の良いことが起こらないことを理解し、自発的に行動していくことが大切ですね。
「2次元の世界の理想」は通用しません。2次元の理想をできる限り現実で叶えたいのであれば、オタクの彼女(彼氏)を見つけ、恋をすることではないでしょうか。
【出典】
作者：矢吹健太朗 漫画「To LOVEる -とらぶる-」 出版社：集英社
原作・脚本：麻枝准 アニメ「Angel Beats! 」 放送局：Angel Beats! Project 中部日本放送
作者：古味直志 漫画「ニセコイ」 出版社：集英社
著者：伏見つかさ 小説・アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」 出版社：アスキー・メディアワークス
開発・販売：KONAMIゲーム「ときめきメモリアル」
編集長：北脇朝子 雑誌「anan」 出版社：マガジンハウス（旧・平凡出版）
著者：虎虎 小説・アニメ「中二病でも恋がしたい」 出版社：京都アニメーション