保育園に来る子どもたちは、共働きの家庭がほとんどです。働きながらの家事や育児は本当に大変だと思います。子どもがまだいない私でも、仕事と家事の両立は本当に大変でした。最近では、家事や育児を手伝ってくれるお父さんたちも増えてきましたが、できることも限られていると思いますし、お母さんたちが家事・育児をやっている家庭がほとんどではないでしょか。
目次
共働きの大変さ
朝は誰よりも早く起きて、お父さんや子どもたちの朝ごはん作り、洗濯、子どもの保育園の準備、連絡帳の記入、自分の仕事の準備など、私が思いつくだけでもやらなければいけないことが沢山あります。
保育園によっては、月に1回はお弁当の日があるところもあれば、給食がなくて毎日お弁当が必要なところもあるかもしれません。
これに、お父さんのお弁当など作っていたら、自分のための時間がとれないでしょう。
私が働いていた保育園では月に1回お弁当の日がありました。
お弁当の日は、いつもより自分のために時間が取れないお母さんが多く、お化粧がいつもより薄かったり、髪が跳ねていたりするお母さんたちもいました。
お迎えの時も、仕事が終わって疲れているはずなのに笑顔でお迎えに来るお母さんたちに、いつも感心していました。
お父さんたちが協力できること
私が働いていた保育園で出会ったお父さんたちの様子を少し紹介します。
朝、子どもと一緒に保育園に登園する
「いつも帰りが遅くて子どもとの時間が作れないから」と言って、少しでも子どもとの時間を作れるように登園時はお父さんが子どもを送って来られていました。
朝はお父さんと一緒に来て、帰りはお母さんと帰っていたので、私たち保育士もお父さんお母さんとコミュニケーションをとることができ、保育園での子どもの様子をお父さんお母さんの両方に伝えることができました。
お休みの日は送り迎えをする
仕事が平日休みのお父さんは、休みの日の送り迎えはお父さんが来てくださる家庭もありました。
子どももお父さんと週に1回くらいのペースで一緒に来れて本当に嬉しそうでした。
いつもより少し早めにお迎えに来て、公園などで一緒に遊んでから帰っていたみたいで、次の日はすごく嬉しそうにお話ししてくれていました。
お迎えはお父さんが担当する
早めに仕事が終わるお父さんでした。
保育園の送り迎えは「お母さん」が来られることも多く、また保育士も男性保育士は少ないので、子どもたちもお父さんの顔が見えると自分のお父さんじゃなくても大喜びでした。
そのお父さんは、他の子供たちとも一緒に遊んでくれて大人気でした。
私たち女性保育士では補えない子どもたちの欲求があり、男性ならではの方法があるんだなぁと私は感じていました。
お弁当を作る
いつもすべての家事をお母さんがしているので、月に1回のお弁当はお父さんが作ってきている家庭がありました。
最初は、おにぎり、卵焼き、枝豆と簡単な内容でしたが、子どもが保育園を卒園する頃には、オムライスに『アンパンマン』が描いてあったり、おにぎりが『まっくろくろすけ』だったり、子どもだけでなく私たち保育士もビックリでした。
ここで紹介した例はほんの一部ですが、お母さんからお父さんにお願いしたいことを伝えて、甘えてみるのも良いのではないでしょうか。
家族以外でもお母さんに協力してあげられること
私がお母さんたちに心がけていたことを少し紹介します。
「少しの変化」を見逃さず声をかける
髪型が変わったり、いつもと違ったファッションをしたり、変化がみられるお母さんがいたら、「美容室行ったんですか?可愛い!!!」「その服どこで買ったんですか?」と、自分から積極的に話し掛けていました。
その時のお母さんたちの笑顔を見るのが大好きでした。
女性は髪型や服装などの小さな変化でも褒めてもらえると嬉しいものです。
子どもたちの成長、面白エピソードを伝える
家庭でしか見せない表情があるように、保育園でしか見せない表情があります。
保育園でのお友だちとの面白エピソードなどをお母さんにお話しすると喜んでもらえました。
「あれ?元気がないなぁ……」と感じたら話し掛ける
少しでも「疲れてるのかな」と思ったら「疲れてます?大丈夫ですか?」と声をかけるようにしてました。
「大丈夫だよ。」と言われることが多かったですが、こちらから一言声をかけるだけで救われることもあります。
時には女性同士の会話を楽しむ
私の場合は、お母さんたちから話し掛けて貰えることが多く、「こんな時ってどうしてましたか?」「今日のご飯なんですか?簡単な料理教えてください」など、保育園とは関係のない話をして、女性同士の会話を楽しんだりしていました。
最後に
共働きの大変さは、私にはまだわからないことですが、自分一人で全部するのではなく、お父さんや周りの人にもっと頼ってもいいと思っています。
そして、平日や土曜日に仕事のお休みがあるとき、保育園を休ませて子どもと一緒に過ごすことも大事ですが、たまには子どもと少し離れて、お父さんとお休みを合わせてデートしたり、お友達とランチに行ったり息抜きも大事です。
その時は、こっそり先生には「緊急連絡先は職場じゃなくて、携帯にして下さい」って、一言伝えておけば大丈夫です。
保育士も子どもたちのことだけではなく、子どもに関わるお父さん・お母さんのお役に立てるようにするのが仕事です。
遠慮なく相談し、頼ってくださいね。