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和装の結婚式「和婚」が人気上昇中!?髪型・衣装・マナー徹底解説!

投稿日:2017年1月18日 更新日:

今、「和婚」が注目されている!

結婚式と言えば、真っ白なドレスを思い浮かべると思いますが、今、再び和装の結婚式に注目が集まっているって知っていますか?

日本の伝統文化である「着物」を着て、結婚式を挙げる和装の結婚式を略して"和婚"。そんな"和婚"が、数年前から大人女子を中心に、徐々に人気を集めているのです。

着物で結婚式を挙げると、両親や祖父母、親族から喜んでもらえることが多いと言います。

一般的に和装での結婚式は神社で行う「神前式」や仏様の前で行う「仏前式」、または参列者に、結婚を承認してもらう「人前式」などで用いられます。しかし、現在は「和服×洋髪」「和服×チャペル」など、今までの概念に捉われないスタイルの結婚式を挙げる方も増えています。

和装をした女性はみんなの憧れの的。真っ白いウェディングドレスとは、また違った印象を与えることができます。でも、特に若い人は「和婚」って言われても、ちょっと想像がつきにくいですよね。そこで、今回は女性に絞って、和婚をする時のポイントを解説していきます。

「和婚」の花嫁衣裳にはどんなものがあるの?

一般的に、挙式では白無垢や黒引き振袖、披露宴では色打ち掛けを着ることが多いです。

では、まず和装の種類について解説していきます。

白無垢

上から下まで純白で統一された、格調高い和装の結婚礼装です。伝統的な和装の結婚式を行う方は、こちらが基本になります。挙式で白無垢を着るのには、「邪気を払う」「神聖な儀式に挑む」という意味が込められています。

色打ち掛け

白以外の赤・金・青など、様々な色で装飾された打ち掛けです。挙式などで着られることもありますが、一般的には披露宴や祝宴などのお色直しで用いられます。柄やカラーバリエーションが豊富なので、自分の好みに合った衣装を選ぶことができます。

黒引き振り袖

引き振袖とは、通常の振袖にある「おはしょり」の部分を作らずに、裾を引きずりながら着る和装のことを言います。中でも「黒引き振り袖」は、江戸時代の武家の婚礼衣装として用いられてきた正式な和装です。昭和の中ごろまで、結婚式で最も多く用いられてきた衣装で、クラシックな雰囲気が魅力です。

大振袖

振袖は「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3種類に分かれており、中でもこの「大振袖」は最も格式の高い振袖です。裾を引かず、歩きやすいのが特徴です。お色直しの時に着られます。

新和装

アレンジ次第で洋風に着こなせる、新しいスタイルの和装です。カラーバリエーションや柄なども、今どきの可愛らしいものがたくさん出ています。軽くて着心地の良い、オーガンジー素材を使用したものは機能性も抜群です。洋風の結婚式場で着れば、ゲストにインパクトを与えることができます。

和装の選び方とは?

和装選びに行く時には…

和装には、着物の着方や合わせる小物などに、ルールがあります。値段の相場も、全く分からない場合もあると思います。そこで、結婚式で着る和装を選ぶ際には、詳しい人と一緒に行くことをオススメします。

小柄な人は織地がしっかりしていて、柄が浮かび上がる「唐織」がオススメです。体型が気になる人は、柄が斜めに描かれている振袖や縦縞の柄を選ぶようにしましょう。また、大柄な女性は大きめの柄、小柄な女性は小さめの柄を選ぶと、しっくりくるものが見つかりやすいはずです。

試着する時には

・自分の肌の色に合うカラーなのか(血色が良く見えるカラー)

・後ろ姿もキレイに見えるか

・座った時に窮屈ではないか

といった点をチェックしてみてください。

和装小物の選び方

白無垢の場合、小物は全て白で統一します。それ以外は、着物に合わせて自分の好きなものを選んでください。小物が一つ違うだけで、衣装の雰囲気が一気に変わります。

和装小物は、挙式や披露宴で一度しか使わないことが多いです。ですから、衣装と含めてレンタルするのが一般的です。小物は、レンタルセットに含まれているのか、自分で用意すべきなのか、しっかりと確認をするようにしましょう。腰巻きや肌襦袢、和装用のストッキングなど、自分の肌に直接付けるものは、基本的にレンタルではなく自分で用意します。

髪型の選び方とは?

和装を選ぶ時には、着物選びと共に髪型選びも大切です。

若い人に人気なのが、洋髪をして和装を着るスタイル。手軽にできて、個性を出しやすく、華やかな印象を与えます。昔は考えられなかったような花冠やカチューシャなど、可愛くておしゃれな髪飾りを取り入れる人も増えています。

かつらは「重たくて動きづらい」または「付けていると痛くなる」というイメージがあるため、敬遠する人も多いのではないでしょうか。ただ、最近ではかつらも、軽くて被りやすいものがたくさん出ています。かつらを選ぶ際は、形もそうですが、フィット感やサイズを意識して選ぶようにしましょう。

和婚ならではの演出は?

番傘入場

新郎新婦が番傘を差して入場します。入場の最初はあえて顔を隠し、お辞儀をし終わったら、傘を上げて顔を出すという演出も人気です。

折り鶴シャワー

キリスト教式の結婚式で行われることが多い、フラワーシャワーやライスシャワーの「和婚バージョン」です。挙式を終えた新郎新婦を、和紙や和柄の千代紙で作った折り鶴でお祝いします。

水合わせの儀

違う環境で育った新郎新婦が、仲良く暮らせるように、お互いの実家の水を一つの器に合わせて飲む儀式です。家と家のつながりを重視する、"和婚"ならではの儀式と言えます。お水ではなく、二人の生まれた土地のお酒でもできます。

雅楽の生演奏

結婚式では音楽も大事ですよね。日本らしい、雅楽の生演奏を取り入れられるのは和婚の魅力です。「横笛(おうてき)」と「篳篥(ひちりき)」などで演奏された音楽が加わるだけで、一気に結婚式が和の雰囲気に包まれます。

和婚の立ち振る舞いとマナー

いつもより姿勢を意識して

和装は洋装より着るものが多く、かつらをつければなおさら頭が重くなってしまいます。特に式の後半になると、猫背になりがちですが、そこはグッと我慢して、背筋を伸ばすようにしましょう。

歩く際は裾の取り扱いに注意して

和装で歩く時は小さな歩幅で、内股、すり足が基本です。そうすると着崩れしないだけでなく、見た目にも美しく見えます。ただ、足元を気にするあまり目線が下に行ってしまう人がいます。うつむいている印象を与えないように、常に前方を向くように意識しましょう。

また、境内を歩くときなど、地面が汚れている時は裾の両端を意味する、「褄(つま)」を取って歩くのが基本です。長い裾を引きずって、衣装を汚さないようにしましょう。

座っている時も気を付けて

背もたれに寄り掛かると、着物の帯が崩れてしまいます。浅く座り過ぎても、前のめりでおかしな姿勢になってしまいます。椅子の背もたれから背を少しだけ離して、背筋を伸ばすようにしましょう。

そして、座っている時は、長い袖に注意しましょう。飲食時は袖が食べ物に付かないよう、着席時は床に袖が付かないように意識してください。

和婚のアレンジの幅は広がっています

和婚と言えば、「ルールやしきたりが多くて面倒臭そう…」また、「洋装のウェディングドレスに比べて、華やかさに欠けそう」。何となくそんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

でも、今は和装に洋風のアレンジを加えたり、華やかな演出を入れることで、若いゲストでも楽しめるような結婚式を開催することが可能になってきています。

人気が高まっている「和婚」で、二人だけのオリジナリティ溢れる結婚式を挙げてみてはいかがでしょうか。

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