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結納前に誰もが悩む「結納金」の相場と考え方を解説!

投稿日:2017年3月13日 更新日:

結納の意味とは?

結納とは、読んで字の如く「結んで納めること」。

新たに家族となる両家が「結ばれること」を祝い、贈り物を「納めること」を指します。両家の始めてのフォーマルな儀式となり、これをすることで、公に「結婚します」という約束をしたことになります。

そのスタイルは地域によっても様々。大きく分けると「関東式」と「関西式」に分かれます。

【関東式】

男女が同格の扱い。結納品は互いに用意し、一緒に交換します。

【関西式】

結納品は男性が女性に贈るもの。女性からの結納品はありません。

大きな違いは、女性が男性に結納品を渡すかどうか、という部分。それぞれの地域で結納の考え方があるので、事前に確認しておくようにしましょう。

結納を行う日取りと場所は?

結納の日取り

結納は、挙式の3~6ヶ月前に行うのが一般的。日取りは、大安・友引・先勝など、六曜を気にして行う人もいます。最近は、結婚式と同様、「六曜」を気にする人はそんなにいないので、出席者のスケジュールの都合を考慮して日を決めるようにしましょう。

結納を行う場所

会場は結納のスタイルによって変えます。仲人を立てる「正式結納」の場合には、両家の間を仲人が行き来して結納品を届けます。仲人を立てない「略式結納」の場合には、女性宅またはホテルや結婚式場、レストランなどで行います。現在行われている結納の多くは「略式結納」です。

結納を行う人は減少している

出典:きちんと知っておきたい 本人・両親 結婚のしきたりとマナー新事典

最近では、「両家顔合わせ」だけを行って、結納はやらないという人が増えています。結婚とは、「家と家の結びつき」という考え方は時代と共に薄れてきています。そして、結納をやらなくなった要因に関しては「金銭的な事情」がかなり大きいです。

結納をする時には、結納金を納めます。かつては着物地や帯を贈ったことから「御帯料」や「御帯地料」「小袖料」などと呼ばれています。結納金の相場は100万円と言われています。結納金をしっかり贈るとなると、結構な負担になるんですね。結婚前にこの額を用意するのは大変ですよね。金銭的な面を考慮しても、形式にこだわらない、両家顔合わせと称した食事会を行うのが主流になっています。しかし、出身地や家柄の関係で、結納を行う方は一定数いらっしゃいます。トラブルが起きやすい結納金の考え方と注意点を解説していきます。

■結納金の相場とは?

一般的な金額は「100万円」

一般的には、関東より関西の方が結納金の相場は高くなるといわれています。

全国的に見て、一番スタンダードな金額は100万円です。結納金はこちらの金額を一つの基準にして考えると良いでしょう。

男性から女性に贈る結納金は50万、70万、100万円など上一ケタをキリの良い奇数にするのが良いとされています。50~100万円のくらいの間で決められることが多いです。

中には200万円、300万円といった高額な結納金を渡す人もいます。経済状況によっては、50万円以下になることもあるでしょうし、「結納金なし」ということも考えられます。

結納金を渡して、新郎の生活が圧迫されるようでは本末転倒なので、まずは自分たちの生活のことを考えてください。

酒肴料(しゅこうりょう)の相場とは?

男性側は結納金のほかに「酒肴料」を渡します。以前は結納を行う時、実際に男性側が酒と肴を持参して両家で飲み交わしていたのですが、現在はその慣わしがお金に変化して残っています。酒肴料に関しては、結納金の10%程度の金額が妥当だと言われています。100万円だったら10万円ですね。

結納は女性側が男性をおもてなしするという考えがあるので、接待費用は女性側が支払うのが定番です。ただ、レストランや料亭などで結納をする場合には、両家で折半という考えもあります。男性側は、接待費用がかさむ場合には、結納金を少し多めに出すなど、女性側に配慮ができるといいですね。

結納返しの相場とは?

男性から頂いた結納金に対して、女性側がお返しするのが「結納返し」です。

関東は「半返し」、関西は「1割返し」という習慣があります。結納金が100万円だったとしたら、関東では50万円、関西は10万円になります。しきたりに厳しい家の場合は、これに従うのが良いでしょう。地域によっては結納返しをしないこともあります。結納返しの相場も地域差があるので、両家が遠隔地にある場合には、どちらにそろえるか話し合っておきましょう。

結納金に関する注意事項

結納金の金額は"誰が出すか"によって変わる!

結納は家と家の繋がりを約束する儀式です。結納金は実家の両親が出すか、新郎自身が出すかによって金額の相場が変わってきます。両親の考え方や新郎の年齢によっても違ってくるでしょう。ある程度の年齢であれば、結納金は新郎が出した方が良いと思います。

養子を迎える場合は女性から男性へ

一般的に結納金は男性から女性に渡すものですが、男性が婿入りする場合は、その逆になるのが通例です。流れや用意するものなど基本的には変わりませんが、一般的な結納で男性がやっていた役割を女性がやるようになります。結納金も女性側から男性側に渡します。その金額は、女性を嫁に迎える際の相場の2~3倍が妥当とも言われています。

男性は女性に金額を聞かないように

結納金をいくら渡せばいいか、全く見当がつかない男性。女性側に「いくら渡せばいい?」と聞くのはやめましょう。分からない人は、分からないなりに男性側で結論を出すようにしてください。また、結納金の有無については新婦側から申し出るようにします。女性側も男性側に配慮してください。

結納金は、男性側が花嫁を迎え入れる際の誠意を表す指標でもあります。「結納金が高額なら誠意がある」ということではなく、男性側の経済状況や年齢など、色々な面を考慮したうえで、そこにどれだけ誠意があるか、というのがポイントです。相場とは違う額しか用意できなかったとしたら、それとなくその旨を先方に伝えて、そのほかの部分でカバーしていけば問題ありません。一般的には、「結納金なし」の人は、結納金の代わりに縁起物を渡すことが多いようです。

結納は両家が手を取り合って

冒頭でも説明した通り、結納を正式にやる家は以前に比べて少なくなってきています。一方で、結納という儀式を重んじている家庭がまだまだたくさんあるのも事実です。結婚とは家と家の結び付きなので、新郎新婦の考え一つで全てを決めることはできません。両家の結納に関する考え方の食い違いが、トラブルを招きます。結納の儀式を大切にしている家の方針に従うのが、トラブル回避のポイントです。

結納金の金額によっては、男性側が「結納金が少ないと思われるかも」と心配になるかもしれません。結納金の額に関しては、結局は気持ちです。相場はありますが、絶対ではありません。女性側も男性側の年齢や経済状況を理解してあげてください。

結婚前に不要なトラブルを招かないためにも、お互いの家のことを想って、結納準備を進めていってください。

 

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