今回は、「5年、6年付き合っていたカップルが別れた瞬間に、彼氏の方が次の彼女とあっさり結婚して、残されたアラサー女子は阿鼻叫喚する問題」について、原因と対策を書いていきます。
長年付き合っていたカップルが別れる原因
この問題は女性の被害者をたくさん産んできた故に、「彼氏がひどい人間だった」で片付けられてしまうことが多いのですが、細かく事態を把握していくと、実際は彼女の方にも問題が有るケースが存在します。
諸悪の根源はどこにあるのかというと「長く付き合っているために、お互いがお互いに、相手のことを生涯のパートナーとして認識しているのかの確認を怠った」ところにあります。
彼女側は大抵の場合こう言います。「このまま結婚するものだと<思っていた>」と。思っていただけで、その話はしてなかったのかと聞けば「してなかった」と。
逆に彼氏は「そういう<雰囲気は出してた>のに、彼女がハッキリ応えてくれなかった」ことを理由に挙げます。
そうして、ハッキリ関係性を固定しないでいるうちに、別の魅力的な女性が彼氏の方に近づいてきて、結婚を意識するようなアピールをし、結婚を考える時期にいた彼氏は「本当はこの子なのかなぁ」と思い始め、別れを彼女に切り出すという構造になっているわけです。
雰囲気で伝わるならコミュニケーションはいらない
両者共に「雰囲気で伝わるのかよ!!テレパシーかよ!!」と思わずツッコミたくなる言い分ですが、恋人に「分かってるよね?私(俺)の気持ち」と思って、言葉に表現しない人は想像以上に多いものです。
結婚は(法律的には)あなたと生涯を共にしますよ、という契約です。その契約をどうして、言葉に出さずに結ぶことができるのでしょうか。(雰囲気で成約できる仕事があったらどんなに楽でしょう。。。)
これは何も結婚や恋愛に限った話ではなく、「察してください」という態度でコミュニケーションをしようとする人すべての人に言わねばならないことですが、ハッキリ申し上げて「それは無理」なのです。
人は、雰囲気であなたの心情を想像することは可能ですが、明確に認識することは不可能です。むしろその認識がズレていることの方が多いですよね。結婚相手だと認識しているならそうだとハッキリ伝える必要がありますし、そうではないなら早い段階でそうではないと伝えるのが、結局最終的にはお互いのためなのです。
なぜ、察してほしいと思ってしまうのか?
その裏側には「こんなこと言ったら嫌われるかな?重いかな?」という嫌われたくない、という心理が働いています。確かに「私たち結婚するんだよね?そういうつもりで付き合っているんだよね?」と聞くことによって、「そんなつもりなかった」と言われるリスクはあります。結果、別れてしまうかもしれません。
しかし、どうか安心していただきたいのです。結婚の話を切り出して重いと感じる相手なら、そもそも結婚してはいけません。むしろ早めにわかった方が、お互いにとってWin-Winですので、臆せずにガンガン聞いていって欲しいのです。
「恋人がいる」という安心感にあぐらをかいて、別れるというリスクが取れない。それは多くの女性が嫌っているであろう「管理職という立場にしがみついて、責任を背負うリスクを取りたがらない上司」とやってることはほとんど同じ行為なのです。
以上、長々と解説してきましたが、「察してほしい」は一見リスクを取らない楽な選択肢ですが、結果何も産みません。「察してほしい」なら言葉にする。そのために人間の口があるのです。