ガールズトークには愚痴はつきもの。あの男のデートプランが最悪だった、今付き合ってる彼氏が構ってくれない、などなど愚痴を言い合ってストレスを発散するのは、メンタル衛生上必要なことでしょう。
しかしその愚痴り方を間違えると、知らぬ間に「自分のことにしか興味ない自己中」のレッテルをはられ、誰も愚痴を聞いてくれなくなってしまう、なんてことにもなりかねません。それこそ、メンタル衛生状態が悪くなってしまいます。
愚痴には「積極的に聞いてあげたくなる愚痴」と「聞くのも不愉快な愚痴」があります。あなたがお友達に対して、どちらの愚痴り方をしているのか、一度見直してみるといいかも知れません。
相談で解決するのか、愚痴で解決するのか
まず「このモヤモヤを誰かに共有したい!」と思った瞬間に考えるべきことがあります。それは、そのモヤモヤが相談によって解決するのか、愚痴によって解決するのか、ということです。
このアプローチを間違えると「相談があるんだけど」と言って話し始めたのに愚痴ばっかりになっていたり、愚痴るだけ愚痴ったけどなんの解決にもなってないわ、なんてことになったりします。
しかし、この相談と愚痴、どちらで解決するのか、という判断は慣れないうちはしにくいものです。そこでおすすめなのは、「単なる愚痴になっちゃうかもしれないけど、話を聞いて欲しい」という主張を、話し相手にきちんと事前に共有することです。
愚痴り方にもマナーがあるって知ってましたか?
「で、この子は結局どうしたいんだろうか」という部分がクリアにならない相談ほど、イラっとする相談はありません。ですから、事前に「愚痴になっちゃうかも」と釘を刺しておくことで、相手側に「ただ単に話を聞いてあげればいいのね。そういう時あるもんね」という安心感を与えることができるのです。
そうして愚痴っていく過程の中で、モヤモヤの正体がはっきりしてきた時に、自分で解決策が見出せれば相談する必要がないですし、自分で見出せなければそこで初めて意見を求めれば良いのです。
この「愚痴になっちゃうかも」という一言があるのとないのとでは、受け取る側のインパクトが全然異なります。ここに愚痴り上手な人と、愚痴り下手な人との差があると言っても過言ではありません。
愚痴を聞いてもらうということは、相手の人生の貴重な時間を自分のために使ってもらうということです。その時間に対して、「あなたの貴重な時間を割いてもらうことになるのですが、どうかこのモヤモヤを解消するための力を貸していただけないでしょうか」という気持ちを持っていること、そしてそれが伝わることがとても大事なのです。
愚痴を始める前に、「誠に身勝手なリクエストで甚だ恐縮なのですが、私の愚痴を聞いていただけないでしょうか」という確認をとっておくことは、その愚痴をしっかり聞いてもらうために、相手への配慮を指し示す上での最低限のマナーなのです。
愚痴り上手になるために必要なこと
愚痴り方が下手な人は、相手の都合なんて気にせずに、自分のしたいタイミングで自分のしたい話をしてしまいます。さらに悪いことに、そういう人に限って、悲劇のヒロインを演じてしまいがちです。こうなるともう「自己中」のレッテル貼り確定です。
愚痴る時には、「今から話す内容が単なる鬱憤を晴らすためだけに行われる愚痴である」可能性を先に伝えること、そしてそれに対して相手の了承を得ることが大事です。
愚痴を上手に話せるようになると、自分のメンタル状態を良好に保てるようになります。なぜなら悩みの8割は誰かに話すことで解決するからです。そのモヤモヤを抱えたままにするのが、一番心を苦しめます。
さらに良いことに、周りの人が積極的にあなたのことを助けてくれるようになります。人は誰かに頼られたい生き物です。あなたが相手への配慮を欠かさずに、かつ積極的に助けを求めるのであれば、手をさしのばしてくれる人は増えるでしょう。
たかが愚痴、されど愚痴。愚痴り方一つで、あなたの人間関係とメンタルが激変する可能性があるとしたら、あなたは「積極的に聞いてあげたくなる愚痴」と「聞くのも不愉快な愚痴」、どちらの愚痴を選びますか?