結婚式が人生を変える!?結婚式のプロが教える結婚式の”マニアックな”魅力

最近では結婚をしても結婚式を挙げない「ナシ婚」を選択される方がひじょうに多くいらっしゃいます。そんな中で、13年ブライダル業界に務め、毎週結婚式を見ている髙柳氏は「商売とは別にして、結婚式は是非みんなに行ってほしい」とおっしゃられます。

そこで今回は、“結婚式のプロ”ウェディングプランナー兼キャプテンを務める高柳氏が思う「婚式の魅力」を伺いました。

“結婚式のプロ”ウェディングプランナー兼キャプテン

人物紹介 髙柳　征弘（たかやなぎ　ゆきひろ） ホテル イースト21東京　ブライダル予約課　支配人 1992年9月のホテル開業の年に入社。宴会サービス課に配属。結婚式のキャプテンもプランナーも行いつつ、主にマーケティング部のブライダル予約課の支配人としてブライダルに携わっている。

【結婚式の魅力】その後の人生が変わる

結婚式は新郎新婦が結婚するにあたっての「けじめ」になったり、友人や職場の方が集まり新たな出会いが生まれたりと、様々な魅力がありますが、最大の魅力は「その後の二人の人生を大きく変える」という点だと私個人としては思っております。今までお二人が関わってこられてきた方たちと1つの場所に集まる「結婚式」という大きなイベントを開くことで、その後の人生が変わるほどの素敵な時間をつくり上げることができます。

結婚式を挙げられた夫婦よりも、挙げられていない夫婦の方が離婚率が高いというデータがあります。

調査方法：インターネット調査
調査対象：全国23歳～39歳男女1,200名
調査期間：2016年3月18日～3月23日
出典元：アニヴェルセル株式会社

新郎新婦の意識の中で、結婚式をして皆様に祝ってもらうのと祝ってもらわないのとではその先全然違うのではないかと思います。長い夫婦生活の中で、別れを考えてしまうほどの出来事があったとしても、いろんな方に祝ってもらったという思い出があると、一歩踏みとどまれるのではないかと思います。大人数の結婚式でなくても、どんなに小さな結婚式でもぜひ行っていただきたいです。お互いをより深く知るきっかけにもなりますし、とても良い思い出になると思いますよ。

また、親御様はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんに、自分の成長した姿を見ていただき、感謝の気持ちを伝え、また、友人、職場の方たちに結婚のお披露目、そして感謝の気持ちを伝えられる大切な場が結婚式です。普段思っていても言えないことを、結婚式の場を借りて伝えることで、あまり良くなかった親御様との関係が修復されたり、家族の絆がより深まることもあります。

人生を変えてしまうほどの素敵な時間を過ごすことができるというのは「結婚式」ならではの魅力だと感じています。

結婚式のちょっとマニアックな魅力

【1】新郎中座

新婦中座が注目シーンであることをイメージされている方は多いと思います。しかし「新郎中座」も非常に素敵なシーンですので、ぜひ注目していただきたいです。

結婚式中は終始緊張される新郎様は多いです。普段とは違う慣れない場で顔がこわばってしまう方も少なくありません。しかし、中座のときは親御様やご兄弟様や仲の良い仲間たちと退場するため、緊張が解け、一瞬開放されたような顔になります。親族に腕を組んでもらうのは恥ずかしいとは思いますが、緊張がふっと抜ける表情はなかなか素敵な表情をされていて、見ているこちらも気持ちが和みます。

【2】新婦お色直し中の高砂席（新郎新婦席）

新婦が退場してお色直し中は、新郎が一人で高砂に残っていることが多いです。その瞬間は、新郎友人が1番新郎に近寄りやすいタイミングです。新婦がいないこの瞬間を見計らって、新郎の仲間がどっと高砂席に集まってこられます。ご友人たちが集まってこられることで、新郎の緊張が開放され、ワイワイとお話されたりお写真を撮影されたりと、結婚式の中で新郎の1番良い表情を見れるシーンかもしれません。ぜひ注目してみてください。

【3】両家親御様同士のハグ

主役はもちろん新郎新婦様なのですが、両家の親御様同士が最後に握手をしたり、ハグをし合うシーンはとても素敵だと思いますね。
これまで他人だった両家の家族同士が、新郎新婦の結婚をきっかけに家族になっていき、結婚式というのは新郎新婦のための式でもありますが「両家親御様が家族になる儀式」でもあると感じる瞬間です。新郎新婦の結婚式をきっかけに家族同士の絆が深まり、その後の生活の中で仲良く過ごしていただけると、結婚式をお手伝いさせていただいた私たちもとても嬉しく思います。

【4】披露宴終盤で新郎挨拶時のゲストの反応

最後の新郎挨拶や親御様挨拶のとき、ゲストとして参列をすると「ここは静かにしていないといけない」「やじを飛ばすなんてご法度」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これまで多くの結婚式を近くで見てきて、この挨拶の時に”やじがたくさん飛ぶ”披露宴というのは実はとても良い結婚式だと感じています。このシーンでのゲストの反応は要注目です。

みんなシーンとして下を向いてしまっているのではなく、お酒が入って気分が良くなっている親戚の方や、新郎友人が「がんばれよー」とやじを飛ばしたり、新郎挨拶がちょっとつまったりすると「なんだそれ！」とツッコんだりすると会場がわっと盛り上がって、暖かい雰囲気で結婚式がしまります。

大勢の前で話すというのは、新郎新婦もその親御様も、ほとんどの方が慣れていらっしゃらないと思います。その中で、ゲスト様がひたすら真剣に聞くまなざしを新郎新婦や親御様に向けられると、嬉しい反面、より緊張されてしまう方もいらっしゃいます。
ちょっとした”良いやじ”は、話し手の緊張を和らげることができ、和やかな雰囲気をつくることができる良いスパイスになります。ゲストとして参加される際には新郎新婦を想った”良いやじ”を投げてみてはいかがでしょうか。

一生に一度の結婚式。結婚式をされて「結婚式をやらなければ良かった」というお客様を私は見たことがありません。私が担当したお客様はみなさん「結婚式をやって良かった！」と言ってくださいます。どれだけ小さな結婚式でも良いので、皆様にぜひ結婚式を挙げていただきたいですね。

 

【取材協力】

約1200点もの絵画や調度品が並ぶ美術館のように贅沢な空間。都会の中でオアシスを感じられるホテル イースト21東京にしかない魅力でおふたりの晴れやかな門出を創り上げます。

ホテル イースト21東京
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