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感動溢れる結婚式を支えるスタッフに突撃インタビュー~キャプテン編~

投稿日:2017年4月27日 更新日:

結婚式当日に進行を司るキャプテン。結婚式当日はどのようにして新郎新婦様のサポートをしているのでしょうか。

結婚式のプランニングを行うウェディングプランナー兼、結婚式の当日進行を司るキャプテンも行っており、過去に約500件の結婚式を見てきた、まさに“結婚式のプロ”である髙柳氏にキャプテンの結婚式当日の1日の流れやキャプテンとしての想いを聞いてみました。


インタビュアー:マリアル

“結婚式のプロ”ウェディングプランナー兼キャプテン

人物紹介
髙柳 征弘(たかやなぎ ゆきひろ)
ホテル イースト21東京 ブライダル予約課 支配人

1992年9月のホテル開業の年に入社。宴会サービス課に配属。結婚式のキャプテンもプランナーも行いつつ、主にマーケティング部のブライダル予約課の支配人としてブライダルに携わっている。

マリアル
“キャプテン”に関する様々な質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします!
髙柳さん
よろしくお願いします!

キャプテンの1日の流れ

マリアル
まず初めに、“キャプテン”さんは結婚式当日どのようにして新郎新婦をサポートされていらっしゃるのですか?1日の流れを教えてください!

1.親御様にご挨拶

髙柳さん
新郎新婦様への挨拶が1番初めだと思う方も多いかもしれませんが、当社のキャプテンが1番初めにすることは親御様へのご挨拶です。
マリアル
マリアルも新郎新婦様への挨拶が1番初めだと思っていました……!
髙柳さん
実は親御様へのご挨拶が先なんです。キャプテンは結婚式の進行に関わる動き全てを把握する必要があるため、ずっと新郎新婦様の側にいるわけではありません。
マリアル
キャプテンとは別に、“アテンダー”という役割の方が、終日新郎新婦様の側に寄り添ってくださるんですよね!
髙柳さん
そうです!マリアルさんよくご存知ですね。
マリアル
えっへん!
髙柳さん
キャプテンは結婚式の全ての進行状況を把握して、指示を出す役割ですので、ずっと新郎新婦様の側にいることが難しいのです。ただ、入場や退場など結婚式の進行に関する新郎新婦様の動きの時にはキャプテンが常に誘導し、お二人のご様子を見ながらその都度お手伝いをさせていただきます。
髙柳さん
また、結婚式は新郎新婦様が主役ですが、親御様もとても大切な存在です。しかし、親御様にはアテンダーのようなスタッフはおらず、次に何をすればいいのか、どうしたらいいのか不安に感じられる方もいらっしゃいます。
マリアル
親御様も、ゲストとして結婚式に参加されることはあっても“親御様”として参加されることはなかなかないですもんね。
髙柳さん
そうなんです。ですので、結婚式でキャプテンというのは、“親御様のアテンダー代わり”でもあると思っています。親御様がホテルにお越しになられたら、まずは親御様にご挨拶をさせていただき、今日一日何かあればお声かけいただけるような関係性を築くよう心がけております。
マリアル
新郎新婦のことだけでなく親御様のことまで……(感動)。
髙柳さん
結婚式当日の進行のことなど親御様にご説明させていただいたり、なるべく親御様とコミュニケーションをとり、寄り添うよう意識しています。
マリアルさん、泣かないでください(笑)!

2.挙式リハーサル・新郎新婦様にご挨拶

髙柳さん
続いて、新郎新婦様のお着替えが終わられましたら、挙式リハーサル時に初めて新郎新婦様にご挨拶をさせていただきます。
マリアル
ここで初めて新郎新婦様に会われるのですね!
髙柳さん
はい。新郎新婦様にご挨拶をし、挙式リハーサルを行いますが、もちろんこの時も、親御様に寄り添うことを意識しています。親御様を含め挙式リハーサルを行わせていただきますが、親御様のケアはキャプテンが担い、新郎新婦様のケアはアテンダーが担うように役割分担をしながら進めていきます。
マリアル
新郎新婦様のケアは“アテンダー”。親御様のケアは“キャプテン”。それぞれに担当の方がついてくださるので安心ですね!

3.親族紹介

髙柳さん
そして、新郎新婦様とご親族全員が揃ったら親族紹介を行います。
マリアル
親族紹介って何ですか??
髙柳さん
親族紹介とは、それぞれの親族の名前と、新郎新婦との関係を紹介するものです。結婚とは新郎新婦だけでなく、それぞれの「家族」の新しい結びつきでもありますので、ご両家の絆を深めるためにも行われます。
マリアル
へえー!そんなことも行うんですね。
髙柳さん
はい。親族紹介の際は、司会等は同席いたしませんので、進行はキャプテンの仕事でもあります。滞りなく進むよう進行させていただきます。

4.挙式

髙柳さん
式場によっては、挙式と親族紹介の順番が違うこともありますが、当ホテルでは親族紹介が終わると、挙式の案内を行います。親御様を挙式会場に案内し、進行のサポートをさせていただきます。
マリアル
誓いのキッス……♡
髙柳さん
そうですね、挙式で「誓いのキス」を行っていただきますが、基本的にリハーサルのときは行っていません。
マリアル
……。
髙柳さん
ここからスタッフの連携が慌ただしくなってくるのですが、随時披露宴会場のスタッフに、挙式の進行具合をインカムで報告します。進行が滞りなく進んでいるか、新郎新婦様や親御様のケア、スタッフへの指示等、キャプテンとして結婚式を指揮していくので、いろんな目線が必要になってきます。
マリアル
臨機応変な対応力や順応性が大切な、とても重要な役割が“キャプテン”ですね!

5.披露宴

マリアル
挙式が終わったら、いよいよ披露宴ですね!
髙柳さん
そうです!
披露宴では、状況を見てその場で判断し、司会者や調理スタッフなど各スタッフに全て指示を出します。限られた時間の中で結婚式を進めなければならないので、リーダーとなってハンドリングを行っています。
マリアル
限られた時間の中で、結婚式の進行も料理の進行も見て、新郎新婦、親御様、ゲスト様、司会者といろんなところに気を遣うなんて……大変ですね!!
髙柳さん
多くの方が関わっている結婚式なので、いろんなところにアンテナをはらなければいけません。
さらに、ご友人様が余興を行われる場合には、余興者様へのフォロー、そしてご両家の親御様のご様子などを気にかけながら、スタッフと連携をとり披露宴がスムーズに進むように指揮を執らせていただきます。
マリアル
余興もあるとさらにハンドリングが難しそうですね!!!
髙柳さん
もちろん、簡単ではありませんが、やりがいはありますよ!

 

髙柳さん
ここまでが大まかな流れです。披露宴開始からは新郎新婦様と密に関わりますが、それまではどちらかというとご親族やゲストなど新郎新婦様の周りの方のサポートが多いです。集合写真を撮るときに、新郎新婦様以外の人を動かしたり、受付のフォローをしたり……。新郎新婦様のケアは、キャプテンとは別に「アテンダー」が担当します。
マリアル
キャプテンさんの1日の流れが分かりました!ありがとうございます!

最大の“肝”は「親御様にあり」

マリアル
それでは次に、結婚式を司る大切な役割である“キャプテン”として、結婚式においての最大の“肝”は何だと思いますか?
髙柳さん
最大の“肝”ですか!?難しいことを聞きますね(笑)。
マリアル
ええ、まぁ(キリッ)。
髙柳さん
私個人の意見ではありますが、結婚式において最大の肝は“挙式前の親御様たちの温まり具合”だと思っています。
マリアル
“挙式前の親御様たちの温まり具合”ですか?
髙柳さん
はい。新郎新婦様のサポートはもちろんですが、キャプテンは親御様と1番話をする立場になります。そのキャプテンとしての立場からすると、親御様がどれだけ気持ち良く結婚式にご参加いただけるかということを大切にしています。
マリアル
先ほど教えていただいた「キャプテンの1日の流れ」でも“キャプテンは親御様のアテンダー”と言われていましたもんね。
髙柳さん
そうですね。結婚式というのは、新郎新婦様がご家族になられるための儀式でもありますが、親御様にとっても、他人同士だったご両家が家族になるための儀式でもあります。
式場到着時には、どこかよそよそしさがあると思いますが、キャプテンから様々なお声かけをさせていただき、挙式前に空気が和めば和むほどその日の結婚式はより素敵なものになります。挙式前に両家ご両親の笑顔を引き出せるよう、なるべく意識しています。
マリアル
髙柳さんがキャプテンだったら、自然と空気が和みそうですけどね!
髙柳さん
いえいえ……嬉しいお言葉をありがとうございます。結婚式の雰囲気をより素敵なものにするために、挙式前から親御様に寄り添い、なるべく緊張を解いていただけるよう心がけております。
マリアル
(今、緊張せずにインタビューができているのも、髙柳さんの人柄のおかげだなぁ。)

「キャプテン」として心掛けていること

マリアル
先ほどの質問と少し似てくるのですが、髙柳さんが「キャプテン」として心掛けていることは何ですか?
髙柳さん
新郎新婦様を含め、結婚式に参列される皆さんの「情報を収集する」ということを1番大切にしています。

 

新郎新婦様のことを知る

髙柳さん
新郎新婦様にとって一生に一度のとても大切な結婚式に携わらせていただいておりますので、お客様になるべく寄り添うこうことができるよう意識しています。そしてお客様に寄り添うためには、新郎新婦様のことを知ることが大切だと思っています。新郎新婦様のご出身地やご職業など、多くのことを事前に知り、友達のように接していただけるくらい心を開いていただけるよう心掛けています。
マリアル
なるほど。

ゲスト様のことを知る

髙柳さん
そして、新郎新婦様はもちろん、親御様を含めたゲスト様にとっても素敵な1日になるよう、ゲスト様のことも知るようにしています。
マリアル
新郎新婦様のことだけでなく、ゲスト様のこともしっかり考えてくださっているんですね。
髙柳さん
もちろんです!ハンディキャップをお持ちの方や、アレルギーがある方など、事前に知っておくことで、当日ゲスト様に不便をかけることなくスムーズに対応できるよう準備を進めることができます。
例えば、車椅子の方がいらっしゃることが事前に分かっていれば、段差が多い場所でスタッフが待機するようにしたり、アレルギー持ちの方がいらっしゃるのであれば、別メニューで対応したりします。
「情報を収集する」というのはキャプテンとして私が1番大切にしていることですね。
マリアル
会場のスタッフの方の見えない努力があって、素敵な結婚式が創られているんですね!

自身の結婚式

マリアル
いつも人の結婚式をプランナーとしてもキャプテンとしてもサポートしている髙柳様ですが、ご自身のご結婚式はどのようなものだったのですか?
髙柳さん
大分昔のことなので正直記憶にほとんどありません。お客様の結婚式を毎週見ているので忘れてしまいました(笑)。
マリアル
!!!!!
髙柳さん
当時は「結婚=結婚式を行う」という風潮があり、結婚式をしないという選択肢は自分の中にありませんでした。挙式は妻がリゾートでやりたいと言ったので、新婚旅行を兼ねてリゾートで行いましたね。披露宴はホテル イースト21東京で挙げました。
マリアル
ちゃんと覚えているじゃないですか~♡
髙柳さん
ほんと、なんとなく、ですけどね(笑)。
当時私は、キャプテンとしてはやっていましたが、プランナー経験はゼロでした。周りのスタッフは先輩ばかりで、とても気を使った記憶があります。ほとんど席に座っていませんでした。どのタイミングで、誰が何をしているか分かるので、あっちに行ったりこっちに行ったりして「すみません!ありがとうございます!」と言って回ったり、スタッフの人に迷惑をかけないように自分から仕事を手伝ったりしていましたね。
マリアル
スタッフあるあるですね。
髙柳さん
はい(笑)。妻が高砂にぽつんと座っている姿を思い出すと、今になって申し訳ないことをしたなと思いますね(笑)。
マリアル
そんな周りに気遣いをされている髙柳さんの姿を見て、きっと奥様は誇らしげになったはずですよ~♡
髙柳さん
そうだと良いですけどね(笑)。
妻と「よくこんな恥ずかしい写真を撮ったなー」と結婚式の写真を見返すことがあります。結婚式となると、恥ずかしいポージングをさせられるんですよ……(笑)。それも今となっては良い思い出です。
マリアル
(どんな写真を撮られたのか、気になるなー……。)
マリアル
一生に一度の幸せな日をサポートしてくれるキャプテン。新郎新婦様はもちろん、集まってくださったゲスト様にとっても、素敵な1日になるよう精一杯サポートしてくださいます。結婚式って本当に多くの方の支えがあって成り立っているだなーと改めて実感。本日も楽しいインタビューでした!髙柳さん、ありがとうございました!

【取材協力】
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ホテル イースト21東京
TEL:03-5683-0521

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