先輩や上司に一度くらいは言われたことはありませんか? 「欲しい結果があるならそれ相応の努力をしろ」と。あれほど口うるさく言われているはずなのに、恋愛になるとどうしてそれができなくなってしまうのでしょう。もう幾度となく耳にしたはずです。いい会社で働くにはそれなりの人材になる必要がある、と。いい仕事に就きたいと思うなら、そのための熱意をアピールする必要がある、と。
就活をしていたとき、あなたは必死ではなかったですか?
あなたが就活していた時(あるいは転職した時でも構いません)、選ばれるための志望動機を一生懸命考えませんでしたか? どうしたらその会社が自分を欲しくなるのか、数多くいるエントリーの中から自分をピックアップしてもらえるのか、必死になって考えませんでしたか?
あなたがその企業をいい企業だと思ったのと同じように、全国にいる優秀な人たちもその企業で働きたいと思ったはずです。エントリーシートで審査され、二次三次面接、最終面接を通して入社できたのは、全体のエントリーからするとかなり少なかったのではないでしょうか。
あなたはきっと、いろんな努力をしたのでしょう。日々、コミュニケーション能力を高め、人としてのあり方を磨いていた結果、その欲しい成果を手に入れたのです。
最終的に受かった企業は、あなたの熱意と人間性を買って入社を決めたはずです。よほどのブラック企業でもない限り、働けるなら誰でもいいや、という人材採用スタンスの企業はありません。
同じように、よほどの遊び人でもない限り、付き合えるなら誰でもいいや、という恋人採用スタンスの人もいないのです。どうせなら、自分に好意を持っていると積極的にアピールしてくれた人を選びたい、それが人間の性、というものではないでしょうか。
恋愛も「採用」されるための情熱が必要だ
例えば、「あの人いいな」と思った人に対して、なんとなく何もアクションせずにいたら他の人に告白されてしまっていた、なんてことはなかったでしょうか?その人の趣味、価値観や考え方、どんな人物で何が好きなのか、一生懸命相手のことを知ろうとしてましたか?もしくは、その人と釣り合うぐらい、自分を高め磨く努力をしていたでしょうか?
あなたがその人を「いいな」と思ったのと同じように、近くにいる人たちもまた恋敵として、その人にアプローチしようとしていたのです。普段のコミュニケーションから、ちょっとした二人の時間を経て、デートにつながり交際に至る。どれだけの人がアプローチしても付き合えるのはたった一人です。
その人はきっと、いろんな努力をしたのでしょう。日々、コミュニケーション能力を高め、人としてのあり方を磨いていた結果、その欲しい成果を手に入れたのです。
ビジネスの世界に、選ばれる側と選ぶ側がいるように、恋愛の世界にも選ばれる側と選ぶ側が存在します。自分が選ばれる人になるためには、まずはあなたに好意を持っていますよ、というエントリーをしなくてはいけません。
エントリーをしたら、他の人に負けないくらいのアピールをしなくてはいけません。もちろん押しすぎると引かれますし、引きすぎてもダメです。いろんな作戦を考えて、相手を振り向かせなくてはいけません。
と同時に、自分の価値を高めることも怠ってはいけません。欲しい結果を手にれるだけの努力が必要です。仮に一瞬運よくに手に入ったとしても、あなたの器が小さければ、受け止めきれずに漏れて行くことになります。選ばれるためには、努力と熱意が必要なのです。
そう考えると、恋愛もビジネスも一緒だと思いませんか?