婚約を解消した場合、両親への挨拶は必要？

婚約を解消することになってしまった場合、お互いの両親への挨拶は必要なのでしょうか？

結納や顔合わせを済ませていたならば、挨拶をすることが大人のマナー

結納や顔合わせなど、両家の親を介して行うものを済ませているならば、婚約はすでに当人同士だけのものではありません。
そのため、やはり相手の親にも挨拶をすることがマナーでしょう。

特に、婚約解消の原因が自分の側にある場合は、男女関係なく、お詫びの挨拶をする必要があります。
結納後、女性側に原因がある場合や、一方的に女性側から婚約を解消した場合は、両親と共に結納品や結納金の倍額を持参してお詫びに行きましょう。

男性側に原因がある場合も、両親と共にお詫びの挨拶をしに行きます。
この場合は、結納金などは返ってきませんし、場合によっては賠償金の請求を求められる可能性もあります。

相手側が顔を合わせることを拒否する場合も、電話で連絡を取ってみるなど、真摯な姿勢を示すよう心がけましょう。
双方に原因があり、当人同士の納得の上で婚約を解消する場合も、すでに顔合わせを済ませている場合は、電話でも良いので可能な限り挨拶をする方がベターです。

挨拶の方法で気を付けるべきことは？

婚約に際して同棲をしていた場合や、お付き合いの挨拶を相手の親にしている場合も、挨拶をしておく方がベターです。

特に男性は、女性の親にとって「娘と同棲をしていた男」です。
婚約解消の原因が自分にない場合でも、電話で1本「このたびは、残念ながら同棲・婚約を解消することになってしまいました。これまでありがとうございました」と伝えておくことが、誠実な対応だと言えるでしょう。

ただし、挨拶は同棲を解消した後に行いましょう。
まだ同棲をしている状態で挨拶をしてしまうと、何とかよりを戻させようと、挨拶の際に親側に口出しをされてしまい、話がややこしくなってしまう可能性もあるからです。

一切相手の親に顔を合わせたことがない場合は、婚約といっても当人同士の中だけで済ませられる状態です。
その場合は、それぞれが自分の親に伝えれば良いでしょう。

仲人が決まっていたならば、きちんと報告＆挨拶を

婚約が決まっていた場合、結婚に向けて仲人を立てている場合もあるでしょう。
その場合は、仲人を依頼した人にも、婚約解消の報告と、お詫びの挨拶をします。
出来れば双方から行っておきましょう。

また、それぞれの職場関係の人や友人にも報告しておくべきですし、親が近所の人に触れ回ってしまっていた場合、婚約を知らせていた人たちにも、一言婚約解消を知らせておく必要があります。

挙式目前での婚約解消など、すでに祝いの品やお金をいただいてしまっている場合は、報告と共に金額相当の現金や商品券を返しましょう。

当人同士だけで、「結婚しようねー」と話しているだけならば、正式な挨拶は不要でしょう。
しかし、顔合わせをしていたり、すでに挙式の契約を済ませていたりする場合は、当人だけの話で済ませてしまうことはNGです。

特に原因を作ってしまった側や、一方的に解消を申し出た側は、相手側の親にお詫びと挨拶を行うことが筋でしょう。
後々のトラブルを避けるためにも、対面や電話、それらが不可能ならば書面で、きちんと挨拶をしましょう。