その昔、「悪魔」が新郎新婦の幸せを羨ましがって、結婚式を邪魔しに来たり、花嫁を奪いに来たりする、と言われていました。結婚式では定番の“フラワーシャワー”もその悪魔信仰の名残ですね。花のいい香りで悪魔を新郎新婦から寄せ付けないようにするためです。そして、フラワーシャワーと並ぶ代表例は、「アッシャー」と「ブライズメイド」。今回は、その「ブライズメイド」に送られる「ブライズメイドBOX」についてのお話です。
“ブライズメイド”って何？
中世ヨーロッパに起源を持つ「ブライズメイド」。もともとは、花嫁を奪いにくる悪魔から目を背けるために、新婦と同じような衣装を身にまとって、結婚式に付き添ったという風習が元になっています。
ヨーロッパやアメリカでは、ブライズメイドの数が多いほど、規模が大きい豪勢な結婚式だと言われ、一つのステイタスにもなっているようです。結婚式の前にブライダルシャワーと呼ばれる女性だけのお祝いの会を催したり、当日は、花嫁の介添えをしたり、と結婚式当日まで様々な役割があります。
ただ、日本では本来の役割としての「ブライズメイド」というよりも、新婦の友人が、結婚式当日にお揃いの衣装やヘアアクセサリーをつける、という演出の一つとして、流行しています。ちなみに、「アッシャー」とは、「ブライズメイド」の男性版のことです。
ブライズメイドBOXとは？
日本でも、定着しつつある「ブライズメイド」。これから、結婚式を迎える方の中にも、ご友人に“ブライズメイドをお願いしようかな？”と思っている方はいませんか。海外では、ブライズメイドをお願いするときに、「ブライズメイドBOX」を渡す習慣があります。
「ブライズメイドBOX」とは、ブライズメイドをお願いする方へ送る、プレゼントのことです。結婚式当日に、「お礼」や「御心付」を渡すのもいいですが、せっかくのブライズメイド。どうせなら、結婚式当日だけではなく、結婚式前から楽しんでもらえたら、嬉しいですね。
BOXには何を入れる？
「ブライズメイドBOX」に、“入れなければならないもの”は、厳密には決まっていません。海外では、当日につけて欲しい香水やマニュキア、リップやパックなどの美容アイテムを入れるのが人気です。
また、全員お揃いのネックレス、ブレスレットやアンクレットなど、結婚式当日に着けてもらえるようなアクセサリーをプレゼントするのもおしゃれですね。
イニシャル入りのハンカチや小さいバッグなども、当日みんなで使ってもらったら、それだけでも絵になります。
奮発して、シンプルに当日の衣装と招待状を「ブライダルBOX」に入れてプレゼントする新婦様もいるそうですよ。
BOXの中身の雰囲気やカラーを統一させたり、結婚式のテーマに合わせて、木箱やポップな箱に入れたりと、BOXの形態や入れ方に工夫をしてもとても喜ばれるかもしれません。
「ブライズメイド」を頼まれるとなると、きっとご友人も大役です。せっかくですから、新婦様もブライズメイドさんたちも、結婚式当日だけではなく、準備段階からみんなで楽しめたらいいですね。そんなツールの一つとして、「ブライズメイドBOX」、オススメです。