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仕事が大好きなキャリア女性にとって「結婚」はマイナスか?

投稿日:2017年6月17日 更新日:

10代、20代前半に描いていた“遠い日のいつか”だった「結婚」が、30代、40代になると急に現実味を帯びて、自分に迫ってくるように感じる、という女性も少なくないはずです。

順調に重ねてきたキャリアとは裏腹に、”恋愛”や”結婚”は仕事のように年月を重ねて、努力をしても、上手くいく、というものでもありません。出会いの機会や自分自身のタイミングだってありますよね。

「大人の結婚  あなたの人生がもっと輝く究極のチャレンジ」など多数の著書を持ち、またミリオンヒットとなった平原綾香さんの「Jupiter」の作詞を手がけたことでも有名な吉元由美さんにインタビューを行いました。

第一弾の今回は、働く女性が結婚するということ、仕事と家庭を両立するということについてのお話です。結婚するためには、それまでのキャリアは無駄にしなければいけないのでしょうか。仕事をセーブしないと結婚はできないのでしょうか。吉元さんに詳しく伺いました。

「大人の結婚」について作詞家・作家の吉元由美さんに聞く

結婚に魅力を感じていない、と答える女性の中には、その理由として、「仕事に夢中になっている」という方が多くいます。そんな女性たちに対して、「仕事と結婚は別次元だと思います。」と吉元さんはきっぱり言います。「上司から褒められる」「給与があがる」「昇進」などのように、仕事って成果が出ますよね。でも、結婚は目に見えた“成果”がなく、“評価”がないので、結婚にやりがいを感じられない、ということなのだと思います。でも、「やりがい」で判断する必要はないと思うのです。

吉元さんは、「結婚しない」という選択肢はありましたか?

広告代理店勤務を経て、作詞家としてデビューし、杏里さんや田原俊彦さん、松田聖子さんなど数々の有名アーティストの楽曲を手がけた吉元さん。作家として世に送り出した著書は、50冊を超えるなど、幅広い分野で活躍し続けるキャリアの中で、「結婚をしない」という選択肢はなかったのでしょうか。

仕事をがんばって、キャリアを積んでいくという事もいいことだと思っています。でも、私も30年以上仕事をしているけれど、「結婚しない!」とは思いませんでしたね。

「仕事」から離れて、「肩書きのない自分」になったときにどうなのだろうということを考えたのです。

「仕事の肩書き」は「本来の肩書き」ではありませんよね。「本来の肩書き」とは、つまり「1人の女性」としての肩書きのことです。

独身で「自分」が全ての場合は、お金は自由に使えますし、海外旅行にも行ける、友達といつでも遊べます。けれど、これらを一生続けることは、ありませんよね。私たちは、誰しも確実に老いに向かっていて、それらをやりたくてもできないときだってやってきます。

そう考えると、結婚(「妻」)、仕事(「キャリア」)、子供(「母」)を自由に選べる、こんな自由な時代なのだから、せっかくなので、全部手にいれたら良いと思うのですよね。欲張りかもしれませんが、その全ての肩書きを手に入れられる可能性があるのですから。

仕事と家庭の両立についてどう思いますか?

仕事のプライオリティーが高い女性の場合、「結婚すると、仕事をセーブしなければならない」ことを懸念する人もいるかもしれません。結婚後、仕事と家庭の「どちらを優先するべきか」、「それらを両立すること」について、どう思いますか?

そこはやっぱり、どちらを優先するべきか、比べるものではないと思いますね。“プライスレス”なものは目に見えません。いろんな経験を積んで、まずは、「自分の心を豊かにする」ということが大事だと思います。

自分の人生ですから、「仕事だけ」にするなんて、もったいないと思いませんか。“仕事ができる人”が結婚をすると、「もったいない!」という人がいますが、私は逆だと思います。その優秀な遺伝子を世の中のためにも残したほうがいいと思っています。

両立するためには「◯◯しないこと」

毎日のリズムが既に出来上がっている中で、“これから結婚する”、となると、本当に仕事と家庭を両立できるのだろうか、今の自分の生活リズムを変えていけるのだろうか、と不安に思う女性の方もきっと多いことでしょう。そんな女性の皆さんへアドバイスをいただきました。

第一に、「先にいろいろ考えない」という事です。まずは、走り出してみて、走りながら、処理していきましょう。走らないと、わからないことってあると思うのです。仕事ができる人、頭がいい人ほど、考えてしまうのではないでしょうか。「両立できるかな?」ではなくて、「両立させる」と思い込むことが大事です。

男性も女性の収入をあてにする時代になってきました。女性が仕事を終わらせて、家事をしなければならないかもしれないなど、女性のほうが結婚したら、男性より負担は確かに大きいかもしれませんね。でも、大丈夫です。女性は、それができるくらいに“意外にタフ”なのですよ。

 

キャリアを積み上げてきた女性だからこそ、説得力のあるお話が多かったですね。“仕事”を理由に、「結婚」から距離を置いている方、置かざるを得ないを感じている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

次回は、そんな吉元さんのリアルな結婚生活と子育てについて迫ります。

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