こと、結婚を目前に控えていた女性にとって、今付き合っている彼氏の問題が浮き彫りになった時に、「せっかくここまでおつきあいを続けてきたのに…」という思いとその歴史が無駄になるような気がして、なかなか別れが切り出せないということがあるようです。
彼が6年間付き合った女性に別れを切り出した理由
こんな事例があります。
その男性には6年間付き合っていた女性がいました。彼が自分の人生に本気で向き合った時に、自分の夢を突き進む決断をしました。ところが、その当時付き合っていた女性は、彼のことを止めました。
「どうしてそんなリスクのあることをするの!?」彼女は信じられなかったようです。彼の家族の説得も虚しく、結局彼女は彼の夢を応援することができなかったのです。
彼は散々思い悩みました。なぜなら6年間培ったきた思い出と情があったからです。しかし、彼は断腸の思いで別れをある種「強行」しました。それが彼女の為になると思ったからです。
なぜその別れは彼女の為になったのか?
彼女としては苦しかったでしょう。自分と結婚するとばかり思っていた彼氏が急に夢に目覚め、自分が置いていかれる恐怖に毎日闘っていたのです。しかし、パートナーの夢を邪魔してまでする結婚の先に果たして幸せがあったのでしょうか?
仮に結婚したとして、子どもが生まれたとして、子どもが将来「〇〇になりたい!」といった時に、「パパの夢はなぁに?」と聞かれたら、パパはなんて答えるでしょうか。
「実はパパには〇〇な夢があったんだ。でもね、ママにすごい反対されて諦めたんだよ。」
ゾッとする光景です。それを口にする人は少ないと思いますが、心の中では思っているわけです。子どもがその思いを見逃すはずがありません。その先の家庭の未来は、どんなに表面上取り繕ったとしても、明るい光で満ちあふれることにはならないでしょう。
彼は、その未来が想像できたと言います。つまり、「今、ここで自分の思いを犠牲にして彼女の意志を尊重したら、将来彼女を不幸にするのは過去の彼女を恨む未来の自分だ」と気づいたわけです。
その妥協は「本当に」相手のためになるのか?
よーく考えてみる必要があります。もし、今、自分がどうしても許せない・譲ることのできない価値観に出会った時に、そのタイミングで彼との結婚を強行したとして、自分の心中は未来永劫穏やかでいられるでしょうか?そして、未来の自分は今の彼氏をうらみやしないでしょうか。
あなたが彼のこと「好きだ」という気持ちに嘘偽りはないでしょう。それだけの時間を共に過ごしたのですから。だからこそ、好きだからこそ、相手の幸せを願うからこそ、「別れる」という決断が相手の人生への最大限のおもてなしになることもあるのです。
その決断の結果、本当に「二人とも」幸せになることができるのか不安になるって?もちろん、それを断定することはできませんが、参考までに先ほどの事例の結果をお伝えしましょう。
別れを切り出した彼氏は、そのあとすぐに出会った女性と結婚。最近第一子を授かりました。彼女の方は?なんと同じ年の同じ月に結婚しているのです。きっと二人にインタビューしたらこういうのではないでしょうか。
「あの時、別れて本当に良かった」と。