こだわって決めた会場コーディネート・スタイリング・進行……それらをより素敵に演出するために、BGMはとても大切なエッセンスとなります。
ウェディングドレスを選ぶときに「“好きな色”と“似合う色”は違う」と言うドレスコーディネーターの言葉はよく耳にしますが、BGMにも全く同じことが当てはまります。こだわりの大人ウェディングに仕上げる選曲のコツ、伝授します。
来賓入場時BGMの大切さ
ゲストが会場に足を踏み入れた瞬間に「素敵!」と感じさせるには、会場コーディネートにマッチした選曲が重要なポイントとなります。
例えば、グリーンをふんだんに使用したナチュラルなコーディネートにはアコースティックギターベースのサウンドを。
晩餐会をイメージしたゴージャスなコーディネートにはクラシックを。
お洒落なお店の雰囲気を真似たコーディネートには、そのまま店内で流れているCDを採用してもいいですね。
ゲストが会場に入り始めてから新郎新婦が入場するまでの時間は約15分ほどです。1曲5分程度と考えると、同じテイストの曲を3~4曲用意すると良いでしょう。耳障りにならない位の音量で流すさりげない場面ですが、BGMまでトータルコーディネートすることで、ワンランク上の空間創りが実現します。
また、乾杯後のお食事中に流す“歓談BGM”も同様に会場コーディネートに合わせた居心地の良い選曲がオススメです。
注目の新郎新婦入場曲
初めの入場は、披露宴の中でも1番注目を集めるシーンとなります。
1番最初に“どんな雰囲気にしたいか?”を考えましょう。
例えば、肩肘はらずに笑顔溢れる入場シーンにしたいのであれば、バラードよりテンポのある曲が合いますね。大枠は決定です。
次のステップでは、“花嫁のスタイリング”に合ったテイストを探しましょう。
例えば、無造作にまとめたアップヘアが大人かわいい花嫁には、透明感ある女性ヴォーカルで抜け感を。凛と洗練された都会的花嫁には、甘さを抑えたロックアーティストで差をつける、など。
“創りたい雰囲気”と“花嫁スタイリング”にマッチした1曲こそ、シーンを最大限に引き立て、ゲストの心に残るワンシーンとなることでしょう。
これはケーキ入刀など、他のシーンにも応用できる考え方です。“創りたい雰囲気”と“ケーキのデザイン”を考慮した選曲で、さらに完成度の高いシーン演出をしていきましょう。ちぐはぐ感は、NGです。
意見がわれてしまったら?
好きな曲が結婚式の雰囲気に合わない、二人の意見がわれてしまう、といった悩みも出てくるかもしれません。そんな時でも、諦めないでください。
全体のプログラムの中で、1番自由に曲選びができるシーンは、“お色直し退場”です。新婦の方が支度に時間がかかるので、ゲストのどなたかにエスコートをお願いし、先に退場することが多いです。その後時間をおいて、新郎もエスコート役の方と一緒に退場します。
それぞれ1曲ずつ流すので、ここは各々思いっきり好きな曲を選び個性を発揮してみましょう。
その際の注意点は、司会に好きな曲だということをしっかりアナウンスしてもらうことです。例えば、それまで会場の雰囲気にマッチしたお洒落な音楽が流れている中、いきなりアイドル曲が流れ始めたらゲストは驚きますよね。そこですかさず、好きな曲だということや、まつわるエピソードなどが紹介されると、ちぐはぐ感が拭え、新郎新婦らしいシーンにすることができます。
また、エスコート役の方が好きな曲や、その方と過ごしていた時代の思い出の曲を流すなど、音楽でおもてなしを演出することもできます。
披露宴中盤のお色直し退場シーン、前後のBGMからメリハリをつけ、ユーモア溢れる大人の演出を施してみてはいかがでしょうか?
まとめ
トータルコーディネートの一環として客観視しながら選曲するBGM。
自分たちらしいストーリーとあわせて紹介するオリジナリティ溢れるBGM。
シーンの見せ方を見極めバランス良く構成し、ワンランク上の空間で最高の1日をお過ごしください。