ゲストリストを作成してみると、“妊娠している友人がいたことに気づいた!”なんてことはありませんか? 同年代の友人や同僚、親族など、結婚式を迎える新婦様の周りには、出産ラッシュも多いです。自分が妊娠したことがないと、妊娠した時の気苦労は想像がつきませんよね。
今回は、マタニティゲストをお招きする時のマナーをまとめました。ぜひ参考にしてください。
アクセス・会場設備
結婚式場がバス停や電車の駅から遠い場合は、マタニティゲストにとって大きな負担になります。タクシーを手配したり、お車代を包んだりと、配慮をしてあげると喜ばれることでしょう。
これから会場を選ぶ場合、マタニティゲストへの配慮は、ご年配の方を招待する際に気をつけるポイントをクリアしていれば、問題ないでしょう。披露宴会場とお化粧室の場所は近いか、バリアフリー対応になっているか、などに気をつけてみてください。
また、挙式後のフラワーシャワーやウェルカムパーティなど、長時間立ちっぱなしになる場合には、気分が悪くなった時に、休めるような椅子を用意しておいてあげると親切です。
今は、マタニティゲストの有無にかかわらず、披露宴会場内は禁煙の会場も多いですが、万が一、自由に選べるようであれば、会場内は全面禁煙にするようにしましょう。
座席
お腹が大きくなってくると、膀胱が圧迫されて、頻繁にお化粧室に行きたくなるものです。披露宴中のイベント中に何度も席を外すのは、やむを得ないといっても、マタニティゲストからすれば気まずいもの。披露宴会場の出入り口や壁に近い位置に席を用意しておくと喜ばれるでしょう。
また、長時間ずっと座り続けているのは、普通の状態でも案外疲れるもの。ましてや、妊娠中は普通に座ると腰や背中が痛い、という方も多いです。席には、クッションを用意しておきましょう。また、妊娠中は冷えが禁物です。冷房が効きすぎる真夏や寒さが目立つ秋冬は、膝掛けを用意しておくと重宝がられるかもしれません。
ノンアルコール、ノンカフェイン
マタニティゲストはアルコールが飲めません。必ず、事前に担当のウェディングプランナーに伝え、アルコールを注がないようスタッフに周知しておいてもらいましょう。特に最初に注がれる乾杯酒は、ソフトドリンクや炭酸水などに差し替えてもらうよう手配しておくと安心です。
また、妊娠中のカフェインの摂取は、流産の危険性があると言われています。食事後のコーヒーや紅茶は、マタニティゲストの分は、ノンカフェインのものか、ルイボスティーやローズヒップティーなど身体に優しいものを用意すると喜ばれるでしょう。
料理
マタニティゲスト用にお料理を別途手配する必要はないですが、もしも食べられないものなどがあるようであれば、事前に聞いておくと親切でしょう。妊娠中は免疫力が低下しているので、普段では問題ないものでも、食中毒を起こしたり、菌に感染したりしやすくなります。お刺身やカルパッチョなどの生魚を食べることを控えている方や、水銀量を考えて大型の魚は食べないようにしている方、またカマンベールチーズやブルーチーズなどの非加熱チーズは控えている方も多いです。
気遣いを”し過ぎないこと”も大事
いかがでしたか。その立場に立ってみないと、気づかない苦労が、妊婦さんには案外たくさんあるものですね。
しかし、マタニティゲストだからと、あまりにもスタッフさんが敏感に動きすぎるのも要注意です。マタニティゲストは、病人ではありません。実際に、「スタッフさんが、あまりにも私の動向に目を配りすぎていて、見張られているようで、逆に緊張した。」「大げさに病人扱いされたので、普通に接して欲しかった。」などの経験者の声もあります。あくまでも、“さりげない配慮”を心がけるようにしましょう。