結婚式に招待するゲストには、大きく分けて親族・友人・上司など会社関係の人の3種類があります。しかし、自分に関係する全ての人を招待することは不可能です。
結婚式の会場によっては呼びたいゲストの中からかなり絞り込まなければならない場合もあり、なかなか決めきれず時間がかかってしまうことも。
そこで今回は、結婚式のゲストの決め方について詳しくご紹介します。
目次
何を重視したいか決めてからゲスト選びへ
一口にゲストの決め方と言っても、その方法はさまざま。
決め方そのものに決まりはありませんが、予算や会場、挙式スタイルなど、ふたりが重視したいポイントをはっきりさせておくと、ゲスト選びに悩むことも少なくなりますよ!
予算ベースで考える
ここで言う「予算」とは、結婚式にかかる費用の総額のこと。費用総額は自己負担額にゲストからいただくご祝儀総額の概算を足した金額です。
ゲストを一人増やせばその分いただくご祝儀は増えますが、一方でそれに比例して席次表や招待状といったペーパーアイテム代、食事代、引き出物代など、かかる費用も増えていきます。招待したい人を全員招待していては、うっかり予算オーバーなんてことにもなりかねません。
しかし最初に予算を明確にしておけば、自然と招待できる人数も決まってきます。
限られた人数の中で、誰を優先して招待したいのか。そう考えると、招待客選びがグッと楽になりそうですね。
希望する挙式のイメージやスタイルから考える
多かれ少なかれ、どんなカップルにも希望する挙式スタイルや理想とするイメージがあるはず。
招待するゲストの層や人数によっても結婚式の雰囲気は大きく変わるため、最初にどんな結婚式にしたいかを決めておくのもおすすめです。
たとえば「アットホーム」「カジュアル」「ゲストとの距離が近い」などのキーワードにときめきを覚えるカップルには、仲のいい友人や近しい親戚だけで行う少人数制の結婚式がピッタリ。ゲスト一人一人との時間が確保できるので、誰にとっても思い出深い一日となること間違いなしです。
一方でセレモニー感を大切にしたい方や、結婚式という場を使ってお世話になった人全員に感謝の気持ちを伝えたいという場合には、親族や友人、恩師、職場の人など、付き合いのある人をまんべんなく招待するのもいいでしょう。その場合は招待人数も多くなるため、広い会場での盛大な結婚式になりそうですね。
また、結婚式はいわゆる「家族結婚式」のように近しい親族を中心に招待、あるいは職場の人を多く招いて「きちんと感」のある雰囲気を演出し、仲のいい友人とは改めて結婚披露パーティーや食事会をセッティングするというのも、メインとなるゲスト層に合わせた進行や演出ができるのでおすすめです。
会場の収容人数から考える
これから結婚式について考えるという人の中には、憧れの式場があるという人も多いのではないでしょうか。式場によって特色は異なり、荘厳なチャペルを備える専門式場や一軒家を貸し切れるゲストハウスなど、それぞれの良さや「売り」となるポイントがあります。
どうしてもここで挙げたいというお気に入りの結婚式場がある人は、その会場の収容人数に合わせてゲストを考えるのがいいでしょう。中でもゲストハウスやレストランなどは大人数での挙式に対応していない場合もあり、あらかじめチェックしておく必要があります。
また、専門式場は複数の披露宴会場を備えていることも多く、それぞれ収容人数が異なることも。式場のホームページやカタログ、ブライダルフェアなどで会場の雰囲気とあわせて確認しておきましょう。
最初に招待したい人全員をピックアップしておくとスムーズ!
招待客を決めるとき、まずしておきたいのは、招待したいゲストを全員ピックアップすること。
ピックアップしたら、優先度順に「必ず招待すべき人」「必ず招待したい人」「できれば招待したい人」に振り分けましょう。
そうすることで、挙式や披露宴会場のキャパシティがどれくらい必要かの試算もできます。
あらかじめキャパシティが決まっている場合でも、「できれば招待したい人」で人数の調整ができるので、ゲストの選定であまり悩まずに済むというメリットがあります。
ゲストの優先度を考慮する
同じゲストでも、新郎新婦との関係性や慣習などから、どういった人を優先すべきかある程度決まっている場合も。
基本的にはどの層を優先すべきなのでしょうか?
親族と友人ではどっちを優先すべき?
やはり一般的には、親族を優先させるという意見が多いようです。
親族とは一生の付き合いになることが多く、また自分たちだけではなく両親の付き合いもあるというのがその理由です。
ただ、親族といっても関係性は人それぞれ。民法上では“6親等内の血族および配偶者、3親等内の姻族”を指して「親族」と呼ぶため、場合によっては親族なのに一度も会ったことがない…なんてことも。
そのため、親族といってもどの程度近い関係なのか、親しさはどうなのかといったことを個別に検討して判断することになるでしょう。
また、その場合は自分たちだけで判断せず、お互いの両親の意見を聞くことが大切です。
その結果招待しないと決めたときには、事前にきちんと結婚の報告をし、事情によって招待できないということを伝えておくことも大切でしょう。
友人と上司ではどっちが優先?
ゲストを選ぶとき、特に悩ましいのが職場の上司ではないでしょうか。
普段お世話になっていたとしても、必ずしも結婚式に参列して欲しいと思える上司ばかりではありませんよね。中には、できれば来て欲しくないという上司もいるかもしれません。
結婚式に職場の人を招待する場合、一般的には上司を招くことが正しいマナーではありますが、人によっては上司より友人を優先させるという人も。
ただし上司としても、部下が結婚するかどうかといった情報は把握しておく必要があるため、招待しないと決めた場合にも結婚の報告は必ずするようにしましょう。
また、上司は結婚式に呼ぶべきという考えを持っている人も多いため、決める際はお互いの両親の意見も参考にするのが無難です。
ゲスト決めのマナー、暗黙のルールとは?
最後に、ゲストを決める際になるべく知っておきたいマナーや暗黙のルールをご紹介します。
新郎新婦それぞれのゲスト層や人数は揃えるべき?
これまで、結婚式に招待するゲスト層や人数は新郎新婦で揃えるべきというのが定説であり、暗黙のルールでもありました。
それは人数が少ない側への失礼にあたると考えられてきたためで、実際に「ゲストの人数はなるべく揃えましょう」というアドバイスをするプランナーも少なくありません。そのほかにも一方が友人中心、一方が職場の人中心では雰囲気や盛り上がりに偏りが出てしまうという理由や、両家の費用負担が不平等になるという理由があります。
しかし昨今では、無理にゲストの調整をする必要はないという考え方が主流になりつつあります。
お互いの親族や同僚の人数は違って当たり前、環境によって友人の人数は違って当たり前という考え方が浸透してきただけでなく、無理やり人数を揃えることで関係の薄いゲストまで招かざるを得なくなるというデメリットがあるためです。
ゲストのバランスが今一つという場合、プランナーと相談することでテーブルの配置や座り方などのアドバイスがもらえることも。ゲスト層や人数は無理に揃えず、まずは担当プランナーと相談しましょう。
友人間ではお互いに招待し合うのがマナー
招いてくれた人は、招き返すのが友人間のマナーです。友人を招待する場合、以前結婚式に招待してくれた友人がいる場合は積極的に招待しましょう。
ただし相手の環境が変わっている場合もあるため、招待前にまず連絡を取って確認しておくのが無難です。
ゲストによっては個別の配慮を
妊娠中や授乳中、小さな子供連れ、食物アレルギーのある人などは、個別に配慮する必要があります。
ベビーベッドや授乳室の確保、アレルギー対応食の用意などが難しい会場の場合、招待自体が難しいことも。そのため、先に会場がどこまで対応できるか確認しておくのがベター。段差の多い会場ではベビーカーでの乗り入れが難しい場合もあるため、注意しましょう。
そのほかに、グループでなく個人で招くゲストがいる場合、その人が退屈な思いをすることがないようプランナーと相談して席次を工夫しましょう。具体的にはおひとり様同士で隣合わせにしたり、共通の趣味を持つ人で固めたりといった工夫が考えられます。
まとめ
結婚式のゲストの選び方についてご紹介しました。
結婚式には、今お世話になっている人、これからも末長く付き合っていきたい人を招待したいもの。
悩みながら決めたその先には、幸福感に満ち溢れた素敵な一日が待っていますよ!
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