結婚式のお花選び。色や形などお客様によって選ばれるお花の種類は様々です。しかし一生の結婚式だからこそ「人とは違う装花を選びたい!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
今回は現役フラワーコーディネーターに、人とは違う結婚式にしたいときにはどういったお花を選べば良いのかにアドバイスをいただきました。
“お花のプロ”フラワーコーディネーター
人物紹介 実家が花屋さん。小さい頃からお花に囲まれて育った。専門学校でお花の技術を学び、卒業から今まで6年間ずっとお花の仕事に従事。現在は営業、仕入れ、制作、配達とマルチに行っている。新郎新婦様の人生の大切な瞬間に携わらせていただいているという思いでやっています。お花の匂いなどを感じていただきながら素敵な一日になるよう、精一杯提案させていただきます。 |
結婚式で使用した装花を一生の思い出に残す
結婚式で使用したお花を一生の思い出に残すなんていかがでしょうか。造花のシルクフラワーや更に手間と時間をかけた高級創作花のアートフラワーを使用することでお花を枯らすことなく一生部屋に飾ることができます。
一生の思い出に残すためにプリザーブドフラワーを選ばれる方もいらっしゃいますが、ケースに入れていないと色が褪せてしまいますし、空気中の水分を吸っていずれ枯れてしまいます。半永久的に飾れると言われていますが、実際はしっかりと密封されたケースに入れて保存しないと1年ほどで枯れてしまいます。
それに比べて造花でしたら色が褪せることも、枯れることはありません。今は、私たちフラワーコーディネーターでも近くで見ないと生花か造花か分からないくらい、造花のクオリティがすごく上がっているんですよ! プリザーブドフラワーよりも種類が多い点でもおすすめです。お花を残す方法として、押し花にしたり、ドライフラワーにして立体的に残すなどといった、アフターブーケ加工をご利用されるのもおすすめですが、残すことを第一に考えるのでしたらシルクフラワーやアートフラワーが1番おすすめです。
多肉植物を使った変わったブーケ
多肉植物やエアープランツなどの、お花ではない植物をつかってブーケをつくってほしいというご注文をいただいたことがあります。その時は「お花じゃなくていんだ!」と驚きましたが、いざ作ってみると「こんなに変わったのブーケを持つなんておしゃれ!」「相当な上級者!」と同僚みんなで感動しました。人とは違う雰囲気の装花をご希望の方にはおすすめです。
その多様植物を使ったブーケをご注文いただいたお客様は、神奈川県の海が見えるナチュラルテイストの某レストランウェディング会場で結婚式をされていました。テーブルの装花も鉢には入れず、多肉植物のような植物を転がしている感じで、ドレスはナチュラルな麻の素材のドレスを着られたと思います。すごく変わっていましたがおしゃれな雰囲気の結婚式でしたね。
サプライズで最高級なお花をプレゼント
値段で言うと一番高級なお花は「胡蝶蘭」ですね。しかし世界に出て、例えば南国に行くと胡蝶蘭は道端に咲いているどこにでもあるお花です。「どうしてこんなお花を日本人は高級品として扱うんだろう」。と思われています。逆に菊なんかは日本ではよく葬儀で使いますが、他の国だとすごく高級なお花だったりします。国によってお花の価値観はがらっと変わります。
日本でいうと最高級なお花は胡蝶蘭ですが、渡す人のことを考えて選んだお花こそが一番最高級なお花だと私は思います。花屋の人が選んだお花ではなく、渡す方のことを思ってその人が選んだお花しか使っていない、そういうお花が世界にひとつしかない最高級なお花だと思いますね。その方がもらった側もすごく嬉しいかなと思います。「男性が花屋に行く!」ということを想像しただけでも拍手ですしね!私っぽいなと思って選んでくれたらそれが一番嬉しいですね。
【取材協力】
Art Green
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