白無垢にしようか、純白のウェディングドレスで結婚式を挙げようか、楽しく悩みながら晴れの日を待ち焦がれているみなさんに、「忘れないで」と耳打ちしたいのが、“サムシングブルーの言い伝え”です。
これは200年以上まえからヨーロッパに伝わる伝統で、欧州の花嫁はウェディングドレスの下に着用するガーターに青いリボンを結んで、結婚式に臨みます。サムシングブルーの言い伝えとは一体どんなものなのでしょうか。また、結婚式に青いリボンを結ぶ意味についても気になるところです。
語源はビクトリア王朝時代の英国の古い詩
結婚式当日の新婦に身につけなさいと教えられる4つのサムシングは、ビクトリア王朝時代の英国の古い詩が語源です。ヨーロッパの花嫁は幸せのおまじないとして、4つのサムシングを身に付けてきました。この素敵な習慣は近年日本でも広がり、とりわけサムシングブルーこと青い色をドレスやアクセサリーに取り入れたり、披露宴のセッティングや引き出物に用いるようになりました。
「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」「青いもの」を表す4つのサムシングそれぞれに意味があります。
「古いもの」は、先祖の代から伝えられてきたものを継承し二人の子どもたちへ受け渡していくということであり、「新しいもの」は、フレッシュな新婚カップルが築きあげる新生活を意図しています。「借りたもの」は、既にハッピーライフを送っている先輩夫婦から何かを借りて、幸福のおすそ分けをいただこうという意図があります。では、最後の青いものには、どのような意味があるのでしょうか?
「サムシングブルー」には花嫁に相応しい意味が込められていた
キリスト教徒にとって青い色は、慈愛の象徴である“聖母マリアのシンボルカラー”です。純潔と貞操、深い愛に満ち溢れた聖母マリアのシンボルカラーは、嫁ぐ日の花嫁にピッタリの色ではないでしょうか。同時に青い鳥の逸話が語るブルーは、幸せを呼ぶ色でもあります。初々しい新婚カップルが、これから多くのハピネスを引き寄せるようにと願いを込めて、花嫁は人生でもっとも大切な日に、青い色を身につけるのです。
「青いもの」であればどんなものを身につけてもOK
パーソナルカラーという言葉があるように、貴女の魅力を引き立てて、ひときわ輝かせる色があります。肌の色がピンク系か色白系で、髪の毛は黒、黒目が濃く白目の部分とのコントラストがはっきりしている人は、一般的に青い色の洋服やアイシャドーが映える人です。もし青が似合うといわれたことがある人は、思い切ってお色直しに青いドレスをまとうのはいかがでしょうか。
残念ながら、ドレスは他の色を考えると決めている場合は、差し色に青を使ったり、靴の色を青系にすることも出来ます。色の濃淡に決まりはないので、英国王室のシンボルカラーのような鮮やかな青でも、パステル系の薄い青やターコイズでもかまいません。
新婦が身につけるものは、ドレスや靴だけではありません。新郎から送られた愛の気持ちの花束である、ブーケを青系にするカップルもいます。新郎の愛の気持ちとして新郎の胸に挿すブートニアも青を選べば、素敵なエピソードの出来上がりです。またはサファイア等の宝石を用いたティアラをアクセントにしたり、ネックレスやイヤリングに青を選んでみるのも良い方法です。
結婚式に「サムシングブルー」を取り入れよう!
一緒に人生を歩いて行くのは彼以外にありえない、と確信した貴女でも、ふと本当に幸せになれるのか不安な気持ちがよぎることがあるかもしれません。青い色のおまじないは、そんな時にも貴女をきっと助けてくれることでしょう。これから永遠の愛を誓うに相応しい「サムシングブルー」。あなたもぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか。