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家庭環境によって結婚式をどうすればいいか迷っている方へ、元ウェディングプランナーがアドバイスしたいこと

投稿日:2017年3月16日 更新日:

女性にとって一生に一度の晴れ舞台である結婚式は、記憶に残るものにしたいものです。しかし、今やシングル家庭が増加していることもあり、親戚付き合いが希薄化していることも珍しくありません。バージンロードの歩き方一つでも、父親ではなく新郎が共に歩くというスタイルも増えていますし、家庭の事情を踏まえて考える必要があるのです。しかし、シングル家庭の出身である人にとっては、家庭環境がネックになって式をあげるべきか困っているという人も多いようです。また、披露宴までを行うとなると、ある程度の人数を招待しなくてはいけませんし、新郎新婦のバランスも大切になってきます。しかし、家庭の事情によっては招待することができないということも珍しくないのです。バランスをとる為に友人や勤め先の人を多く招待して行う方法もありますが、そこまでする必要があるのでしょうか。

新郎新婦が「本当に呼びたい!」と思える人だけ呼べばそれでいい

相手の家庭環境を理解してあげるのであれば、近しい身内だけで行うのがベストなのです。
育った環境が違うもの同士が人生を共に歩もうとするスタートですから、相手の事情をしっかり組んであげる方が後々のことを考えると良い関係を築くことができます。中には親族に見栄を張る為、盛大に行うことを勧める親もいるようですが、親戚が少ないパートナーの場合には招待客のバランスが悪くなってしまうので、相手に悪いイメージを与えてしまうこともあるようです。その為、親族が少ないパートナーの場合には身内だけで行うことがおすすめです。招待するのは親・兄弟・祖父母・仲の良い友人などに限定し、アットホームな式を挙げましょう。
結婚式というのは「その場にいる人が全員幸せになれること」を目標に進めなければ、せっかくの晴れやかな日が台無しになってしまいます。
会場にいる人たち全員が幸せになり、暖かい気持ちになれることが最も大切であり、見栄を張って行うようなものであってはいけないでしょう。

この先の家族の付き合いを大切に考えて行いましょう

結婚をした際に密な関係を築いていくのは、親や兄弟、祖父母程度であり、実際には親族とは冠婚葬祭程度でしかお付き合いがないという家庭も多くありますし、お互いにわだかまりなく行うにはこの形がベストです。思い切って海外で行うことも良いでしょうし、小さな教会で行っても良いでしょう。アットホームな雰囲気の中で行うことで、お互いがリラックスした状態で行うことができますし、密接に関わりのある人間だけを招待して行えば、その後の関係もより親密になることが期待できます。
両家の親族同士は、結婚式で初めて顔を合わせることになるでしょう。ですから、お互いに気軽に話せる雰囲気を作ってあげることが大切です。
特に新郎新婦どちらか一方の親族関係が複雑な場合にも、これを機にもう一方の家族に理解をしてもらい、この先長く仲良くお付き合いができるような関係を作っておくことも重要でしょう。
披露宴中でも構いませんし、それ以外のタイミングでもいいですが、結婚式当日に親族同士がご挨拶をできるような時間を設けてあげることで、よい関係を気づくきっかけになることでしょう。

互いのペースで結婚式を進められるように心がけましょう

関係性が複雑であればあるほど、決められた行程通りに、分単位のスケジュールで行動することが難しいことも予想されます。
その点においても、身内だけで自分たちの時間で行動できる余裕がある結婚式がいいでしょう。
「結婚式」では、人の感情が現れやすいものです。笑ったり、泣いたり……ときに悲しい心情や怒りの心情も現れることがあります。
新郎新婦も親族のみなさんも、心を開いた状態であるといえます。
だからこそ、思いもしなかったようなアクシデントが発生したりすることもあります。
特に関係性が複雑な方ほど、「心の開いた今だからこそいえること」「今だからこそ出せる感情」で行動をされるものです。
自分たちのペースで進められるような結婚式にしておくことで、新郎新婦のお2人も焦ることなく落ち着いて過ごすことができるでしょう。

この日を境によくなることもたくさんある

これは、私の実話ですが、私の両親は数年間”冷戦状態”でした。
離婚も見えていて、私と妹はいつどうなってもいい覚悟をしていました。
そんな中、妹が彼との結婚が決まり、このままでは結婚式をどうすればいいのかわからないと悩んでいたのです。
私が間にはいり、「今後どうしていくのか決めよう」と両親に打診をしました。
結果いろいろあり、冷戦は終わり”元の夫婦”に戻ったのです。
妹の結婚と同時に両親の離婚になるのかと、私は覚悟をしていましたが、それは何とか免れたのです。

家族のだれかが「結婚をする」ということは、家族関係にも大きな変化をもたらします。
それは、良い場合も悪い場合もあるかもしれません。
でも、結婚することはひとつの家族が生まれる「幸せな瞬間」であることには変わりないと思っています。
その瞬間を喜ばない人は実はいないのではないでしょうか。

長年、結婚式の仕事に携わってきましたが、結婚式を終えたあと「結婚式をしなきゃよかった……」と言った人を見たことがありません。
やはり結婚式をしてよかったと口をそろえてどのご夫婦もおっしゃるのです。
その言葉の中には、お2人だけの幸せではなく、お2人を取り囲むすべての人たちの喜びが垣間見えるのです。

結婚式を境に家族の関係も大きく変えられるかもしれません。
そんな気持ちでぜひ結婚式当日を迎えていただきたいと心から思います。

最後に

他人同士が同じ道を歩むと決めた時、相手のことを思いやる気持ちがなければ、長い人生を一緒に歩いていくことはできません。特に、スタートで揉めてしまうと後々のわだかまりとして残ってしまうことも多いのです。「あの時相手を思いやっていれば」「この時こうしてくれたら」と後悔する気持ちを持ちながらの生活は、夫婦仲を悪くしてしまうこともあります。お互いがしっかり向き合って、どのような形が良いのか、片方の負担だけになることはないかということを事前に話し合う必要があります。また、お互いが親戚付き合いが希薄な家庭環境ならば、新郎新婦の二人で行うことも考えてみましょう。写真だけの撮影でも十分思い出に残りますし、無理して行う必要はないのです。

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