結婚式当日、プランナーさんやアテンドさんよりも1番新郎新婦様の側にいるヘアメイクスタイリスト。
そんな“ヘアメイクのプロ”ヘアメイクスタイリストに、結婚式当日の流れや意識していることを教えていただきました。
目次
“ヘアメイクのプロ”ヘアメイクスタイリスト
人物紹介 「女性を美したい」という想いで、ブライダルヘアメイクを行う「ティアラ」に入社。女性が「一生の中で一番きれいになりたい」と思う日に携われるこの仕事が大好き。結婚式当日はずっと新郎新婦様のそばにいるため、ヘアメイク以外のことでさえ、いつでも新郎新婦に寄り添うことを心掛けている。 |
結婚式当日の1日の流れ
新郎新婦がいらっしゃる30分~1時間前には会場に入っていますね。
会場のスタッフさんやプランナーさんに挨拶をして、新郎新婦のお支度部屋にヘアメイクの道具の準備をします。
新郎新婦のお二人を迎え入れた後は早速支度をスタートします。
それからは常に新郎新婦の側にいます。
結婚式が全てが終わった送賓後、新郎新婦より30分くらい長く会場に残り、ドレスの片付けまで終わらせて、やっと1日が終わります。
結婚式中に新婦様のメイク直しは何回くらい行うのですか?
数えられないほど多くしているので……正直把握していません。ほんとうに数えきれないほどメイク直しをするのです!(笑)
最初にお支度をしてから挙式入場まで1時間くらい時間があくので、入場される前にメイク直しをしたり、会場内でお二人で写真撮影をする時や、親族との集合写真撮影の時、食事の合間、お見送りの前……などなど。そして新婦様からお声掛けいただいた時にもその都度直しているので本当にたくさんのメイク直しをしています。
結婚式当日に意識していることはありますか?
ドレスケアやヘアメイクを意識することはもちろんですが、お二人が他愛もない会話の中でふともらす、式への不安や心配事を会場のスタッフさんやプランナーさんと共有して新郎新婦様のケアをするように意識しています。「そういえばあれどうなったんだろう」「この後の進行はどうなっているのかな」といった、新郎新婦様からすると特別プランナーさんに相談するほどではないような小さな不安や心配事ではありますが、二人の会話には注意深く耳を傾けるようにして、1番新郎新婦様の側にいるスタッフとしてお二人に寄り添うことを意識しています。
他の部分で言うと、新郎様衣装を用意するときに、小物を全て整理して机の上に置いておくのではなく、どこにどの小物を使えば良いか分かるように、チーフはタキシードのポケットに入れ、カフスは袖につけ、タイはシャツにかけた状態で、タキシードをハンガーにかけるようにしています。
また、お二人の導線を考えて荷物の置く場所を考えたり、新郎新婦様のお手洗いのタイミングがかぶってしまわないよう、細かくお声掛けをするようにしています。
思い出に残っている結婚式を教えてください
ご家族の方が病気で結婚式に出席されることが非常に難しいということがありました。一時期はご家族の方が結婚式に出席できない……となっていたのですが、新郎新婦様はその方にどうしても出席してほしいという思いがあり、ゲストの人数を大幅に絞り、挙式日の日程も変えたことで、無事その方に結婚式にご参加いただくことができました。新郎新婦様お二人のためだけでなく、ご家族を最優先にして考えられ、その方に見ていただきたいというお二人の気持ちがとてもつまった、あたたかい素敵な結婚式でした。新郎新婦もゲストもとても幸せそうな笑顔で溢れていたことがすごく印象に残っています。
結婚式当日「村上さんがいてくれて良かった」と思っていただけるよう、新郎新婦に寄り添うことを大切にしています。ヘアメイクのことはもちろん、それ以外のことでもなんでもお気軽にご相談くださいね。
【取材協力】
東京の表参道・青山にあるブライダルヘアメイク ティアラ。レストランウェディング、ゲストハウスウェディングやチャペル、ホテルなどにも出張致します。
ティアラ
TEL:03-6805-0618